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忠犬ポチは、異世界でもお手伝いを頑張ります!  作者: 藤なごみ


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ポチの15話 領主様のお屋敷でのお手伝い

「おじさん、どこまで仕事終わっていたの?」

「おお、噂の犬っ子の嬢ちゃんだな。丁度剪定は終わって、後は切った枝とか葉っぱを集めるだけだったんだ。壊れたハシゴは、業者へ修理に出さないといけないな」


 ポチはちょっと気になったので、怪我していたおじさんにどこまで終わったか聞いてみたんだ。

 切った枝とか葉っぱを集めるくらいなら、ポチにかかれば直ぐに終わるよ。


「なら、ポチが枝と葉っぱを集めてあげるね!」

「あ、嬢ちゃんちょっと、う、上手いねえ」

「そうかな? じゃんじゃんやっちゃうね」


 ふふふ、ポチはたまにママさんが箒で庭をはくのを見ていたのだ。

 お掃除姿も見たことあるから、ポチはお掃除も出来るのだ!

 ちゃんと切った枝も集めるよ。

 さっさっさとやれば、直ぐに終了するよ。


「あっという間だね。ポチちゃんはお掃除も得意なんだ」

「そうだよ。ポチはお掃除も大得意なんだ!」


 領主様が誉めてくれたから、ポチちょっとドヤっとしちゃった。

 でも、誉められて嬉しかったから、尻尾はぶんぶん振っているけどね。


「それじゃあ、ポチちゃんにはたまにお屋敷のお掃除もお願いしちゃおうかな?」

「任せて! ポチにお任せだよ!」


 領主様からもお仕事を頼まれちゃった。

 色々な人のお手伝いができるの、ポチとっても嬉しいな。

 これからも一生懸命お手伝い頑張るぞ。

 尻尾をぶんぶんと振って答えていたら、奥様も偉いねってポチの頭を撫でてくれたんだよ。


「ここに娘がいれば良いのだがな。あの子は可愛い子が好きだから、ポチちゃんの事を気にいるはずだよ」

「そうなんだ。今はどこにいるの?」

「王都の屋敷にいるんだよ。ちょっと病気でね、治療をしているんだ」

「そうなんだ、何だかかわいそうだよ」


 ポチも思わずシュンとしてしまったよ。

 りっちゃんも病気でいっぱい注射とかしていたよなあ。

 ポチの耳も尻尾も、思わずペタンってなっちゃったよ。


「ふふ、娘の事を心配してくれて有難うね。でも、治療の効果もあってだいぶ良くなったのよ。もう少しすれば、この屋敷に戻ってこれるわ」

「そうなんだ! ポチ会えるのとっても楽しみ!」


 また新しい人に会えるんだ!

 ポチ、色々な人に会えるのとっても楽しみだな。

 

 今日の領主様とのお話は、これでおしまい何だって。

 午前中でお話が終わっちゃったから、午後はいつも通りにお店のお手伝いをしたんだよ。

 今日はいっぱいお手伝いできたから、ポチ大満足だったよ。

「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします

ポチちゃんを、ぜひよろしくお願いします

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