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遠征

「いきなりですか?」

「あの空き教室を見たろ、あれは特別科の人間がほとんど遠征に行っているためにあの教室は使っていない時が圧倒的多い、その為教室に何も無いんだよ」


 そういえば何もない教室だったと思い出したがほとんど遠征に行ってしまうとは


「いきなり他の国に行くんでしょうか?」


 そう聞くヴァンだが


「いや、流石に初めから他の国には行かない」


 いくら何でも一番初めから他の国にはいかないようだ。


「じゃあ、バルエド公国内の何処か?」

「そうだ、今回行くのはバルエド公国東側の魔物たちがうじゃうじゃいるあの場所、自身の実力が物を言う都市、応戦都市サイグル、あそこでまずは全員の実力の底上げだ」

「兄さん、今の時期のサイグルって確か」

「そう、対戦相手がいっぱい居るぞ!」


 応戦都市サイグル

 日々魔物たちと戦う者たちが暮らす都市

 他の場所にも魔物たちは多く存在するがサイグルには単純に魔物たちの数が多い、ゆえに応戦都市と呼ばれている。


「今の時期のサイグルは魔物たちが活発化しているからな。実力の底上げに持ってこいだ」

「なんかいきなり危険そうな香りがする」

「そうでもないさ、魔物が活発化するから普段はいない強者戦うがいるし意外と安全なんだこれが」


 サイグルは活発化する魔物が少ないぞ時期の方が死者や怪我人が多い。


「まぁ魔物が活性化していて安全なんてないかもしれんがしっかり対処すれば今のお前たちでも十分に戦えるはずだ」


 先程の勝負である程度全員の実力を知ったダンリは大丈夫だと確信していた。


(油断しなければだがな)


 サイグルは今の時期に強者たちがいて安全ではあるがいつもより魔物たちは当然強い


「さて、サイグルに行くのは五日後だ。

 それまでに準備するように、次に集合するのはこの教室で、今日は以上で解散だ」


 そう言ってダンリは修練場を後にする。

 残った特別科の面々はいっせいに息を吐いた。


「は~今日って確か入学式だったよねルーちゃん」

「そうだねソフィ、入学式だけだと思ってたから疲れたよ~」

「それにしてもダンリ先生ちょっと強過ぎる気がする。私の魔道銃の弾丸を一振で消し飛ばすって」

「ダンリ・セントならあれぐらい造作もないと言う事だろう」

「剣帝ダンリ、普通に父さんより強い」

「兄さんにとってはさっきの勝負も準備運動程度にすらなっていない可能性すらありますね」


 ダンリが修練場を去った後全員が先の勝負を思い返していた。


「だが初めからあそこまで連携できるとは端から見ていた我は驚いたぞ」

「えぇ、良いものでしたよ」


 そこにカラスとシャルが話しかける。今回従魔のカラスとシャルは勝負に参加せず端から見ていた。


「シャルがいればもう少しは食い下がれてたかも」

「本当に少しでしかrないでしょうが」

「うちのカラスはいてもいなくても変わらんな」

「普段なら怒る所だが、あれ程次元が違うと流石の我もその物言いには怒これん」

「最高峰の従魔ではなかったのですか?」

「最高峰だからこそ相手の実力がわかると言うものだ」


 最高峰も言い様であった。


「あそこまで強くなれる」

「だな、正直父さんクラスになれば上はないと思っていた」

「うん、シュウザの父さんと私の父さん、ライバルでよくどっちが強いかで張り合っているけど自分が一番とは言わない」

「あぁ父さん達が言っていることに納得が言ったよ」


 アリアとシュウザは自身の父からダンリついて聞いていたがここまでだとは思っていなかった。


「ごめんなさい、もう少しいい作戦が思いつき

 いていれば兄さんに一撃くらい加えることができたかもしれなかったのに」

「いいえネーラさん、あなたの作戦がなければもっと惨敗だったでしょう」

「そうそう全員の戦いかたを聞いて一瞬であそこまで思いついたんだから」

「ライファさん、ルージュさん、そう言ってもらえてありがたいです」

「硬いなぁ~ルーちゃんでいいよ」

「私もライファと」

「ではネーラと呼んでください。これからクラスメイトですから」


 ダンリとの勝負で全員が他のクラスメイトのことを知ったことによって少し仲が深まったようだ。





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