第6話:大好きだよ?
ヘンナヤツになってから早一週間。皆から最近、言われる。
『あんなに仲良かったじゃん』
『奈々葉と哲也ってできてたんだってなー』
あははっ・・・と笑うことしかできないアタシ。あれから・・・二人とは一回も話してない。二人も・・・話してないみたい。
逆らわなければよかった?
ううん。それは違うよね?ナナちゃんに言われるよりよっぽどよかった。
ずっと三人でいたい
そう願ったのは自分だった。けど、壊したのも・・・・・・自分だった。
“なんてバカなんだろう”
なんどもココロで言った。でも、同じ時間は二度とこない。
「ねぇ、いいこと教えてあげようか?」
アタシの机に手を置き、ナナちゃんが言った。
「な・・・に・・・?」
「あのねぇ、アタシ達・・・別れたんだ」
「えっ!?」
なななんで?!
「麗菜ちゃんの為なんかじゃない。好きな子がいるんだって。麗菜っていう・・・早く行けば?」
ナナちゃん・・・涙出そうなのに我慢してる。
ゴメンネ。
「哲也、だぁ〜いすきだ〜」
哲也が一人で廊下で歩いてるトキに言った。
大好き