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応戦都市サイグル

 入学式から五日

 あれから特別科の面々はサイグルに向けての準備をして初の遠征当日を迎えていた。

 この五日間の準備する間にエザル内を特別科の面々で周りさらに仲を深めていった彼らは…………




 ~遠征当日~


「よし全員揃っているな。ではサイグルに行くぞ」


 ダンリの声をきっかけに移動を開始する




 ~応戦都市サイグル~


「よし到着、やはり人が多いな」


 サイグルには活発化する魔物たちを討伐するために多くの人がこの都市に来ていた。


「お前らどうした元気がないぞ~」

「先生~時間」

「丁度いい時間に着いたじゃないか」

「じゃなくて学園の集合時間」

「おかしかったか?」

「あんな真夜中だったなんて」

「仕方ないだろ、サイグルにこの朝の時間に着くには真夜中に集合するしかないんだから」


 特別科の面々はサイグルに朝に着くために真夜中での移動となったのだ。お陰で移動中は皆寝てしまっていた。


「とりあえず宿に行くぞ、そこで今回の遠征について説明する」





 そう言って宿に移動する特別科そこに





「ふ~ん、剣帝じゃん」


「今回の目的は剣帝とは違うぞ」


「分かってるって」


「そろそろ行くぞ、この距離では悟られる」


「流石に大丈夫だって」



 遠く離れた場所から彼らが移動している所を男女二人が見つめていた。


「…………………」

「先生どうかしましたか?」

「いや、何でもない」









「……………あっぶな、まじで!!!」

「阿呆がだから言ったろ悟られると」

「いやいや、この距離はないって!今この都市に何人いると思ってんだ!私みたいに探知魔法を使わないと」

「だから剣帝と呼ばれている」

「いやこれは剣帝とか関係ないって!」

「流石に警戒されたか」

「どうする?」

「どうしようもない。やることは変わらん」


 男女はそう言いつつ移動を開始した。



■■■


 宿に着いたノード達はさっそく今回の遠征について説明を受けた。


「さっき説明すると言ったがここでやることは単純に一つ、活発化している魔物の討伐それだけだ」

「それだけですか?」

「それだけだぞ。まぁやってみればわかるよ」


 そう言われさっそく魔物退治を開始する特別科の一行だが



「はぁはぁはぁ………んも~多いよ~」

「だ、だねルーちゃん」

「活発化していると…聞いていた…ので…てっきり魔物たちが、狂暴で強くなって…いる物とばかりに思って…いました」

「いつも魔物の討伐をするがこんなに多く連戦して戦うことなど…南側にはないぞ」

「それには北側も同意」

「我も飛び回りまっくて疲れたぞ」

「カレイサちゃんのおかげで…魔物たちが来る方向がわかって…助かったよ」

「そうであろう」

「調子に乗るから誉めなくていい。…それにカラスにはそれくらいしかできん」

「なんだとノード!!!」

「今は静かにしてくれ」


 全員がほんの少しの戦闘で疲れ果てていた。

 普段から魔物と戦っていたアリアとシュウザでさえ肩で息をしていた。それだけ魔物が常にあふれかえり連戦に連戦に連戦。



 応戦都市サイグル

 他の場所より魔物たちが多いとは皆聞いていたがここまでだとは思いもしなかった。

 なぜサイグルが応戦都市と呼ばれているか来てそうそうに理解出来てしまった。そして普段はいない強者たちがいる理解となぜ安全なのかを


「ダンリ先生が言ってた『普段いない強者たちがいるから安全だ』ってそもそもいないとどうにもならないからじゃないのこれ」

「兄さん、こんなの安全じゃないですよ」


 今この場にいないダンリに文句の一つも言いたくなった。


「先生が『今日一日はお前達で頑張れ』って言って私達と一緒にいないのって」

「十中八九他の場所で魔物の討伐をしているのでしょうね」


 ダンリは特別科の生徒たちだけで魔物の討伐をするようにと言って自身はいきなり外に出ていってしまった。


「流石にこれ以上戦い続けるのは危険だ。

 今日は切り上げよう」

「うん、これ以上は厳しい」

「シュウザとアリアが言うなら僕はいいよ、っていうより疲れたよ」

「でしょうね。普段から魔物と対峙している二人の意見を無視することはできないでしょう」


 アリアとシュウザの言葉に皆が納得した。

 こうして特別科の面々は帰還したのだった。




「全員揃って帰ったか。まぁ初めはこんなもんかな」



 ダンリは魔物の討伐を行いながらも特別科のことをよく見ていた。


「もう見守りはいいかな、さて」


 ダンリは高速で移動する、ある男女二人のもとへ



「何をするつもりかな、お二人さん」






「…………………いやいやいやいや」

「ばれていたか」

「あんなに探知魔法を広げていればな」

「規格外過ぎるだろ剣帝、ちょっと引くんだけど」

「剣帝の名に偽りなしか」

「いやだからこれは剣帝とか関係ないって」


 二人は突然現れたダンリに驚いたを隠せないでいた。


「それでもう一度聞こう、ここサイグルで何をするつもりかな」


 ダンリは問い詰める二人の目的を


「どうする?」

「どうしようもない」

「話すか?」

「その方がいいだろうな。今回はいつもとは違う」


 二人は諦めて


「だな、剣帝ダンリ私達の今回の目的はだな、変異しだした魔物たちの監視をバルエド王家から依頼された」


 彼ら二人は自身の目的を話すことに決めたのだった。







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