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忠犬ポチは、異世界でもお手伝いを頑張ります!  作者: 藤なごみ


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ポチの57話 明日に向けて準備万端

 晩餐会を明日に控えて、今日の午後はポチはお屋敷の掃除のお手伝いをした後でドレスのサイズ直しをしているんだ。

 謁見の時に着たドレスとはまた違うんだって。

 場面に合わせた何着もドレスがあるなんて、貴族は本当に大変だね。


「よし、これで大丈夫ね」

「ふふふ、これでポチもお姫様なんだよ!」


 奥様も渾身の出来だと満足しているんだよ。

 ポチはこれで準備はオッケーなんだよ。

 そして、りっちゃんも綺麗なドレスを合わせている。

 りっちゃんは髪の色が青いから、髪の色に合わせた青いドレスが多いんだって。

 髪の毛も綺麗に編み込んで、ネックレスもつけているんだよ。


「おお、りっちゃんが大人の人みたい!」

「ふふ、もうこの世界では成人だからね。でも、ありがとうね」


 りっちゃんも準備は万端なんだって。

 りっちゃんはダンスも頑張って覚えて、とっても綺麗に踊れる様になったんだよ。

 今日は練習をやり過ぎない様にもうお終いなんだよ。

 ポチも簡単なダンスなら踊れる様になったのだ!

 王宮であったグレース様や子ども達と一緒に踊る約束をしたから、ポチはとっても楽しみなのだ。


「明日は私達も一緒に行くから」

「リリーナとポチちゃんのダンスを楽しみにしているわ」


 明日は領主様と奥様も晩餐会に参加するんだって。

 りっちゃんとポチの保護者なんだから当たり前だよね。

 でも、ポチには少し疑問があるんだ。


「領主様と奥様もダンスをやるの?」


 出席者は沢山いるって聞いたけど、皆踊るのかな?


「私達もダンスを踊るよ」

「一曲は踊ると思うわ」


 そう言って領主様と奥様は簡単なダンスを披露したんだ。

 凄い、息がぴったりあっていて優雅でビシッと決まっていてとにかくカッコいい!


「お父様とお母様はダンスがとても上手なのよ」

「うん、息ぴったりで凄い!」

「ふふ、ありがとうね。流石に激しいのはできないけど、優雅に魅せる位なら今でもできますわ」


 りっちゃんもポチも、領主様と奥様に向けてパチパチと拍手をしたんだよ。

 しかも、奥様はこの位余裕って表情なんだよ。

 本気のダンスってどんなのか、ポチはとっても興味があるんだよ。


「さて、明日は晩餐会自体は夕方だけど、お昼前には王宮に向かうよ」

「改めて、陛下がポチちゃんに会いたいっておっしゃっているのよ」

「分かった! ポチも陛下に会うよ!」


 明日の予定も決まって、ホッと一安心だよ。

 明日はどんな晩餐会になるか、とっても楽しみだよ。

「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします

ポチちゃんを、ぜひよろしくお願いします

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