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第5話#我慢できないよ

ナナちゃんから言われたコトバは、

『1日中、てつを無視して』

というのだけだった。アタシは1日だけ?それだけ?と思っていた。最初は。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆     ◇◆◇◆◇

無視って結構難しいかもしれない。好きな人と話せない。話しに行けない。でもそれが普通なのかもしれない。だって、哲也の彼女はナナちゃんだから・・・。


アタシじゃないから。邪魔されても大丈夫。たった1日。ほんの少し――・・・。


「じゃあ、今日貸そうとしてるCDアタシに貸して」


「だっだめ!!!」


だめだよ。これだけは・・・。約束をしたから・・・。


「じゃあ、ばらしていいの?」


「貸す・・・よ」


約束だけど、ごめんね。まだキミを好きでいさせて?だって、もしバレたら、キミを見れないから。キミを好きでいられなくなるから。


「ありがとー。てつに貸してもらったって言ってくる」


「それだけはやめて!」


「そんな約束してないでしょ?」


ナナちゃん・・・。もう前のナナちゃんなんかじゃない。まるで別の人みたい。


「あっ。てつこんな所にいたー」


「これオレ好きなんだ」


「このCDね、」


やめて!!!


「麗菜ちゃんが貸してくれたの」


もうヤダ。許せない。いくら・・・ナナちゃんでも。もうどう思われたっていい、“ヘンナヤツ”でいい、もう我慢できない。


「えっ?それってオレが今日貸してもらうはずの・・・・」


言われるくらいなら言ってやる。


「麗菜ちゃんて、てつを好きなんだって〜」

このやろ〜。


「あぁ、そうだよ。それが何?ナナちゃんなんかよりもずっと前から好きだった。ナナちゃんにおどされてた!好きになっちゃいけなかった?」


全部吐き出した。キミを好きでいられるなら、ヘンナヤツでもいいかな。

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