参加表明
いきなり特別科に参加をすると言い出したのは銀髪の少女だった。
「いいのか?まだ聞きたいことがあるかもしれんぞ」
「いい、必要ない」
「そうか。ではこれからよろしく」
「よろしく」
銀髪の少女はうなずく。
「まずは一人、残りはどうする?聞きたいことがあるなら聞くぞ」
「いいのか、まだよくわかっていないことだらけなのに」
いきなり参加をすると言い出したことが気になってしまったノードは銀髪の少女に思わず聞いてしまった。
「いい、自身が強くなれるなら。それに担任がダンリ・セントなら尚更いい」
「俺が担任だからと言って強くなれるとは限らんぞ。アリア・ファベント」
「望む所」
ノードはアリアの名前を聞き驚いた。
ファベント家は人間だったのかと。
「君がこのクラスに参加をするなら俺も参加表明するとしようか」
「シュウザが参加?珍しい」
「普段と違って楽しむことができそうだしな」
次に金髪の青年が参加を表明した。
「次は君が参加をしてくれるのかなシュウザ・スラン」
「よろしくお願いしよう。ダンリ・セント先生」
「あぁ、よろしく」
ノードはシュウザの名前を聞いてこちらも驚いた。今度はスラン家かと。
ファベント家とスラン家
バルエド公国の北と南の守護を任された二家
ファベント家は北側を守護し、スラン家は南側を守護している。二家はともに守護を任されているだけあって強い。さらに二家の現当主は幼い子供のころからのライバルでありバルエド公国内五指に入る強さを持つ。
「そうそうネーラは参加確定な」
「兄さん!!!」
「どっちにしても参加するだろ」
「そうですけど」
「なら参加な、これで三人確定と」
ネーラ・セントは呆れつつも参加するつもりだったようだ。
「さて、残りは五人はどうする?」
「ノードはどうするのだ?」
ノードが考えていた時カラスが聞いてきた。
「あぁカラス……………そういえば静かだったな、どういうことだ?」
「なぜ我がいつもどこでもうるさいみたいに言う!!!静かに話を聞くことぐらいできるわ!!!!!!!!」
「声が大きい、耳が痛い」
「なぁーーー!!!!!!大体ノードよ、お主はだな…………」
ぎゃあぎゃあ騒がしいこのうるさいカラスは無視してノードは考えだす。このクラス特別科について、自身が参加するかしないか、だが答えはすぐにでた。
自身の産まれを踏まえて。
「ノード・エンル特別科に参加する」
「そうか、自身に事情ありかな霊峰の管理者君」
ノードはダンリの口から霊峰の管理者と言われ驚いた。
「そうですね。それにしても先生は霊峰について知っているんですか?」
「そうだね、全部を知っている訳ではないがそこのカラス、君が連れている相棒たる従魔がいい証拠だろうか?」
この人はこのカラスについても知っているのか?そう考えていたが
「霊峰の長をしている従魔に合ったことがあってな」
「なるほど長に、理解しました」
長に合ったことがある。この事実だけでノードは納得した。
「じゃあ、霊峰の管理者君も参加と。これで半数の四人が参加と」
半数は参加を表明した。残り半数は
「あぁもう私みたいなバカがどっちがいいなんてわかんないって」
そう言い出したのは赤髪の少女。
「でも参加をするかしないかどっちにしても後悔するなら普通とは違う方にしよう」
彼女の選択は参加のようだ。
「ルージュ・ピアリ参加します」
「ルーちゃん参加するの?」
「うん、聞きたいことがあれば後でもいいし、それに面白そうなことには飛び込んでいかないと私らしくない」
「ルーちゃん面白そうって、でもルーちゃんらしくていいかな」
「ソフィはどうする?」
ソフィと呼ばれた橙髪の少女は
「うーん、じゃあ私も参加するかな。ルーちゃんをほっておくと何をしでかすかわかんないし。ソフィ・アンシア参加します」
「何をしでかすかわかんないってそこまで子供じゃあないよソフィ」
「ルージュ・ピアリとソフィ・アンシアも参加と、残り二人はどうする?」
残ったのは紫髪の青年と黒髪の少女の二人。
「ここまで聞いているので参加しないって言い出しにくいですよ。なのでライファ・バニッタ特別科に参加します」
黒髪の少女が言う参加とそして紫髪の青年は
「ここにいるみんなが参加するなら僕も参加かないか。ヴァン・ダイス特別科に参加します」
残り二人ライファ・バニッタとヴァン・ダイスは案外あっさりと参加を決めたのだった。
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