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忠犬ポチは、異世界でもお手伝いを頑張ります!  作者: 藤なごみ


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ポチの32話 りっちゃんとの再会

 お出迎えの準備も万端で、いつでもこい! って感じになったよ。

 そろそろ馬車が屋敷に到着するらしいので、皆で玄関を出てお庭で待つんだよ。

 ポチはワクワクが止まらなくて、尻尾をぶんぶんと振っているんだよ。


「ワクワクワク!」

「ふふふ、ポチちゃん待ちきれない様だわね」

「うん! 新しいお友達ができるの、とっても楽しみなんだ!」


 もうポチはワクワクが止まりません。

 奥様にも言われちゃったけど、楽しい事だから良いよね?


 カラカラカラ。


「あ、馬車がやってきた!」

「そうね、主人も持っているから一緒に降りてくるわ」


 通りに小さく馬車が見えたんだよ。

 ポチが屋敷に初めて来た時に乗っていた馬車と同じだから、絶対に間違いないよ。

 段々と馬車が近づいてきて、馬車が屋敷の門を通過したよ。

 そして、馬車がポチ達の前に到着したんだ。

 ポチ、もうワクワクが止まらないよ。


「やあ、皆で待っていてくれたんだね」

「そりゃそうよ。ようやく娘が我が家に帰ってきたんだから」


 馬車の扉が開いたら、領主様が顔を出したんだよ。

 皆が待っていてびっくりしたんだって。

 でも、ポチは別の事が気になったの。

 馬車の扉が開いたら、何だか懐かしい匂いがしたんだよ。

 とっても懐かしいけど、何だか安心する匂いなんだ。


「すまないが、娘を降ろすのを手伝ってやってくれ」

「「「はい、かしこまりました」」」


 領主様が声をかけると、侍従のお姉さんが車椅子を用意して馬車の中から領主様の娘さんを降ろして車椅子に座らせます。

 ポチは、何故かずーっとその様子を眺めていたんだ。

 馬車から出てきたのは、綺麗な濃い青色の長い髪の女の子。

 肌は白くて、何だかお人形さんみたいなの。

 目の色も青っぽくて、ほっそりとしているの。

 髪の色と同じ濃い青色のドレスを着ていて、絵本に出てくるお姫様みたいなんだよ。

 ポチは、ずっとその女の子を見つめていたんだ。


「皆さん、ありがとうございます。え?」


 その女の子がポチを見たら、とってもびっくりした様に固まったの。

 ポチはずーっと固まったまんまなの。

 でも、尻尾は何かを期待しているのかゆらゆら揺れているよ。 


「もしかして、ポチ?」


 ポチの事をポチって言う人は、実は一人しかいないの。

 皆、ポチの事をポチちゃんっていうんだよ。

 ポチは自然と走り出していたよ。

 領主様も奥様もミッケちゃんもリルムちゃんも侍従のお姉さんもポカンとしているけど、もうポチは止まらないよ。


「りっちゃーん!」

「ポチ!」


 ポチは馬車まで走っていって、馬車から降りた目の前の女の子に抱きついちゃったよ。

 もう匂いが一緒だから、絶対に間違いないよ。

 ポチは本能で分かっちゃったんだ。

 

「りっちゃん、会いたかったよ!」

「私もよ、ポチ」


 りっちゃんは、抱きついているポチの頭をなでなでしてくれるの。

 うん、撫で方も全く一緒だよ。

 ポチは嬉しくて、尻尾のブンブンが止まらないよ。

「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします

ポチちゃんを、ぜひよろしくお願いします

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