第4話#キミをスキでいられるならば。
「ごめんね。麗菜ちゃん・・・てつが鈍くて」
「はっ・・はぁ・・・」
何をいっているんだろうか、この人は。昨日の事何も言わないと思ってたけれど・・・。
「麗菜ちゃんさぁ、てつを好きだよね。アタシ聞いたよ?」
なんでバレてんの!なんでバレてんの!なんでバレてんの!
「どうしてって顔してるね・・・。知りたい?」
コクンとアタシは頷く。それしかできない。
「てつが辛いって言ってたって言ってた。てつは気付いてないよ。あいつ鈍くて・・・」
ま・じ・で?
なんか意外と早く気づかれたな〜〜。ここはうまくごまかさなければ。
「あははっ!何いってんの?よりによって友達の彼氏に恋するなんて・・・ありえないでしょ?」
あ゛ー。アタシ、女優の娘が良かった〜。アタシ、演技ヘタスギ!
「ウソついてももう遅いよ〜。アタシ、気付いちゃったんだもん」
やややばすぎる!このままだと・・・哲也に言われて、哲也にフラレて、気まずくなってしまう。そんなのやだぁー。
「ほらヤッパリ」
とアノコは笑う。絶対に哲也だけには言わないで!
「哲也に何も言わないで欲しい?」
「うん・・・っ」
「アタシが言うこと全部聞いてね?」
「分かった・・・」
なんだって聞いてやる。それでまだキミをスキでいられるならば。
第2部分で、泣いてしまうように。となってました。泣いてどうする!って感じですが、実はあれ、泣いてしまわぬように。なんです。ごめんなさいm(_ _)m
〜〜〜〜予告〜〜〜〜
奈々葉が麗菜に言ったコトは、恋してる人には耐えられないコトばかりで?!