遊ぶ陰キャ(もちろん一人で!)
「男が本当に好きなものは二つ、危険と遊びである。そして男が女を愛するのは、それが最も危険な遊びであるからだ」
ニーチェの言葉だ。そして、僕には無縁の言葉でもあるだろう。
僕は遊ぶのは好きだし、危険な事は得意てはないが興味は惹かれる。しかし、最も危険である遊びは危険過ぎてやろうとも思えない。
なので今日……日曜日の真っ昼間からぼっちで部屋でボーッとして遊んでいるわけだが。
……いや、ボーッとしてるのは遊びじゃない気がする。もっと有意義に使わなければ。
(宿題……終わってる。勉強はしたくないし……スマホも気分じゃない。読書……読書でいいか)
取り敢えず僕は読書をすることにした。読む本は、何故かお世話になっている気がす『生〇会の一存』だ。……何度読み返しても、面白い。お、そういえばこんな話もあったな……。
『〜〜♪』
12時のチャイムが鳴り響く。もうそんな時間なのか。取り敢えず、昼飯だけ食べておこう。
僕にとって料理も遊びの1つだ。毎日何を作るか考え、パズルのように栄養バランスを揃え、そして作る。毎日となると嫌になるが、一回一回気持ちを切り替えてなんとか楽しくやっている。
……まぁ今日の昼飯はカップ麺で済ますが。
お湯が湧くまで暇なので、読書を再開する。カップ麺作りと読書を並行しながら作業し、お湯を入れ終わった頃には読書にのめり込んでいた。が、タイマーが鳴ったことにより引き戻される。
「いただきます」
誰も居なくても、言うようにしている。命をいただきますという意味もあるらしいので、言ってたりする。
味は……可もなく不可もなく、カップ麺と言ったところだ。食べ終わったらアニメでも見よう。
『まよいなーがらー♪』
昔録画したアニメのオープニングを見ていると、懐かしい気持ちと共に昔気が付かなかった事に気付いたりして楽しく感じる。エンディングも同じだ。僕はオープニングもエンディングも毎回聞く派だが……今の時代、少数派だろう。時間の無駄なんて言われそうだ。
夕方頃、12話見終わったので晩御飯……の前に風呂に入ることにした(特にこれと言ってないのでカット)。
風呂からあがってきたら、晩御飯を作り始める。今日はナスの味噌炒めだ。鼻歌を歌いながら料理を作っていると、葵さんが仕事から帰ってくる。
「ただいまーーっ!」
「おかえりなさい」
元気にドアを開ける葵さん。ホントに元気なのか、から元気なのかはわからない。見た感じ疲労が溜まってる様子は無いのでただただ元気だと思いたい。
「で、今日は何をしていたんだ?……なるほど有意義な1日だったと。具体的には何をしたんだ?
ふむ、有意義の意味、辞書で引いたほうが……いや、人によって有意義の定義は違うな。変なことを言ってすまなかった。
って、ソウスケくんも有意義とは思ってなかったのか。……あ、このナス美味しいぞ。いつもありがとな」




