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忠犬ポチは、異世界でもお手伝いを頑張ります!  作者: 藤なごみ


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ポチの20話 今日は領主様の屋敷のお手伝い

 さてさて、今日のポチのお手伝い先は商店街ではありません。

 

「ポチちゃん、こっちの方を掃いてくれるかな?」

「はーい」


 今日は領主様の屋敷で、お庭のお掃除をしているんだ。

 領主様の奥様が、是非ポチにお手伝いして欲しいって指名してくれたんだよ。

 領主様のお屋敷についたら、早速お手伝いを始めます。

 この前ハシゴから落ちちゃったおじちゃんも、元気にお仕事をしています。

 おっちゃんが枝木を剪定して、ポチとメイド服を着たお姉さんで地面に落ちた葉っぱや枝を掃いて集めていきます。

 この前庭木の剪定が途中で終わっちゃったから、おっちゃんの剪定のお手伝いが今日のお仕事です。

 

「よし、これでいいかな? じゃあポチちゃん、続きやってくれ」

「りょーかい! ポチにお任せだよ!」


 剪定の次は、ポチが庭木の葉っぱについている悪い虫を取っていくんだ。

 ふふふ。

 ポチはお箸が使えるから、棒をお箸の様に使ってどんどんと青虫を捕まえちゃうよ。


 ひょいひょい。

 ひょいひょい。


 ここの葉っぱは虫にとってとっても美味しいのか、青虫や毛虫があちらこちらにいっぱいいるよ。

 長い棒を箸にして、どんどんと捕まえていくよ。

 捕まえた虫は、逃げない様に袋に入れていくんだ。


「ポ、ポチちゃん。青虫と毛虫って怖くない? 大丈夫?」

「全然平気だよ。でも毛虫は触っちゃうとかぶれちゃうから、ポチも気をつけているよ」

「ポチちゃんって凄いわね」


 どうも侍従のお姉さんは、青虫と毛虫が苦手みたい。

 ポチの後ろに隠れて、恐る恐るポチが捕まえた虫を見ているの。

 ポチは虫なんか全然平気だから、ひょいひょいって捕まえるよ!


「おっちゃん、捕まえた虫はどうする?」

「おお、だいぶ捕まえたな。枝と葉と一緒に袋ごと燃やすぞ」

「分かった!」


 袋に沢山の虫を入れたから、この後はおっちゃんに渡して完了です。

 これで庭のお掃除は終わりだけど、ポチのお手伝いはまだまだ続くよ。


「ポチちゃん、今度はこっちを掃いていくよ」

「はーい」


 今度は、屋敷の裏の入り口を掃除するよ。

 こっちも箒で綺麗に掃いていくよ。


「ポチちゃんって、掃除も上手ね」

「ポチはお手伝いなら、なんでも得意だよ!」


 ポチはお店のお手伝いも、お掃除も大得意なのだ。

 どんどんと箒で屋敷の裏を掃いていくよ。

 

「いやあ、流石はポチちゃんだわ。お掃除も上手ね」

「えへへ!」


 お手伝いが終わったら、領主様の奥様がお茶とお菓子をご馳走してくれたよ。

 領主様は、お仕事で遠くまでお出かけしているんだって。

 今度はあちってならない様に、ふうふうして冷ましてから飲まないと。


「今日はポチちゃんが来てくれて、本当に良かったわ。私もだけど、屋敷が明るい感じだわ」

「そうなんですか?」

「ええ、そうよ。ポチちゃんがニコニコしているから、皆ニコニコになっちゃうのよ」

「そうなんだ!」


 ポチ、お掃除頑張ったけど、他にも効果があったんだ。

 皆がニコニコしているのは、ポチも嬉しいよ。

 領主様の奥様も、ポチの事をニコニコしながら見つめていたよ。

 あ、今回はちゃんと冷ましてからお茶を飲んだから、あちってならなかったよ!

「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします

ポチちゃんを、ぜひよろしくお願いします

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