表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
忠犬ポチは、異世界でもお手伝いを頑張ります!  作者: 藤なごみ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

54/64

ポチの54話 トール君と再会したよ

「お帰りなさい。ふふ、ポチちゃん勲章がいっぱいだね」


 侍従のお姉さんに先導されて、りっちゃんとポチはさっきの控室に戻ったんだ。

 ポチの胸に勲章がいっぱいついているのを見て、奥様は面白いものを見たって表情になったんだ。


「うーん、これだけ沢山勲章があると、ポチ無くしちゃいそう……」

「なら、リリーナの分も含めて我が家で管理しましょう。折角だからポチちゃんが貰ったって展示しておきましょう」

「ポチはそれで大丈夫だよ!」


 りっちゃんのお家なら管理もバッチリだし、とっても安心だね。

 奥様の提案に、ポチは大賛成だよ。


 かちゃ。


「あ、ポチちゃんだ!」

「グレース様だ」


 部屋に数人が入ってきたけど、真っ先にグレース様がポチに抱きついてきたんだよ。

 グレース様はニコニコしていて、とってもご機嫌なんだ。

 

「ポチちゃん、グレースの服を着ているからお揃いなの!」

「あっ、そうか。ポチの服びしょびしょになったから、グレース様からドレスを借りたんだった」


 だからグレース様は自分と服が一緒だって喜んでいたんだね。

 そして、更にポチの知っている人が入ってきたんだよ。


「ポチちゃんって、あのポチちゃんだったんだ」

「あ、トール君だ!」


 今日は綺麗なお洋服を着ているけど、間違いなくポチが病院で出会ったトール君だよ。

 トール君、とっても元気になったんだね。

 でも、何で王宮にいるんだろう?


「トールは儂のひ孫だ。たまたま公爵領で治療をしていた時にお主とあったのだよ」

「あっ、ポチに勲章をくれた人だ!」


 白髪のお爺さんが部屋にやってきた。

 トール君はこの人のひ孫なんだ。

 うーん、トール君と白髪のお爺さんは顔は似ていないなあ。


「ポチちゃんとキチンと挨拶するのは初めてだな。儂はこの国の宰相をしておる」

「ポチはポチだよ!」

「ほほほ、話に聞いてはいたが元気な嬢ちゃんだ」


 宰相様は、ニコニコしながらポチの頭をポンポンと撫でてくれたんだよ。

 トール君もいるからか、撫で方が優しいんだよ。


「トールは公爵領の病院で治療を受けていたのだが、あの時はちょうど両親が王都に帰った後でな。トールは落ち込んでいたのじゃよ」

「そうだったんだ。薬の事もあったけど、別の事でも落ち込んでいたんだね」

「そうなのだ。だから、トールもポチちゃんに会って励まされたのが良かった様だな」


 小さいのに病院で一人は寂しいよね。ポチも入院した時は寂しかったんだから。

 でも、トール君が元気になって良かった!


「ポチちゃんって凄いんだね。僕と同じくらいなのに、こんなに沢山勲章を貰うなんて」

「うーん、でも特別な事はしていないんだよね。それに黒い大きな犬とは、ポチ負けられない闘いだったし」


 トール君はポチの事を凄いって言うけど、黒い大きな犬とはリベンジマッチだったし、負けられない闘いだったもんね。

 後の事は街の人も色々と協力してくれたから、勲章を貰えたんだよね。


「ポチちゃん、晩餐会には来るんだよね?」

「勿論参加するよ!」

「じゃあ、グレースとダンスして欲しいなあ」

「あ、僕ともダンスして欲しいかも」

「勿論だよ! ポチはグレース様とトール君ともダンスをするんだよ!」

「あらあら、ポチちゃんは大人気ね」

「ほほほ、そうじゃのう」


 二人はもうポチのお友達だから、ダンスをするのは大歓迎なのだ。

 りっちゃんのラストダンスもあるけど、ポチにとっても楽しみな晩餐会になりそうだよ。

「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします

ポチちゃんを、ぜひよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ