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Episode6 いざ、出陣!!

すみません...。間、開きました。第6話です。

三点リーダ(...←コレのこと)の表現がおかしいのですが、悪しからず。

 まさか、ここまで本格的だとは思わなかったよ。

「こちら、アルファ隊!現場の前線に到着!ベータ、ガンマ。両陣営、応答どうぞ!」

 いや、もうガチだ、これ。さすがはセイバーズだと言えよう。ここまでくると、もはや言葉もない。同行が許されたと言っても、しょせん俺はみんなのような「これ」といった能力がはっきりしてないから実質一般人だ。作戦には参加できない。

 どうも今回は誘拐事件のようで、1人の少女がさらわれてしまったとのこと。

 犯人は人間族の5人グループ。ビルのような場所で立てこもっているとのこと。

「うわー……」

 これ、どうすんの。犯人が1階にいるとはいえ、女子3名で何ができるというのか。確かに、彼女たちは異世界人の血をひくもので、普通の人間よりは戦う力もあるだろう。

 しかし、それに比べて俺は男でありながらも自分の能力のことすらわかっていないため、作戦に参加できないという始末。

「あ、なんかむなしくなってきた…」

「仕方ないでしょ。私だって、あなたを危険な目に遭わせたくないもの」

 そういう詩乃は、相変わらず警戒を緩めていない。記憶がおぼろげだが、俺が銀行で捕まったときも、彼女はこんな感じだったような気がする。

「おい!てめぇら!ちゃんと約束のものは持ってきたんだろうな!?」

 犯人グループの一人が叫んだ。

「ええ。安心してくださいな。あなたたちの要求は、とりあえずはのみますわ。…ですが、こうしてわざわざこちらが出動しなければならない事態をつくったのはあなたたちでしょう?まずは先に人質の方をこちらに引き渡していただけますかしら?」

 交渉役のエリーナが交渉に出た。じっと、彼らの方を見る。

 しばらく膠着状態が続く。どちらともうんともすんとも言わない状態で時が流れていき。

「……ちっ。しゃーねーな。……おい」

 リーダー格の人間がほかのメンバーに指示して、女の子を渡すように促す。

 うまくいった。少なからず、俺はそう思った。

 …犯人が次に出た行動を見るまでは。

「じゃあ…代わりにそっちのサキュバスちゃんをもらおうかな!」

 刹那、犯人の一人がとてつもない瞬発力でこちらに突進してきた!

 同時に、俺自身も違和感を覚える。

「(なんであいつら、エリーナの魅了に罹ってないんだ…!?)」

 みんなの話では、サキュバス状態のエリーナは彼女を見る人を魅了にかけられる能力があるはずなのに!

「...っ!」

 リル先輩も状況についていけていなかった。彼女は瞬発的にエリーナのほうに意識を向けるが、リル先輩の位置からじゃ駆けつけるには遠すぎる!

「くっ...!」

 頼む!届け!

 俺は全力を振り絞って前に出る。前でシールドを張っているセイバーズ隊員たちは俺がそんな蛮行に出るとは思ってなかったのか、あっさりと俺の前進を許してしまった。

 エリーナが危ない。助けなければ。

 ただそれだけ。俺が思ったのはただそれだけだった。自分の持つ能力がどういったものなのかもわかっていない元人間にいったい何ができるのだろうか。

 そんな思考が頭の中を右から左へとよぎったが、無視した。ここで前にでなくてどうする。

 俺は戦場へと駆け出し、エリーナへ手を伸ばした。...だが、届かない。どう考えたって俺の手は彼女には...

 そう思ったその時だった。


 所有者の極限状態を確認......DNA構造を改変。DNA000へアクセス開始。

 現状の分析を自動で実行(オートスタート)......

 広範囲型のスキルが必要と判断。DNA再構成(リプログラム)を開始します。

 .........完了(コンプリート)。構成オペロン名称、魔術師(Magus)と呼称します。


 何が起きたのか。頭のなかで不思議な声が聞こえたかと思うと、次の瞬間には見えているあらゆるモノがクリアになっていた。

 自分の中のなにか(...)が変わっていた。そして、俺は何かにとりつかれたように叫んだ。

「弾けろッ!」

 刹那、俺の手から電撃がほとばしった。放たれた電撃は、ものすごい轟音をたててエリーナ...いや、エリーナを襲おうとしている犯人の方へと一直線に向かっていく。

「ウギャッ!」

 バチン!という電撃音。普段は耳にしない音にぎょっとするほかの犯人グループのメンバー。

「っ...」

 エリーナを押さえていた犯人が倒れたことにより、彼女はすぐさまその場を離脱する。ダッと瞬発力を生かして走る彼女。こちらに帰ってきた。

 一方、俺の放った電撃は止まらなかった。バチバチと唸りをあげて、ほかの犯人メンバーへと誘爆する。

「ンギャッ!」

「ぐあっ!」

「ホゲッ!」

 三者三様のリアクション。すぐさま、ドサッという音をたてて、倒れる。

「......」

 完全に放心している残りの一人。何が起こったのか理解できぬまま、俺のほうを見た。

「うぐ...」

 が、俺も突然の事態に頭が追い付いていない。というか、自分が今何をしたのかも全くわかっていない。体も電撃を放ってからは、膝をついたままで動けなかった。

 放心している犯人を見ると、先程までは気づかなかったのだが、股間の辺りが濡れていた。

「......あ」

 足が動く。どうやらからだの硬直は解けたようだ。

「ま、待て!とりあえず落ち着け!...わ、悪かった!俺が悪かったよ!いきなり襲わせたのはやり過ぎだよな!だ、だ、だ、だからいいい、一旦止まってくれっ」

 俺が近づいていくと、残された最後の一人はそんな風に震えた声で訴えてくる。...が。

「...」

「ヒッ...!」


 ___エリーナを仲間に襲わせた罪は重い。


「ぎゃあああああああああああ!」

 最後の力を振り絞り、今出せる最大火力の電撃をお見舞いしてやった。

 そして。

「......う」

 犯人がドサッと倒れると、俺自身も意識がボヤけていき。

 眠るように意識を闇に手放した。




「.........ん」

 目が覚めると、そこは白光りした天井と殺風景な部屋だった。

「......そうか、ここはセイバーズの本部か」

 見たことのある景色にほっと胸を撫で下ろす。

 ...うん。それはいいんだけど。

「俺、まっ裸ですやんッ!?」

徹くん、ようやく主人公らしいことしましたね。

2019/8/12 編集

オペロン名称トール→魔術師(Magus)に変更

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