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ポチの18話 ミッケちゃん考案の新製品

 今日はいつも通りにパン屋さんでのお手伝いなんだけど、ちょっとしたイベントがあるのだ。

 

「うう、美味しいって言ってくれるかな?」

「大丈夫よ、試食したらとっても美味しかったんだから」

「そうそう、自信持って」


 実はここ数日、パン屋さんの皆でミッケちゃん考案の新作パン作りをしていて、今日お披露目となるんだよ。

 今回皆で作ったのは、お肉サンドイッチ。

 お肉さんの美味しいお肉をタレで焼いて、パン屋さんのパンと八百屋さんのレタスでサンドイッチにしたの。

 ミッケちゃんは不安でいっぱいだったけど、皆は試食したらとても美味しかったから自信満々だよ。

 

 何でか知らないけど、この世界のパン屋さんにサンドイッチがなかったんだ。

 でも、そのサンドイッチをポチじゃなくてミッケちゃんが考えたんだよ。

 ミッケちゃんって本当に凄いな。

 今回はお肉サンドイッチだけど、これが上手くいったら他のサンドイッチも作るんだって。


「ポチちゃん、準備できたわ」

「よーし、じゃあ声掛けするね!」


 おっと、マーサさんからパンの準備ができたって声かけられたよ。

 よーし、ここからはポチの出番だよ!

 エプロンをして三角巾をして、準備完了。

 今日は、ポチも気合入れて声掛けをするよ。


「いらっしゃーい! 今日は新作パンがお勧めだよ。お肉屋さんと八百屋さんとのコラボレーションだよ!」

「何だか、ポチちゃんたまに難しい言葉を使うよね」

「そうだね」


 ふふふ、前にりっちゃんと一緒に街に行った時に、同じ様に声掛けをしている人がいたんだよ。

 ミッケちゃんとリルムちゃん、これは新たな声掛けスタイルなのだ!


「おお、ポチちゃん。新作パンってどんなものだ?」

「お肉サンドイッチだよ。パンと一緒にお肉とレタスも食べられるんだ!」

「成程、一つのパンで肉と野菜を食べられそうだな」


 おっと、早速冒険者のおっちゃんがポチに声をかけてきたぞ。

 もしかしたら、お肉サンドイッチは冒険者が依頼中に食べるのにも便利かも。

 

「おお、これは持ち運びが便利だな」

「日帰りの依頼だったら、これで十分だな」

「野菜も一緒に食べられるのは良い事ね」


 おお、やっぱりポチの考えた通りだったよ。

 お肉サンドイッチは、あっという間に冒険者の間で噂になってどんどん買っていくよ。


「ポチちゃん、このお肉サンドイッチって誰が考案したの?」

「ふふふ。何とミッケちゃんが考案して、お肉屋さんと八百屋さんと一緒に試作品を作ったのだ!」

「おお、そうなんだ。ミッケちゃんは凄いね。この前も新作パンを考えていたんだよ」

「へー、そうなんだ。ミッケちゃんって凄いんだね!」


 おお、女の冒険者の人から凄い事を教えて貰ったよ。

 ミッケちゃんって、お肉サンドイッチ以外にも新作パンを作っていたんだ!

 パン屋さんの方をちらりと見たけど、ミッケちゃんが冒険者に頭を撫でられていたんだよ。

 他の冒険者も、ミッケちゃんがお肉サンドイッチを考案したのが分かったんだ!

 作ったお肉サンドイッチは、冒険者が買い漁ってあっという間に売り切れ。

 予想以上に売れたので、ミッケちゃんもホクホク顔だよ。


「うーん、これは予想以上に売れたわね」

「マーサさん、冒険者からはこんな意見もありました」

「どれどれ……」


 おお、流石はミッケちゃん。

 お肉サンドイッチを販売しながら、改良点やこういう商品があったらっていうのを聞いていたんだ。

 早速マーサさんと、お肉サンドイッチの改良と新製品について話し合っているよ。


「なんだいなんだい、面白い案がありそうじゃない?」

「一緒に作戦会議に混ぜてくれ」


 そして商人の嗅覚というか、お肉屋さんと八百屋さんのおかみさんもやってきて、マーサさんとミッケちゃんと一緒にあーだこーだ始めているよ。

 うーん、どんな新商品が出来るかとっても楽しみだな。


「いらっしゃい! 美味しいパンがいっぱい売っているよ!」


 まだまだお手伝いの時間だから、ポチは他のパンを売る為にもっと声掛けを頑張っちゃおう!

「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします

ポチちゃんを、ぜひよろしくお願いします

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