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Extra 変わりゆく陰キャ(陰キャじゃないのでは!?)

「陰キャってなんだっけな」


 急に葵さんが呟く。


「僕みたいに友達が少なくてこんなふうに休日も暇そうにしている人を指すのでは?」


「そうだな。たしかにそうだ。だが最近のソウスケくんの行動を思い返してみたまえ。


 ……休み時間に女子と楽しくおしゃべりしているじゃないか!これでは陰キャとは言い難いだろう!!」


「……」


 面倒な絡まれ方をされた。確かに以前の帰宅部で他人との関わりが無かった僕と比べると陰キャっぽさが薄まったとは思うが……。


「話すだけでは陰キャなのでは?」


「世の中の陰キャに謝れ。世の中には授業中の『二人組を作って英会話してください』みたいなのでも隣の席の女子とまともに会話できない人だって……いるのかは知らんが」


 知らないのかよ。というかそこまで酷い人間いるのか……?


「それで急にどうしたんですか、そんな話してきて」


「ああ、いや。別にふと思っただけだ。なにも深い意味はない」


「そう、ですか」


 でも、陰キャじゃないか……ちょっと嬉しかったりするが、陽キャと一緒にされるのは少し嫌だなと思ってしまった。


「そういえばそろそろ夏休みだろう?なにか遊ぶ約束とかしてないのか?」


「いやそもそも連絡手段無いんですけど」


「……やっぱり陰キャかもしれんな」


 悲しいがこれまでと何ら変わりない事実を突きつけられた。


 ……まぁ、夏休みまで1週間も切ってるしそんな進展なんてないだろう。

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