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忠犬ポチは、異世界でもお手伝いを頑張ります!  作者: 藤なごみ


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ポチの46話 いざ王都へ出発!

「おはようございます!」

「やあ、おはよう。もうお待ちでしたか」

「うん、すっごく楽しみにしていたんだよ!」


 ポチは王都に行くのが待ちきれなくて、朝早く起きちゃったんだ。

 孤児院の門で待っていたら、領主様の馬車が来たんだよ。

 おお、いつもよりも大きいし、馬に乗った兵隊さんもいるんだよ。

 とってもとっても凄い大行列なんだよ。


「領主様、どうかこの子をよろしくお願いします」

「こちらこそ、大切にお預かりいたします」


 シスターさんと領主様がお話をしているけど、領主様って本当に丁寧で腰が低いよね。

 街の皆も、領主様の事を絶対に悪く言わないんだよ。

 りっちゃんと見た漫画の領主様はとっても悪い人だったから、公爵領の領主だったらいいなあ。


「ミッケちゃん、リルムちゃん。ポチがいない間のお手伝い宜しくね!」

「お任せだよ」

「ポチちゃんも気をつけてね」


 ポチがいない間は、ミッケちゃんとリルムちゃんにお手伝いを任せたの。

 ミッケちゃんとリルムちゃんなら、ポチも安心してお手伝いをお願いできるよ。


「行ってきまーす!」

「「行ってらっしゃーい」」


 ミッケちゃんとリルムちゃんに挨拶をして、ポチは馬車に乗り込んだよ。

 すると、ちょっとびっくりしたんだ。


「あれ? 奥様も一緒なの?」

「そうなのよ。今回は王宮で晩餐会もあるからね」


 馬車の中には、りっちゃんだけでなく奥様もいたんだよ。

 お世話する侍従のお姉さんもいるし、本当に凄い人数だね。

 全員揃ったので、いざ出発。

 馬車の前後は兵隊さんに守られていて、とっても安全です。


「さてポチちゃん、これからの事を話ししよう」

「はーい」


 おっと、領主様がポチにお話ししてくるよ。

 しっかりとお話を聞かないとね。


「今日はこのまま順調にいけば、夕方には王都に到着する。明後日に謁見の間で勲章の授与がされて、七日後には晩餐会だ」

「あれ? 随分と間が空いてるんだね?」

「空いている日は、お茶会とかも呼ばれているのだ。もう、沢山の申し込みがあったのだよ」

「へえ、そうなんだ!」


 おお、お茶会もいっぱいあるんだ。

 どんな人とお茶会をやるんだろう?

 ポチ、とっても楽しみなんだ。


 道中にある小領地にある食堂で、皆で昼食を食べます。

 いつもの孤児院の食事ではなく、とっても豪華な料理なんだ。


「りっちゃん、美味しいね!」

「そうだね。ああ、ポチ口がソースだらけだよ」

「むにぃ、ありがとう!」


 りっちゃんに口周りを拭いてもらったけど、とっても美味しい料理で思わずがっついちゃったんだ。

 ポチは、お腹いっぱいになるまで食べちゃったんだよ。


「ぐう、ぐう」

「おやおや、寝ちゃったかな?」


 ポチは朝早く起きちゃったから、いつの間にか寝ていちゃった様なんだ。

 折角王都に向かっているのに、全く満喫していないことに。

 ポチはとってもおバカです……

投稿が遅くなり申し訳ございません

「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします

ポチちゃんを、ぜひよろしくお願いします

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