第2話
ノーリッシュ王国第1王女リリナ・M・ノーリッシュ。
現在、王国唯一の子であり姫である。
王族のくせに、子供が一人しかいないとか、ありえない。
私が死んだら、ノーリッシュの名を継ぐ直系はいなくなる。
ママン!パパン!もっと子供産んどいてよ!!
男の子希望!!!今からでも遅くないよね!?
・・・・失礼しました。
私、第1王女であり、次期後継者となっているせいか、最近プレッシャーに負けて少々壊れ気味であります。
現状、この国を継ぐのは私しかいないと言う事を、先程の説明で十分お分かりいただけたかと思うのですが・・・・。
えっ?全然説明していない?
何をおっしゃるうさぎさん!!
わかるでしょ!?わかるよね?・・・わかって下さい。
ちなみに、我が国では男しか後を継げないとか、・・・・残念なことにないんですよ。
女でも全然後を継げます。なんせ、先代のお婆様は智に優れた女王と有名でしたしね!!
これで、男だけとかだったら、母や父に頑張ってもらって男の子を産んでもらうんですけど、母にべたぼれな父が、母が、
「もう!!こんな痛い思いするのはまっぴらごめんよ!!」
なんて、出産直後に叫んだものだから、2人目は作らない!!と固く心に誓ったそうで・・・・。
誓うなよ!!そんなもん!!
と、最近突っ込まずにはいられないんです。
さて、話が大いにずれてしまいましたが、そんなことで、私がこの国を受け継ぎます。
が、しかし、それには条件がひとつ!
男も女も関係なく後継ぎになるのに、なんで、これが必要なのか!?
未だに私には理解できません。
その条件と言うのが、
『即位する為には、既婚者でなければならない』
なんで!?
父にその事を聞いた時、思わずそう突っ込みました。
その後、長々と母との馴れ初めを話されてました・・・・。
そんな訳で、20歳の即位を目指して現在、婿になってくれる方を探しているのですが、これがまた、なかなか難しいんですよ。
っていうか、私、未だに恋の一つもしてないのに、いきなり結婚相手探せとか。
今まで、次期後継者である私に近づいてくる男を見てて、どうやって恋をしろと?どうやって男に尊敬の念を抱けと?
なんだかんだと、私を物にしようとするものから上手く逃げ、いつの間にかこの年に・・・・。
なんかもう、最近は一人でいいんじゃないかなとか思ってたのに・・・・。
タイトルの変更をしました。