表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天才美少女の自殺を幾度か止めていたら、惚れられ支配されそうになってる件  作者: 時雨白
一章友達作り 3節 狂った文化祭
39/114

第三十九話 分からない

藤井智子(ふじいともこ)視点

「どうしてこうなったの・・・・・・」


 光のない暗い部屋の隅っこに私は閉じ篭もるように小さくなり震えていた。


 ピコンピコンとスマホからは私の心配をする連絡が来ているが、それを確認することすら、今の私にはできない。


「どうしてこうなったの・・・・・・」


 ただそれだけしか言えない。


 脳裏に浮かぶのは、大罪を犯してしまったと思わせるほど歪んだ表情をする赤菜さんと全てに絶望した表情をし、涙を流しながらその場を去る春野さんの姿だった。


 その光景が自分のしてしまったことの罪の大きさを嫌でも理解させられた。


「どうしてこうなったの・・・・・・」


 何度も何度も何度も振り返る。


 これ以外の結末になる方法はなかったのか。


 暴走を始める親友を止める方法はなかったのか。


 悲しみ苦しむ親友を救う方はなかったのか。


 歪で恐ろしいものへと変わりゆく最愛のグループを止める方法はなかったのか。


 親友を守るために私が赤菜さんの指を怪我させる以外の手段はなかったのか。


 何度も何度も何度も振り返り考える。


 だけど、私にはどうすればいいのか分からない。


 何度考えたって、最終的に同じ選択を迫られた。


 最愛のグループと親友である森岡凜奈(もりおかりんな)神田真美(かんだまみ)を守るために他人を傷つけるのかどうか。


智子(ともこ)、いつも私を支えてくれてありがとう!」


藤井(ふじい)さんには感謝してます。あなたが私の手を引っ張ってくれなかった、私はこんなにも楽しい学生生活を送れなかった」


「友梨ちゃん、ごめんね・・・・・・ごめんね・・・・・・私が悪かったの」


「あーあーああああああああ!!!!愛佳ちゃん・・・・・・待って・・・・・・待ってよ・・・・・・」


(分からない、分からない、分からない、分からない、分からない、分からない、分からない、分からない、分からない、分からない、分からない、分からない、分からない、分からない、分からない、分からない、分からない、分からない、分からない、分からない、分からない)


「私は・・・・・・どうすればよかった・・・・・・」


 涙を流し、力無く言う。


 何度振り返って考えても分からない。


 私はどうすればよかったのか。


 そうして、私は振り返る。


 全てがうまくいって楽しかった日々から明るく元気な赤菜さんとクラスのために頑張ってくれた春野さんを壊したあの時まで。


 そうしなければ、私は罪に耐えられない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] いじめ問題の解決方法は、特に気にしています。  僕にはなかなか想像出来ないもので^^;
[一言] ああおもしろすぎる!! ここまで衝撃を受けるような、 感情を揺さぶる小説は久しぶりです 更新楽しみにしています!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ