表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/7

第3話#たとえキミがアタシのものにならなくても

「麗菜ちゃん?!」

「麗菜!!!」


そんな声が聞こえた。でも今アタシが引き返しても、色々言われる。


なんで居んだよ


邪魔しないで


エレベーターに飛び乗る。荒くなった息を整えて、どうしようと考える。人前で泣くなんてめったにないし。


  ◇◆◇◆◇◆


その頃・・・・・


「麗菜ちゃんにてつは何をしたわけ?!泣いてたじゃん!」

二人は階段を上がっている。

「しっ知るわけねぇだろ。なんか二人を見るのが辛かったかとか言ってたけど」


「なんて返事したの?」


「よく分からんけど行こうぜ。って」


「バカッ」


  ◇◆◇◆◇◆


まだ追って来てるかな。そんなはずないよね。

「まぁいいか」

と二人は遊んでる。どこかに追って来て欲しいと言ってる自分がいる。

「見ぃつけた♪」


え?

「ったく。迷惑かけんなや」


え?

まさか、見付かった?二人は息が荒かった。アタシの為に走って来てくれたの?

「てめぇの為に走った訳じゃないからな。奈々葉が走るって言うから」


二人は何も言わない。聞かない。ただ一緒に笑ってるだけ。

神様、こんなアタシを呪うならどうぞ呪ってください。でも殺さないで。

わがままだけど、今アタシはこの幸せを、この瞬間を、この時間(トキ)を、手放したくない。

たとえキミがアタシのものにならなくても。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ