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どう見てもゲームの世界だよね・・ここ

初めての投稿です。

色々考えていたのですが、まずは書き始めてみようと思い投稿してみました。

よろしくお願いします。



俺は武田諒(タケダ、リョウ)システムエンジニアとして長年勤め、何年かすると定年退職という、おっさんだ。

今日も若い頃に比べて毎日の飲み会も無く、忙しく仕事をして疲れ切っての帰宅途中である。駅を出て、道路を渡ろうとして横断歩道を歩いていたが、横道から出てきたタクシーがブレーキをかけること無くタイヤをならして突っ込んできた・・あれ?やばい死ぬかも?・・・・ドンという音までは聞こえたのだが、一瞬目の前が暗くなって数秒で目の前が明るくなった。

イテテテ・・・??痛くないな?ん?何で昼間?

目の前にある風景は何故か草原の様な所だった。

訳もわからずしばらく呆然と立っていたが、視界のの隅になにか地図のような物が見える事に気がついた。

地図には中心に緑の○がありその周りに赤い点が少しずつ動いている

何かこの地図の形状に見覚えがあるな、と考えて集中してみると、地図が大きくなった。草原の遙か先には建物のような表示がある、街か村であろうか・・

この地図、10年程前にやっていたMMORPGであるロードオブ・ファンタジーの地図と酷似している。もちろんVR等では無かったが、緻密な世界観とグラフィックのリアル表示が凄いとのオンラインゲームだった。全世界で何十万にもプレーヤーが参加していたが、数年前にサービスは終了したはずである。


視線を目の前に向けると、地図は右上に小さくなった。

自分の足元を見てみると、スーツ姿だったはずの靴は革のようなブーツになっており、ズボンも何か銀色に光る革のプレートの組み合わせた物になっている。胴も同じ素材の軽鎧の様な物を着ている。これにも見覚えがあるな・・・やはりロードオブ・ファンタジーでゲームをやめた数年前に着ていた防具、「銀龍の軽鎧」だ、結構はまっていて、少し課金もしたので、武器も装備もかなり良い物を使っていた気がする。

装備か・・・今は何も持っていない状態だ、ゲーム時代の記憶だと、キーボードのIボタンでインベントリ(最近のゲームではアイテムボックスというのかな)が開けたはずだ、インベントリを強く念じてゲーム内での表示を思い浮かべると、インベントリが表示された、やはりゲームなのか?ここは・・・

インベントリにはたしか拡張を繰り返して1000種類ほど保管出来たはずだ、20ページ程の画面がタブで移動出来る。操作は意識するだけでできるみたいだ「取り出す」と「保管」のボタンがあり、ボタンを押すイメージをすると取り出せるみたいだ。

とりあえず、以前のキャラが槍戦士だってので、何本かある槍の中から比較的短めのアラドリアを出してみる。この槍は柄の部分が短く取り回しが良く横薙ぎでも使える物だ、


インベントリには所持金額も表示があり、通貨単位はゴールドで、確か1Gは10円程度の価値であったはずだ。表示は10万G以上ある・・・ゲーム内の相場のままなら、当面は金は大丈夫かな。


うーん・・・最近流行りの異世界転生小説では、こうなる前に神さまとか出てきて、色々と説明してくれたりするのになぁ、

昔やっていたゲームの世界に転生したとしか、わからん。

取りあえず調べられる事は調べておく事にする。


ステータスも開けた、

名前はリョウ・・・これもゲーム内で使っていた物だ、レベル180、職は魔法戦士で回復魔法と他の魔法も使えるみたいだ、ゲーム時代は火属性のみ使えたが、何故か全属性使えることになっている試して見ないと判らないが、槍に属性を乗せた攻撃も出来るはずだ。

自分のステータスは判ったが、この世界で通用するかどうかはまだ判らない地図を見ると少し先に道のような物が見える、取りあえずそこに向かってみる。

誰かと会えれば何か判るかもしれない。言葉は通じるのかは不明だが・・・


芝のような丈の短い草の上を歩くと、地図の赤い点がこちらに向かってくる、槍を持ち替えて警戒していると、狼のような魔物が3匹向かってきた、うなりを上げて1匹が飛びかかってくる、アラドリアは火属性の槍だ、意識を集中すると槍の穂先に火を纏う、飛びかかってきた狼のような魔物が燃えて火だるまになる、3匹の狼を燃やすとなにやら革と銀貨の様な物を落した。インベントリを念じるとインベントリに収納、金額がいくらか増えて草原狼の皮と表示された。草原狼と言う魔物だったらしい。

戦闘も確認出来たので、道になっている部分に進み、大きな地図を開いたりして、街に進むことにした。しばらく出てくる魔物を倒しながら歩くこと2時間程で街の近くに来ていた、「なんか腹減ったな」と思いインベントリ中にあった食事のホットドックをつまみながら、街に着く。食べ物はインベントリの中では時間経過が止まるようだ。

街は城壁に囲まれており門が見えてきた門は開いており門番が立っている、街に入ろうとすると門番に「証明書はあるかと」聞かれる、インベントリを探すと、冒険者証があったので見せると、

「なんだそれは・・見たことが無い物だな」と言われる。これは使えない様だ。

「街に入ることは出来ますか?」

100Gだと言われ、100G支払い中に入る。「サリの街にようこそ」と門番が言っていたのでサリと言う街らしい。

門番「ギルドできちんとした証明書を発行してもらうといいよ」と言われ、ギルドの場所を聞く、なんか雰囲気の優しい門番だな・・と感じた

普通に会話したが日本語に聞こえたし日本語で喋って通じたな・・・

スキルの多言語会話の機能なのであろうか。


街は意外と大きく建物の作りはヨーロッパの中世風の建物が多い。所々に小さな公園のような所がありそこには食べ物の露店のような物がある。

しばらく歩いて行くと大通りに面してギルドに着いた、ゲームなどである剣と盾の紋章が掲げてある、扉を開くと右側にカウンターがあり、左側のスペースには飲食が出来るスペースのようだ。かなり騒がしい、酒も飲めるようだ。

飲んでいる冒険者風の男を鑑定してみると、レベル30の戦士でCランク冒険者「ゲイル」と出た。

鑑定は常時発動も出来るみたいで、常時発動すると、その人物の上にレベルと名前が見える、人の名前を覚えるのが苦手な俺には助かるスキルだな。しかしこれもゲーム時代そのままな機能だ。いかにも魔法使いという服装のと言う女性冒険者はレベル27の魔道士でDランク冒険者、「ジル」というらしい

視界の中の全員の上にレベルやら、職やらチカチカと目にうるさいので常時鑑定をオフにしておく。


カウンターの中には年の頃なら30少し前と言った女性がいる、前に立ち「冒険者証が欲しいのですが」と尋ねてみる。

「サリの冒険者ギルド受付のエリナと申します。冒険者証ですね、それではこちらに、お名前と職業、出身地をお書きください。」と紙を渡される。

紙はあるんだなと思いつつ、名前”リョウ”職業”魔法戦士”出身地”ニホン”と記入して差し出す。

エリナさんはそれを受け取ると、困惑した表情で「魔法戦士?ニホン?・・・」と俺の顔と記入した紙を見比べている。

俺が「魔法戦士は登録出来せんか?」と聞くと

「魔法戦士もニホンも聞いた事が無いのですが」と答える

「魔法を使える戦士なのですが他にいないのですか?」

うーん何かまずかったかな。と考えながら言うと、少しお待ちくださいとカウンターの奧にある階段を上って行き、しばらくして戻ると「マスターがお会いになるそうです」とカウンターの奧の階段を指さす、

階段を上ると扉があり、扉をノックすると「入れ」との返事が・・

中に入ると何か西部劇の保安官事務所といった雰囲気の所だった。

「ギルドマスターのガルムだ」と、もう中年と見える風貌の貫禄のあるおっさんだった

「冒険者のリョウです」と答えると。

「魔法戦士ってのは何だ?若造が血迷ってんじゃねぇか」


若造??60歳を迎えようとする俺が?・・・まあいいか


「魔法の使える槍使いなのですが?駄目ですか?」と答えると

「そんなの聞いたことがねえぞ、よし!じゃ見てやる!」と睨まれる。

「ギルドの鍛錬場があるから着いてこい」とドアを出て行く

後をついて行くと、野球のグラウンド程度広さの鍛錬場があった。


ガルムさんは「これでもレベル80の元Aランク冒険者だ、好きにかかってこい、魔法戦士とやらを見てやろうじゃないか」と薄笑いをうかべる。


ん?レベル80の元Aランク冒険者?・・・俺180なんだけど???

確かにゲーム時代はベテランの高レベルだったのだが、この世界ではどうなんだろう?

やはりまだ判らない事だらけだな。

色々考えていると、


「さっさとかかってこい!」とガルムさんが叫ぶ

まあそれではと、わかりやすい様にアラドリアに炎を纏わす・・・


ガルムさんは唖然とした表情で目を見開いている。「何だ魔道具なのか?」

「魔道具なら魔道士が持てば火は出るだろうが」

「普通の武器でも出来ますよ」と隅に置いてある練習用の鉄の槍を持って来る。

「考えてみたらいくらレベル80でもアラドリアでやったらまずいか」と俺はつぶやく


鉄の槍に今度は雷を纏わせる・・・と

またガルドは唖然とした表情をしている。


スキル”縮地”を使ってガルムさんのもとへ一瞬で飛び込む、そのまま槍を突き出す。

さすがレベル80持っていた剣で槍を裁く、が槍の先から雷属性の火花がガルムを襲うとガルムさんはそのまま白目をむいて倒れてしまった。

あれ?かなり手加減して魔法を使ったのだが??


ガルムさんに回復魔法”ヒール”をかけると、意識を取り戻す。

「本当に魔法が使えるのだな」とガルムさん


取りあえず上に行って話そうとガルムさんが言うのでマスターの部屋に戻る。


部屋のソファーのような椅子に座るとエリナさんがお茶を持ってきてくれた。

紅茶のような味のお茶だ、「ありがとうございます」と俺が言うと

「若いのに礼儀正しいのね」とエリナさん


どうも、ゲーム時代のキャラの見かけになっているみたいだ、すると17,8に見えるのか・・・・


その後、ガルムさんとこの国の事などを色々と聞いた。

魔法は使える人が限られており、適正があると、幼少期から魔法のみを鍛えるのが一般的で、魔法も武道もという人間はあまり居ないようだ。


ここは、ローム王国という国のサリと言う中堅の街で近くにダンジョンもあり、冒険者が比較的多い商業中心の街のようだ、近隣には農家の村や馬で1日くらいの所に川が有りその近辺は、漁業のような事で暮らす村もあるようだ。


「ガルムさんに取りあえず戦士登録しておくからな」と冒険者証を受け取り、

あまり魔法も使える事は口外しないように注意された。


ちなみに、ランクはCランクで登録してくれたようだ、Fランクが最下級らしいが、ギルドマスターに1撃で勝つのだから当然だと言われてしまった。


レベルについても180だと言ったら、この世界では最高が100とのことマスターの知る限りの話なので、その上も居るのかもしれないが・・・

これもあまり公表しない方が良いと言われた。

うーん・・・かなりチートなキャラみたいだな。


ギルドを出て取りあえず宿を取とることにした。


ギルドで教えてもらった宿”黒猫の宿”という看板がどこぞの運送屋に似た宿に入る。

中に入ると獣人の女の子が笑顔で迎えてくれた。「うあ・・猫耳だ」

ゲーム時代にも獣人の設定もあったが、こうして実際に見ると感激だ・・

しかも、かなりかわいい、14、5歳と言うところか・・・

「お泊まりですか?」「1泊350Gで食事も付きます」

「では、取りあえず10日でお願いします。」と3500Gを渡す。


今日はゆっくり休むことにしよう

寝る前、色々と考えてみるとまだまだ判らないことだらけだ。

ゲームでは、死ぬと始まりの村にペナルティー付きで蘇れたが、恐らくは・・

死亡はイコール死なのだと思う。

それと、レベル180であるが、まだレベルアップするのか?

冒険者はどの位稼げるのか?・・・・・・

色々考えているうちに、意識が薄れていく。


翌日の朝、鳥の鳴き声で目を覚ます。

昨晩はあのまま寝てしまったようだ、取りあえず身支度をして、階下に降りる。

昨日の猫耳少女が、「お食事になさりますか?」と聞いてくる。

お願いしますと答えると、堅いパンのような物とスープを出してくれた。

味は・・以外とスープが美味しい。パンはさすがに固いけど・・味はパンだ。

夜はどんなものが食べられるのだろうか?


一度部屋に戻り、支度・・と言っても何もないが取りあえず指で歯を磨いた

この世界のやり方を覚えないとな・・やることが一杯だ。

軽鎧をインベントリから出して付ける。

バイクの半帽タイプのキャップもあるが、かぶらないでおく。


宿を出て、まずは街の中を歩いてみる。

さて、何処に行くかな・・

取りあえず街の中心の方へ向かってみる。

商業中心の街と言うこともあり、店が多い、露店もあるようだ。露店の品を見て回ったがどうやら、魔物の肉の串焼きとか、ナンみたいな小麦粉を焼いた様な物に何かを載せた様な物など、食品から小物道具類など色々ある様だ。

まだ朝早いので、準備中の店が多い。


この世界の、色々な物の相場を調べる予定だ。懐にはまだ10万以上のゴールドがあるが相場を調べないと今後の生活プランを立てないといけない。

昨日の流れで行くと、やはり冒険者になるのが一番に思える。

それと、元の世界に帰れるのか?他に自分と同じように転生した人は居るのか?

何処に行けば、判るだろうか・・取りあえず考えながら歩き回ったが、街の物の相場はだいたい掴めた、歩く人を見ると、種族としては、人族、獣人、エルフと色々な種族が居るが、この街だけではすべては判らないかもしれない。

午前中歩き回り元の世界の自分なら、いい加減疲れてくるほど歩き回ったが、全く疲労感はない、若返ったのと鍛えられた身体能力のおかげなのか・・


昼近くになって(時計はないので、腹の具合から)ギルドに行ってみることにした。

ギルドでは食事の出来るスペースもある。

ギルドに入ると、すでに酒を飲んでいる冒険者も多い。

メニューはやはり、魔物の肉などの物が多い。塩で焼いた物が多いようだ。


食事を軽く済ませてギルドのカウンターに向かう、今日もエリナさんが居た。

依頼の受け方を聞くと掲示板のような物に貼ってる依頼を持ってきてくれれば依頼を受け付けますとのことなので、掲示板を見てみる。いきなりランクCまで上げてくれたので、かなりの種類の依頼が受けられるみたいだ。

草原狼の依頼もあった、ランクはDみたいだ。そういえば皮が3枚インベントリの中にあったな。エリナさんに草原狼の皮を3枚持っている事を話すと、買い取りカウンターで買い取りしてもらえるとの事だった。

取りあえず、Cランクの依頼、ワイルドボア5匹の依頼を受けてみる、狼の皮は後で一緒に買い取ってもらおうと思う。


ワイルドボアの情報を聞くと、イノシシの大きくした魔物のような絵を見せてくれた。だいたいの、出現場所を聞いて出かける。

取りあえず西側の門から街を出て走る、やはりとんでもない早さで走ることが出来るようだ。地図を確認して、魔物の赤い点の多い森に入ると、狼が居た、軽く倒して皮をインベントリに収納、少しするとワイルドボアの群れを見つけた。

この地図も十分にチートだな。等と思いつつ群れに突っ込む、20匹程の群れだが、アラドリアに雷を纏わせ一気に狩っていく。ドロップは肉と牙だ。どんな確率で落すのか、肉と牙はだいたい半々だ、すべて回収してもう少し奥に入ってみる。

しばらく赤い点に向かって歩くと少し大きな赤い点がある。大物なのか?

点に向かっていくと、そこにはまさにバッファローと見える魔物が居た。今度は魔法で倒してみるか、ゲームではキーボードに割り当てられた数字や記号のキーで発動するのだが、名前を思い浮かべる様にするだけで発動するようだ、ライトニングランスと唱えバッファローの首のあたり見ると稲妻の槍があたる。首が飛んでドロップの肉を落した、肉は和牛のA5ランクか!と言った美味しそうな肉だ。鑑定するとワイルドカウの肉と出た、ワイルドカウと言う魔物らしい。その後ワイルドカウを5匹程狩り、街に戻った。


ギルドに戻り、エリナさんに依頼終了を告げる。冒険者証を渡すと鑑定する機械のような物の上にカードを乗せた、すると文字が浮かび出す、エリナさんが「こんなに倒してきたのですか?」と驚いた顔でこちらを見る。

「ワイルドカウ5匹、ワイルドボア20匹、草原狼35匹って、Cランクパーテーィの3日分より多いですよ」と「これ午後だけで1人で狩ったのですか?」

俺が「草原狼は昨日の3匹も含みますが、後は今日狩った物ですよ」と答えると「どうやればこんなに短時間でこれだけの収穫が・・・」

「運が良かったのか?」と惚けてみせる。

「そんなぁ」とエリナさん・・・「とりあえず、依頼終了ですので1000Gです」と金貨を1枚渡してくれた。「あと素材は買い取りカンターへ行ってくださいね」

「ありがとうございます」とお礼を告げて買い取りカウンターに向かう


買い取りカウンターで買い取りを頼むと、ワイルドカウの肉1つ400G、ワイルドボアの肉300G、牙350G、草原狼の皮100Gになり、トータルで14000G程になる宿が350Gだから半日で宿代1ヶ月以上を稼いだ事になる。手持ちの金が増えた。

なんか、冒険者ボロいな・・・

エリナさんの所へ戻り、Cランク冒険者の1ヶ月の稼ぎを聞いてみると、20000程度らしい。通常は4-5人のパーティーで俺の今日の稼ぎが3日分だとすると、天候等を考えて1ヶ月15~18日狩りをして、4人で80000G程度と言うところか。

Dランク、Fランクになるともっと低い収入らしい。

すると俺は2日働けば1月は遊んで暮らせるのか・・・

ギルドカード(冒険者カードに預金も出来るみたいだが、俺の場合インベントリがあるから取りあえず良いかと思いそのままインベントリにしまっておく。

取りあえず金の心配はなさそうだな。武器防具はインベントリに売るほどあるし、修理代と、予備の魔力回復薬位かな。それもHPもMPもレベル180なのでHP150000MP120000あるから、ほとんど問題ないし。チートの度が凄い。


ギルドを出て宿に戻る、晩ご飯はワイルドボアの肉を焼いた物に、マッシュポテトみたいな付け合わせと、スープと固いパンだった。結構肉とスープは美味い。さすがギルドお勧めの宿だな。

部屋に戻り、ベットに横になり色々と考察してみる。

まず、何故俺はこの世界に来たのだろう・・何か目的がないとこのまま、のんびりまったりと暮らしては行けそうなのだが、いきなりこの世界に転生したが、おきまりのチュートリアルのような物や、神さまが現れて「この世界は滅亡へと向かっている魔王を倒してくれ!」とかなにやらピンク色のハッピーイベントとか、まあ2日目なので、これからと言うところもあるのだろうが、それにしても謎が多すぎる。

元のゲーム時代の最終目的は大陸間の大規模な戦争だったり、クランに所属しての攻城戦だったが、この世界でその様な物があるのかも判らない。

自分が異世界から転送してきた事が話すことが出来れば、誰かに相談も出来るのだが、今のところそれもやめておいた方が良い気がする。

知り合いも、家族も居ない中生きていくためには取りあえずまとまった金は必要だ。

色々と調べながら、依頼をこなすしか無いかもしれないな、まだ2日だ。


次の日、今日は朝からギルドに来てみる。やはり冒険者が多いな、皆朝一で依頼を受けるのだろう、掲示板を探し、今日もCランクの依頼を受ける、今日は街から歩いて4時間程の村の作物を荒らす魔獣退治だ。ゲーム時代の召還獣の乗り物が使えればあっという間に着けるはずだが、まだ召還獣は試してなかったな、取りあえず街を出て人気の居ない場所まで走り、召還獣を呼び出してみる、笛を吹くと現れる馬の魔物だ。地球の馬よりも少し大きくスピードは体感で7-80キロは出てると思う。召還出来た、他の人もこんなの持ってるのか?馬に乗っている人は見かけるが、普通の馬のように見えた。このほか戦闘型ラプタと言う龍型の召還獣も居る。これは乗って空を飛べる物だ。これは様子見だな。

取りあえず馬に乗り村に向かう。

30分もかからずに村に着いた。途中何人か人を追い抜いたが、みんな唖然としていた、追い抜く手前でだいぶスピードを落したのだがやはり大きいからか・・・


村で村長に話を聞くと、村の周りの柵が壊され畑が荒らされているのだという、まずは荒らされた畑を調べる、足跡はどうやらワイルドボアの物らしい、この近辺ではワイルドボアが多いののか?柵は村の人が直している所だった。

足跡は森の中に消えている。地図を見ると森の中に何点か赤い点が見える。緑の点も居るので人(冒険者かな)も見える取りあえず、少し離れている所の赤い点の場所に向かう。最初に見つけたのは大きなウサギだ、パンダほどの大きさのウサギだ。槍で一突きすると白い毛皮をドロップした、ビックマウントラビの皮と出た。近くに居る赤い点に向かうとワイルドボアの群れが居た、15匹程の群れだ、子供も居るが、子供だけ残しても逆に可哀想なので、すべてを狩った。子供のボアからは何もドロップしなかった。

4時間ほど村の周りを狩り回ってワイルドボアの群れで村の近くに居る物はすべて狩り全部で50匹近いワイルドボアを狩り、村長の所に戻った。50匹分のワイルドボアの肉と牙を見せると、驚きながらも完了報告にサインをくれた。「これからだと街に帰るの夜になるので泊まっていくと良いと言われたが、辞退して、街に戻る。

あまり早くてもいけないので、少しのんびりと馬に乗り、夕方街に帰った。

ギルドで完了報告をして、狩った魔物の数に驚かれ、買い取りのカウンターの人にも驚かれ、それでも無事に報告を終わらせた。ビックマウントラビは希少種らしく毛皮の人気が高く、皮が3000Gで売れた。今日の稼ぎ依頼完了で1500、買い取りで15000G程になり16500Gだった。ボロい!


転生してから10日が過ぎた、毎日依頼をこなし持ち金は30万を超えた、Cランク冒険者の年収を超えている、この頃になるとギルド内でも俺の噂が拡がり始めたようで、ソロでAランク並みの稼ぎをするCランク冒険者と噂されるようになりぼちぼちとパーティーに誘われるようになってきた、しかし前世でのオヤジの記憶からか、若者と一緒にパーティーで活動出来るのかいまいち踏み切れず、やんわりとお断りしていた。どうせなら美女の居るパーティーに・・・ゴホン・・やばいオヤジの習性が・・・


取りあえず、1度はパーティーにでも参加してみるかな。



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