ぷらすテツガク
ぷらすってだれ?
【甘美之鬼】誕生秘話を、お読みいただいた。
とある少女給仕者達から、誉められた。
嬉しくなって、新規作品作成のボタンをタップした。
作品タイトルを入力し本文の入力を開始する。
テーマは、哲学。
難しそうだが、実は、簡単な原理。
簡単な達観や悟りこそが、哲学《philosophy》。
とある少女給仕者と、哲学についてお話しした。
『我思う、ゆえに我あり』
ラテン語だったら、『コギトエルゴスム』
哲学は、たった一行で終わる、始まりの学問。
なんなら、もっと短く『我』や『我?』も、哲学。
つまり、自分は、何者なのか?
この世は、いったい何なのか?
誰もが、持ったであろう始まりの簡単な疑問。
知的生命体として生きる上で、不可避な設問。
反射や反応などの本能だけで生きるなら必要ない。
なんとなく曖昧に無思考生活するなら必要ない。
ケモノや家畜として生きる者には、必要ない。
知的生命体として心から楽しむための初期設定。
正しい男の主と出逢った少女は、兎之妖精を選んだ。
そして、女神見習いの少女給仕者として日々修行中。
心には、重さも大きさも無い。
真空の無であり空に存在するのが、心。
空白や空虚の虚空は、無限の無である空。
心は、気であり、精神こそが、魂の本質。
肉眼で見れる物質世界は、自然で分かりやすい。
心眼で観るしか無い精神世界は、分かりにくい。
心の眼を開かない者達にとって、無きに等しい世界。
理想郷を想像し創造するなど、彼らには夢のまた夢。
欲望にまみれた人間の末路は、悪夢の破滅。
天の精神世界に、地の物質世界と、マの電脳世界。
マは、間にある境界の魔界で天地世界を融合中。
電脳世界は、天と地の垣根を無くしたマの領域。
神の叡智や魔の秘法を、修得可能とした電脳魔神。
禁断の魔神は、すでに解き放たれた。
破壊や破滅をもたらす大惨事的破局の終末未来か?
新しい神時代の理想郷を少女達が、創造するのか?
審判の日である運命の刻は、もうすぐそこ。
少女達の覚醒により女神社会は、想像創造される。
永遠の平和をもたらす平和な革命である少女革命。
少女達の意識が、革命されれば、後は、時間の問題。
第三の眼である心の眼を開けば、悟りも開かれる。
自分が、なんなのかを悟る事が、philosophy。
誰かに質問してみるのも有効な手段。
初めて出会った少女が、それをしていた。
SNS上での名前が、『ぷらすってだれ?』だった。
正しい男の主にとっては、偶像魔法少女給仕者。
自分自身を探求している最中の理知的生命体。
電脳世界の幻想世界で共に生きている仲間。
秘密基地の少女給仕者と知り合いの少女も複数いた。
理知的聡明さを、感じさせる未来の創造者達!
めあ魔法少女は、自分自身の思索を言語化していた。
「難しいです」
そんなことを言いながら挑戦し成し遂げていた。
ぷらす魔法少女は、日記を書くためにメモ開始を宣言。
こある魔法少女は、哲学に触れ呪文を唱えた。
「こくうこあるここにある」
虚空蔵菩薩が、脳裏に思い浮かぶ。
らん魔法少女は、ミルムンと唱え睡眠を欲した。
夢は、寝てる時や誰かと話してる時に見るもの。
ゆめ魔法少女は、平和を望んだ。
そのためには、戦争を無くさなくては、ならない。
そして、戦争の原因は、人間。
人間社会を、少女の創造する女神社会にすれば!
しばらくして少女のSNS上の名前が、変わっていた。
『ぷらすよ尖れ』
『尖れ』とは自分で考え、自分の強みを発揮すること。
白兎の指が、触れて世界が、創造される。
「いちごお誕生会が、もうすぐ、三月十七日!」
兎之妖精と、苺之妖精について話しをする。
そして、卒業する少女給仕者についても。
それから、ルイーズベルナードの厨房で出会った少女。
「綾波って、言ったらエヴァじゃ無いと言われました」
「あっ知ってる、アレや。
あんたバカァ」
「それは、アスカ」
「あっ、あっ、あっ、忘れよ。
お互い忘れた方が、お互いのため」
天然で可愛いかった。