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特別科2

 ダンリの口からヴァンレランにあるクラス特別科について説明はされたが


「と軽く説明した訳だが、いきなり『お前らが次のすべてに、特別になる』って言われてもわかんないよな。俺たちの代もそんな感じだったしな」


 全くもってそのとおりだと全員が思った。


「そもそもいまだに俺や今まで特別科だった奴らも意味合いよくわかってないしな」


((((((((よくわかってないのかよ!!!!!!!!))))))))

 豪快に笑いながら言うダンリに全員が心のなかでそう答えた。


「さて、ここまで聞いてお前たちにはこのクラスに参加するか選んでくれ」

「参加ですか?兄さん。特別科に拒否権ってあたんですか?」

「流石にあるさ、学園側が勝手に決めた事だし。それに元々お前たちが希望していた本来の学科とは違う訳だしな」


 ノードや他に者たちも始めから特別科であるはずがなかった。六年に一度作られるクラスに希望して入学などしてはいない


「今なら他の学科、希望していた本来の学科に移動しても遅くはない。学園側のミスとして処理する」


 特別科に参加するかしないか選ぶか

 まだわからないことだらけだがどうしたものかとノードは考えていたが


「気になった点をいいだろか?」

「なんだ?」


 金髪の青年がここにいる者たちの疑問を聞く。


「六年に一度作られるこのクラスだが、あなたや先代の特別科がいるという事は少なくとも今まで存在していたことになる。なのに何故こうも公になっていない?他の国々に遠征として行くぐらいなのに。そもそも公にした方が他国とのトラブルも避けられるはず」


 ここにいる者たち、ダンリから聞いて特別科の存在を知っている妹のネーラ以外ヴァンレランに特別科などというクラスの存在を知らなかった。

 全員がここまで公にならずに隠された理由が存在しているのだろうと考えていた。


「公にしていないのは単純なことさ」


 隠されたのは単純?遠征などと言っているクラスが?



「公にされていない方が特別感が出るから」


「「「「「「「「………」」」」」」」」


 ダンリの言った言葉に全員が理解出来ず時間が止まったかように静まり返った。





「………………………すまん」

「兄さん、冗談にしては流石に面白くないですよ」





 なぜそんなことを言い出したのだろうか?


 ダンリは歯切れが悪そうに



「いや、そのだな………事実なんだこれが」


 意味が分からなかった。

『公にされていない方が特別感が出るから』

 いったいどこの誰がそんなことを理由にしだしたのか


「特別科の名のとおり特別っぽくしようか。っとヴァンレランの初代学園長が言い出してな、そのまま言葉通り公にならず今の時代まで続いている」

「初代学園長ってバルエド公国の初代国王陛下ではないですか!!!」


 バルエド公国初代国王でありこの学園ヴァンレランの創設者セアク・バルエド。

 自身の息子に二代目バルエド公国の国王の座を譲り自身は本格的に動き出した学園の学園長の座についた。

 それから学園長として残りの人生をその手腕で今の学園に導いたとされている人物。


 ノード達は初代学園長と聞いてそんなことを言い出す人だったのかとバルエド公国初代国王セアク・バルエドに驚いていた。


「そう、初代学園長であり国王陛下であったセアク・バルエド国王陛下、『特別科は公にしないでおこうその方が特別感でるから、それにその方がおもしろそうだし』その決定に誰も文句を言わなかったそうだ。というより元国王陛下に言えなかったが正解らしぞ」


 言わなかったより言えなかった。


 そのとおりだ、だって元とはいえ国王陛下だしと全員が納得した。


「さて、他に質問するものは?ないなら参加するかしないか聞きたいんだが」


「遠征すると言っていましたが行ってまで何をするのでしょうか?特別科って」


 今度は黒髪の少女が疑問を聞く。


 確かに特別科は何をするものなのか先程体験して得てもらうとは聞いたが具体的になにを指すのか。


「それについてはすまんな。何をするかは俺もその時になってみないとわからん。行く場所によって様々変わっていく。それこそ世界中に行く可能性すらもあるからな」

「行く先々で変わっていくと了解しました」


 様々か、いったいどんなことをするのか、だが一つ確かなことはここに集められたのは戦闘が出来る者達という共通点。それに関わることが多くなるかもしれんとノードは考えていた。


「さて、他にはなにかないか」


 ノードはなにか自分が聞きたいことはないか考えていたがその時


「私はない元々参加するつもり」


 今まで一言も喋らなかった銀髪の少女が一番始めにクラス特別科に参加を言い出した。

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