102 受入
■受入■
首相官邸では、大田原が藤岡と二人で話していた。
「首相」
「ああ、大田原さん。なにか?」
「Z国の大使職員が、昨日増強されていました。法務省の入国審査データです」
ひらっ。
大田原は藤岡に一枚の紙を見せた。
「なんということだ・・・。Z国のエージェントをフリーパスさせたというのか、成田の入管は?」
藤岡は苦虫を潰したような顔をした。
「入国阻止のブラックリストには載ってなかったでしょうからね」
「そうはいっても・・・」
「あなたに報告が来ていないのですな?」
「そういうことになる。しかし、そこまで、事態は進んでいるのですか?」
藤岡は不満げに言った。
「ええ。一国の首相であるあなたが知らない事実がある。これこそ日本の問題なのです。情報を止めてそれを独りで握っている・・・」
「いったい、どんな輩だと?」
「自分は大物だと信じたくてしょうがない、自称エリート連中でしょう」
「なんと!」
「上には忠誠心をいかに見せるか、それを誓う振りをして、その座を狙っているかも知れませんな・・・。どんな些細なことだろうが、あらゆる責任を回避し、得るものはすべて得る」
「許されん!」
「しかし、日本はまだまだ序の口ですよ」
大田原は、世界中に蔓延る官僚独裁主義に、危機感を持っていた。
大田原は次にT大の高根沢博士のところに行った。
「まだ、エルフィア人が訪れている様子はまだありません」
「そのエルフィア人が、来たとしても、地球人と見分けがつかないのであれば、われわれでは・・・。はぁ・・・」
高根沢博士は溜息をついた。
「高根沢博士のおおせのとおり、外見では判断つきかねます。しかし、どこにだれが現れるか、それは確実にわかっています」
大田原は高根沢博士を見つめた。
「宇都宮和人ですな?」
「そうです」
「エルフィア人はユティスですか?」
「いかにも・・・」
「・・・」
高根沢博士はしばらく黙っていたが、おもむろに口を開いた。
「Z国、そちらの対応は、政治家のみなさんにお任せするとして、われわれ科学者はどうすればよろしいのでしょうか?」
「ずばり、エルフィアの座標特定を1週間以内にお願いをしたい」
「1週間ですか・・・。冗談・・・、ですよね、大田原さん?」
「はい、冗談ですよ・・・」
にたり。
「できれば3日で」
大田原は事も無げに言った。
--- ^_^ わっはっは! ---
「そんなことだろうと思ってました・・・。わかりました。太田原さん。他でもない、あなたの頼みは、断れませんよぉ・・・」
「ありがとうございます、博士。必要があれば宇都宮和人をつけますが」
「彼がいないと問題でも?」
「エルフィアのメッセージが、日本語である可能性は非常に低いかと」
「それもそうですな・・・」
--- ^_^ わっはっは! ---
「そういうことで・・・」
大田原はにやりとした。
「なるほど・・・、ごもっともです。通訳が必要なのですな。さすが大田原さんだ。では応援をお頼みしますかな」
にっこり。
高根沢はそれに対し微笑み返した。
「いいでしょう。了解しました」
株式会社セレアムの事務所では、和人がエルフィアのデータをDVDに落とし込んだものを、俊介に見せていた。
「常務、エルフィア座標に関するデータです」
和人はDVD1枚を俊介に差し出した。
「これか・・・?」
「はい。どうしたらいいんでしょうか?」
「T大の高根沢博士に渡してくれ。じいさんの指示だ。博士には既に一報を入れている。おまえからもらったデータのコピーも、一応、専用線で博士に送ってあるが、そいつは直接持って行った方がいいな」
「T大って、あのT大ですよね?」
「そうだ。それがどうした?理学棟までの道順なら教えてやるぞ」
「いや、なんでもありません」
「エルフィア語がわかるのはおまえだけなんだからな。頼りにしてるぞ」
ぽん。
「あ、はい・・・」
俊介は和人の肩をポンと叩いて、和人が出て行くのを見送った。
真紀は心配そうに和人の背中を見つめた。
「和人、大丈夫かしら?」
「姉貴、和人はオレたちが思っている以上に大物かもしれん。今になって、思うに、あいつがコンタクティーに選ばれた理由は、あいつの精神じゃないかと思う。IQとかではなくてな・・・」
俊介も和人の背中を見送った。
「そうよね。あいつ、絶対に他人の悪口言わないのよね・・・」
「なんだ、そりゃ?」
「気づいてない?」
「そう言えばそんな気がする・・・」
「和人はね人の悪口は言わないの。悪口の輪にも加わらない。後、結果論的な批判もしない・・・。ただものじゃないわ・・・」
「それなら、オレからもあるぜ」
「なぁに?」
「ヤツはどんな人間に対しても、バカにしたような呼び方はしない」
「知ってるわ。さんづけってことでしょ?」
「それもあるが、気持ちのいい呼び方をする。姉貴はどうだ?」
「わかるわ、それ」
「『ユティス』って、さんづけなんかしてないが、それは親近感そのものなんだ。やつが『ユティス』って言う時、どんなに優しく愛情を込めてるか、わかるってるか、姉貴?」
「ええ。こっちまでドキドキするくらいにね・・・」
「だが、その分石橋がな・・・」
「わたしはどっちも純粋なだけに・・・」
「オレたちがなんとかしようなんて、思い上がりだ・・・」
「でも・・・」
「次は、駅」
きーーーっ。
がたーっ。
ざっ、ざっ・・・。
てくてく・・・。
和人はメトロを降りて、T大方面の出口に向かった。
「株式会社セレアムの宇都宮と申します。理学部の高根沢博士とお打ち合わせでまいりました。どう行けば、いいんでしょうか?」
和人は守衛で場所を尋ねた。
「わかりました。ここに会社名と氏名を書いてください」
さっさ、さ・・・。
「はい」
「理学部棟は、真っ直ぐ行って、大きな建物の左奥です」
「あ、どうも」
てくてく・・・。
(ふぅん・・・)
すたすた・・・。
(ここが偏差値70を超えるというT大か。オレなんか、絶対に縁などないと思ってたのに、試験を受けなくても、入れてくれって言えば入れるんだな・・・)
--- ^_^ わっはっは! ---
(ここに来ることになろうとはね。そう言えば、常務、なんで道順を知ってるんだろう。ひょっとして、常務も社長もT大卒ってことかぁ・・・?)
和人はT大の正門を通って理学部棟へ向かった。
「こんちわ」
「あ、こんにちわ」
「こんにちわ」
「やぁ、こんにちわ」
合う人は一礼をしたり、挨拶をしてきたりした。
(やっぱり、みんなインテリそうな顔をしているよ。理学部棟はと・・・。えーと、この先のどこだったっけ?)
和人はあまりに多い建屋に戸惑った。
「どこか、お探しですか?」
一人の職員らしき人物が和人に近寄ってきた。
「あ、いや・・・」
「広いですから、迷ったら遠慮なく職員や学生に聞いてください」
すたすた・・・。
「あ、どうも、すいません」
和人は彼の肩越しに一人の女の子を見つめた。
「それじゃ」
(あれぇ、可愛い娘がいる。聞いちゃえ)
--- ^_^ わっはっは! ---
和人は女の子に近づいた。
「あのう・・・?」
「はい」
「理学部棟はどちらに行けばいいんで?」
「教授のどなたかにお会いされるんですか?」
「リーエス」
「リーエス?」
--- ^_^ わっはっは! ---
(しまった!)
「あ、あの、そうです。高根沢教授です」
「それでしたら、すぐそこを右に曲がって、一つ目を左に2回、しばらく行って、その次の角をさらに2回左に曲がれば、理学部の入り口に着きます。教授のお部屋はそこで受付の女性に聞いてください」
にこっ。
女子学生はにっこり笑った。
「あ、どーも・・・」
(この娘も偏差値70以上ある天才か。けっこう可愛いじゃないか。ミスT大かも)
「えーと、最初の角を右にと・・・」
てくてく・・・。
(お、ここだ!)
「ここを左に2回・・・」
すたすた・・・。
(これで、2回と・・・)
すたすた・・・。
「ん?」
和人が、彼女の言うとおりに行くと、元に戻ってしまった。
--- ^_^ わっはっは! ---
(あれぇ?ここ、さっきのとこじゃないのかな?)
「はぁーーーい」
先ほどの女の子が手を振っていた。
「こっちですよぉーーー」
--- ^_^ わっはっは! ---
「あーーーっ!」
「うふふふ。受付嬢でぇす。お待ちしてましたぁ」
そこには、さっきの女学生が笑い声をあげて和人を待っていた。
「はい、入り口はそこです」
「ひどいじゃないか、初めての人間をからかったりして」
にこにこ。
「ごめんなさい。宇都宮さんでしょう?」
「え、知ってるの?」
「うふ。だって、会社のIDカードを首に下げたままですよ・・・」
--- ^_^ わっはっは! ---
「あーーーっ!」
「ひょっとして、メトロでもずっと付けてました?」
「そう・・・かも・・・」
--- ^_^ わっはっは! ---
「はじめまして。高根沢教授の研究室にいる矢板です。宇都宮さんったら、あんまし緊張してたようなんで、ついつい・・・」
「あはははは。バカ丸出しだね」
「そんなことありません。勇気がおありになる証拠です」
(どんな勇気だろう・・・?)
--- ^_^ わっはっは! ---
「おかげでリラックスしちゃったよ。ユーモアあるんだね、矢板さん。T大は堅物の集まりだと思ってた」
「そうですね。当たってるかも。でも、教授とわたしは例外よ。さ、行きましょ」
「ああ。そうですね。ご案内よろしくお願いします」
こんこん。
「入りたまえ」
かちゃ。
「失礼します」
「やぁ。待ってましたよ。きみが宇都宮くんかぁ。わたしが高根沢だ」
「どうも、博士。はじめまして」
さっ。
博士は右手を和人に差し出した。
「よく、いらっしゃいました」
ぎゅ。
ぎゅ。
すぐに、和人はその手を両手で握り返した。
「ああ、恵美くん、お茶でも出してくれんかね」
「はーい。エルフィア産でいいでしょうか?」
「ああ。それにしてくれ給え」
--- ^_^ わっはっは! ---
「わかりました」
「ええ?」
(エルフィア産だって・・・?)
「あの、博士。今、お茶が、エルフィア産だって、言ってませんでしたか?」
「うむ。秘蔵の一つでな。そういば、きみはエルフィア語がわかるとか?」
--- ^_^ わっはっは! ---
「一通りは」
「それはすごい。とても助かるよ。大田原さんからもらったデータは、エルフィア語で書かれているんでね。自分で解読していたらそれこそ何十年もかかってしまう。細君がわたしを生かしておいてくれればの話だが・・・」
--- ^_^ わっはっは! ---
「一つ、助けては、くれんかね?」
ぎょ!
「お、奥さんからですか?」
--- ^_^ わっはっは! ---
「わっはっは。違うよ。エルフィア語のメッセージの解読だ」
「それなら、もちろんです」
和人は博士の打ち出した紙を見て言った。
「まずは、お茶でも」
「ありがとうございます。このお茶、本当にエルフィア産なんですか?」
--- ^_^ わっはっは! ---
「ふふふ。まさか。冗談よ。れっきとした地球製だわ」
女学生が答えた。
「うん。うまいお茶だな。恵美くん」
「どういたしまして」
「こっちは大学院生の矢板恵美くんだ。助手をやってもらってる」
「矢板です。うふふ」
「どうも、宇都宮です」
「まずは、お茶でもいただいてからにしよう」
ずずぅーーー。
「ふむ・・・」
博士はお茶を一杯すすると、和人に切り出した。
「和人君。早速だが、これがなんだかわかるかね?」
「ええ。これは、エルフィアの宇宙座標ですね。エルフィア中心に書かれていますから、天の川銀河から見ると・・・」
「それは、わたしの仕事だ。コンピューターにかけてはじき出す」
「リーエス」
「リー・エス?」
「あは、それエルフィア語で、『はい』とか、『了解』って意味なんです。つい、出ちゃうんですよね・・・。あはは」
「なるほど。ははは。こいつは先行きが大いに楽しみだわい」
「恐縮です」
和人は慎重にメッセージを訳した。
「エルフィア銀河クラスタは、ワルファレラ楕円大銀河を中心として、大小2000個余りあるエルフィア銀河団のほか・・・。周辺の大小銀河団を含め、約2億光年にわたる、エルフィア超銀河団を作っている」
「うむ。素晴らしい。続けてくれ給え」
「ええ。エルフィア銀河は、渦状銀河の中でも、中心のバルジが棒状に発達した棒渦状銀河に属している。エルフィアは、その2本の大過剰腕の内、第一大過剰腕の端に位置する。銀河面のやや上部にあり、銀河の中心からは、約2万3千光年離れている。エルフィア星系の母恒星は、スペクトルG型の非連星、独立恒星である。それは、誕生後、約48億年経っており、この先20億年以上は、主系列に留まると考えられている」
「上々だ。続けてくれたまえ」
「あ、はい」
地球人はだれもエルフィア語は知らないし、大田原でさえも、古代セレアム語と共通部分があるとはいえ、エルフィア語はほとんど知らなかった。
「エルフィア星系は12個の大惑星からなり、エルフィアは内側から数えて4つめにある。また、母恒星より0.998天文単位のところにあり、衛星は、一つ。デアと呼ばれている」
「うーーーむ。和人くん。きみは、これがすべてわかるのかね?」
高根沢は感心して尋ねた。
「ええ、教育を受けましたから」
「教育・・・?どこで?」
「エルフィアです」
--- ^_^ わっはっは! ---
「エルフィアだって?」
「はい」
「まさかとは思うが・・・、きみは、そこに、行ったことがあるのかね?」
「ええ。何度か・・・」
--- ^_^ わっはっは! ---
ぽかーーーん。
高根沢の目が点になった。
「と言っても、意識だけなんですが・・・」
「意識・・・?何度も・・・?」
--- ^_^ わっはっは! ---
「ええ・・・。タダですし。あっという間ですよ」
--- ^_^ わっはっは! ---
じーーー。
高根沢は和人を穴が開くほど見つめた。
「ん百万光年もの彼方へかね・・・?」
「ええ。それ以上かもしれませんが・・・」
「ふぅ・・・。わたしの理解のレベルを遥かに超えているわい・・・」
高根沢は静かに頭を横に振った。
「博士、大丈夫ですか?」
「あ、なんでもない。エルフィアか・・・」
「どうかしましたか?」
「いや、今まで苦労して積み上げた研究もきみのおかげで一瞬で吹っ飛びそうだ」
「まあ、宇都宮さんのせいじゃないわ、教授」
--- ^_^ わっはっは! ---
矢板が言った。
「わかっとるよ。科学者の宿命とはいえ、わたしの研究成果は5年くらいは持つかと思っとたがなぁ・・・。ええい、もう少々のことでは驚かんよ。さっさと作業をすませてしまおう。地球の未来がかかっとるんだ」
高根沢は気分を入れ直した。
「はい!」
和人が受け取ったメッセージには、エルフィアの座標の他、地球を訪れるための事前通知があった。
「うーーーむ。地球訪問メンバーは3名になるのか・・・」
高根沢博士は考え込んだ。
「エージェント1名に、セキュリティ・サポートの2名、計3名ですね」
和人が確認した。
一方、俊介は大田原とエルフィア人の受け入れのための準備に入っていた。
「エージェントはユティスだな?」
「ええ」
真紀がリストを見ながら答えた。
「俊介、彼女らのことだがな・・・?」
「なんだよ、じいさん?」
「この3人をだ、地球に到着したらどこに置くつもりだ?」
大田原は3人の居場所を心配した。
「和人のとこに決まってるじゃないか。和人に会いにくるんだから」
「エルフィア人たちを、あの、オンボロアパートへ置くというのか?」
「そうよ、俊介。あんなところに置けないわ」
真紀も相槌を打ち、俊介は考え込んだ。
「そいつはちょっとまずいな。1DKに4人はムリだ・・・」
「わたしは、建屋のセキュリティのことを言っているんだが」
--- ^_^ わっはっは! ---
「安全確保か・・・」
「なにしろ超VIPだからね・・・」
「うーーーん」
俊介はまた考え込んだ。
「ダメ・・・だな・・・」
--- ^_^ わっはっは! ---
「考え込まなくたって、そんなの明らかでしょう、俊介」
真紀があきれ顔になった。
「和人もくっつけて、政府の高級官舎ってのはダメなのか?」
俊介は大田原に投げた。
「官僚でもない人間は出入りもできんしなぁ・・・」
「なんだ、そのケチくささは?政府要人ともあろうものが」
「なにを言ってる。政府の気前はいいさ。自分自身にはいくらだって差し出す」
--- ^_^ わっはっは! ---
「わかったよ。どうせオレたちは民間人ですよぉだ」
俊介がすねたように言った。
「冗談はさておき、民間の宿舎とて同じことだ。第一セキュリティに絡んでのことだが、役人とはいえ、秘密は守らねばならん。政府の人間が出入りのするところじゃ、たちどころに感づかれる。それでは極秘の意味がない。エルフィア人は、外見は日本人ではないだろう?」
「そうよ、俊介。この場合、ものものしい官舎なんてやめて、もっとのびのびした場所がいいんじゃない?例えば、郊外の新興住宅街」
真紀が俊介に決心を迫った。
「真紀の言うとうりだ。民間居住区の方が目立たなくていいんじゃないか?一般市民の隣人への関心は直単に低いからな。新興住宅街なら治安も確保できるし、いざとなれば、アクセスもいい。古い街は繁華街に近いが、その分治安やアクセスに難がありそうだ」
大田原は真紀の新興住宅街案を後押した。
「わかったよぉ。和人は引越しさせる」
「いいのが、あればいいが・・・」
俊介はユティスたちを居住させる要件を確認していった。
「寝室は最低でも4部屋か・・・。しかも、連絡が容易なことが必須・・・。マンションは隣が気になるし、脱出経路にも問題がありそうだ・・・」
ぽん!
俊介は手を打った。
「そうすると、4LDKの一軒家しかないわけだ!」
「案が出たの?」
「ああ。姉貴、和人はすぐに引越しさせる!」
俊介は真紀に結論を報告した。
「それで部屋探しだが、オレはシャデルに行かなくちゃならん。行きたいのはやまやまだが、どうしても・・・」
「了解。わたしがやるわ」
「そうかぁ、やってくれるか、姉貴!」
がばっ。
俊介は両手を大きく広げた。
「あなたの腕の中なんか入らないわよ。もう、子供じゃないんだし、わたしにも選択権あるし・・・」
--- ^_^ わっはっは! ---
「わかったよぉ。頼むぜ」
「了解」
こうして、ユティスたちが地球に来た時のための準備がようやく始まった。