女だけの世界36
かぐや:「勿論!当然でしょ。歩いてこそ旅の醍醐味なのよ!」
羅夢:「えぇー‥‥勘弁してくれよー‥」
かぐや:「何か言った?」ギロリ
羅夢:「イイエナニモ!デハヨロコンデハイキマスヨ」
かぐや:「うむ、素直でよろしい。さすが羅夢さん、優秀ね」
羅夢:「ふぅ‥やっと解放された‥」
かぐや:「さ、行きましょうか。お天道様が見えているうちに早く」
羅夢:「はいはい」と言いつつ歩き始める。
かぐや:「さてとこれでやっとエデン公国に向かえるわ。」
羅夢:「まさかと思うがあそこを通り抜けるつもり?」ドラゴンの谷はまだ見えてる。すぐ目の前だ。
かぐや:「当たり前でしょ」
羅夢:「そう言えば、あそこの主のドラゴンは倒したけどそれ以外はどうするんだ?まだいっぱいいるぞ」
かぐや:「ああ、それね。そのことならもう大丈夫よ。私が原因は取り除いたから」
羅夢:「はあ?」
かぐや:「ふふん♪まあ見てなさい」と言うと同時に木刀で無数の竜巻を発生させた。その風圧によりドラゴン達がどんどん吹き飛んでいく。
かぐや:「どう?これで全部片付いたでしょう」
羅夢:「あ、ああ‥」
かぐや:「これであそこにいるのは弱い個体だけになったはずだから普通に通れるようになったわ」
羅夢:「いや、確かにそうだろうけど。あれはやりすぎだろ!」
かぐや:「何言ってるのよ。神人界の治安維持活動をしただけじゃない。感謝されることはあっても責められることはないわよ」
羅夢:「……(なんか釈然としないが、まあいっか)」
かぐや:「さあ、早く行くわよ!」と言って走り出した。
羅夢:「ちょ‥待てよー」
かぐや:「さ、着いたわね。ここがエデン公国よ」
羅夢:「……いや、まだ何もしていないけどな」
かぐや:「まあ細かいことはいいじゃない。さあ、入るわよ!」と言って門を通る。エデン公国、これまでみたどの町よりも活気づいていた。
工業製品も多く衣類も医療もインフラ設備も充実しておりちょっとしたビルさえある。
外食産業も活発で美味しそうなお店も多かった。が、この国の王は神人なので嫌な予感しかしない。
かぐや:「これは意外だったわね。こんなに栄えているなんて想像してなかったわ」
羅夢:「そうだな‥でも、何となくわかる気がする」
かぐや:「そうなの?どこがよ?」
羅夢:「たぶんこの街の人たちは俺たちのような他種族に対する偏見がないんだろうな」
かぐや:「なるほどね。確かにそう見えるかもしれないわ」
羅夢:「とりあえず飯でも食って休もうぜ!わたしゃ歩き疲れたよ」
かぐや:「そうね。わたしもちょっと歩き疲れたわ。でも今日はもう一か所行きたいところがあるのよね」
羅夢:「え、まだあるのかよ?」
かぐや:「うん。せっかく来たんだから色々見て回りたいじゃない?それに色々買いそろえたいものもあるし‥」
羅夢:「しょうがねえな‥、解ったよ。じゃあ行くか!」
かぐや:「ええ、じゃあまずは遊園地ね」
羅夢:「げっ!」
かぐや:「どうしたの?嫌なの?」
羅夢:「別に嫌じゃないけどさ‥なんで買い物の話から突然遊園地なんだ?」
かぐや:「え、ダメだった?楽しそうだし、乗り物乗ったりして遊びたかったんだけど‥ダメかなぁ?」
羅夢:「いや、ダメではないけどさ‥」
かぐや:「じゃあ決定ね!ほら行きましょ!」と言って羅夢の手を握って歩き出す。
羅夢:「おいこら待てって!引っ張るなよ!」と言いつつついて行く。
二人はエデン公国の観光スポットを巡った後、ホテルにて泊まることとなった。
部屋はツインだった。
羅夢:「え、まさか一緒の部屋に泊まるのか?」
かぐや:「うん。だって節約できるでしょ。それに私一人で寝るのが寂しかったし」
羅夢:「そう言われてもだな‥」
かぐや:「あら、私が隣にいたら落ち着かない?」
羅夢:「いや、そういうわけじゃないけど‥」
かぐや:「じゃあ決まりね。じゃあ今日一日で稼いだ分を全て使いましょう。明日もよろしくね♪」
羅夢:「……(面倒くせーな…てあれ?)え!稼いだって何?ずっと遊んでいただろ?」
かぐや:「ああ、あれは表向きね。裏では賭博場で暴れまくってたのよ。大儲けできたわ」
羅夢:「あんた最悪だな!」が、かぐやは聞いてない。
かぐや:「リーチ!イッパーーツ、自摸どら3てね。あの国士無双13面待ちを上がった時の快感ときたら♡」なんかウットリしてる。
恐らく麻雀でも打っていたのだろう。
羅夢:「はあ‥、こいつはほんとによくわからんな」
かぐや:「あれ?何か言った?」
羅夢:「いや、なんでもないよ、ただどうせインチキでもしたんだろって思っただけさ」
かぐや:「失礼ね!ちゃんと実力で勝負してきたんだから!」
羅夢:「どうだか‥」
かぐや:「それより、明日は買い物に行くわよ!」
羅夢:「ああ、わかったよ」と言って眠りについた。
翌朝
かぐや:「羅夢さん起きて!遅刻するわよ」
羅夢:「うーん、まだ眠いよ〜」
かぐや:「ほら、さっさと起きなさいってば」
羅夢:「わかっただよー」
かぐや:「まったく、世話が焼けるんだから‥」
羅夢:「ふぁーぁ。もうちょっと寝かせてくれないかい?」
かぐや:「ダメよ。今日はエデン公国で買い物するんだから」
羅夢:「ええー」
かぐや:「いい加減にしなさい。さもなくば・・・」
羅夢:「ひぃーっ、起きた、起きたから、ごめんなさい、すみませんでした」
かぐや:「分かればよろしい」
羅夢:「うう、理不尽すぎるよ‥」
かぐや:「さあ行くわよ!今日は化粧品の買い出しね♡」と言って羅夢の手を引いて出かける。
羅夢:「おい、この世界に化粧品なんてあるのか?別にいらんだろ?」
かぐや:「ん?そんなわけないじゃない!女の子にとって一番大事なものよ?ないと生きていけないわ」
羅夢:「え?マジか?」
かぐや:「マジよ。大マジ。私だって欲しいものは欲しいの!」
羅夢:「ふうん。それじゃあ買うか」
かぐや:「え?ホント?嬉しい!ありがとう羅夢さん!」
羅夢:「ああ、別に構わないぜ」
かぐや:「じゃあ早速行こう!まずは化粧水と乳液とクリームとファンデーションと口紅とアイシャドウと眉墨とマスカラとチークとパウダーとネイルカラーとコンシーラーとリップライナーとマニキュアと香水とオイルとハンドクリームとボディローションとシャンプーとリンスとトリートメントとヘアミストとヘアスプレーとヘアワックスとヘアアイロンとカールアイロンとコテとスポンジとブラシと櫛とクシと毛抜きと爪切りと剃刀とシェーバーと眉毛切りと耳掻きと歯磨き粉と歯ブラシとタオルとバスマットとシャワー帽子とバスタオルとフェイスタオルとハンカチとタオルケットとトイレットペーパーとティッシュボックスと紙皿と紙コップとフォークとナイフとスプーンと箸と湯呑と急須とマグカップとコーヒーカップとお茶碗とお椀と小鉢と丼ぶりとサラダボウルと汁物用のお鍋とフライパンと包丁とまな板とザルとボウルと鍋敷きとトングと計量カップと菜箸とお玉と穴開きお玉と泡立て器とヘラとゴムベラとフライ返しとおろし金と皮むきと万能包丁と皮むき包丁とキッチンバサミとキッチンタイマーと温度計とキッチンペーパーとアルミホイルとラップとジッパー袋と保存容器とタッパーと密閉容器とガラス製保存瓶と陶器製保存瓶とプラスチック製保存容器と電子レンジ対応耐熱容器と冷蔵庫用ポットとマグネットフックと吸盤フックとS字フックと洗濯ばさみと洗濯バサミホルダーとハンガーとピンチハンガーとランドリーバッグとランドリーネットと乾燥機用ネットバッグと…」
羅夢:「あー鬱陶しい。そんなもん自分で作れ!そもそもトングて何?いらんだろ!」
かぐや:「羅夢さんは何も知らないからそんなことが言えるのよ!いい、トングは料理を作る上で非常に重要なのよ!トングを使えば、例えばハンバーグを作る時、肉同士がくっつきにくくしたりすることができるし、オムライスを作るときは卵焼きをひっくり返すときに便利だし、魚を焼くときや揚げるときにも使えるし、チャーハンを作るときだって、米粒一つ一つがぱらっとしていて美味しいご飯を作ることが出来るの!それにね、トングを使うことで調理器具を洗う回数も減らせるし衛生的だし、手も汚れないから掃除が楽になるし、何よりラップを切るときに指先を傷つける心配もないし、色々と用途があるのよ!わかったら黙って聞きなさい!」




