一ヶ月
「今回もこの一本取り勝負もダンリの勝ちかもな、真剣勝負の殺し合いだとしても良くて六︰四って所か兄弟子としての威厳なんてあったもんじゃねぇなこれ」
アスバークは二人の剣の流派が同じであるため今の実力も自ずとわかってしまう。
「俺達からすればアスバーク団長も十分規格外だけどな」
ダンリとアスバークのそばに皆が集まってきた。
「そうか結構怪しいけどなエイリーとリグルドならいずれはこの域に来れるだろうしな」
「あったり前だぜアスバーク団長、今でも一本くらいなら取れるしな」
「その一本くらいを取るのに百本千本やってようやくってレベルだろうけどな」
「良いんだよそんなの、昔なんて相手にすらならなかったんだから」
「それもそうだな」
「だろ」
「異次元の会話しているよあれ」
「まったく届く気がしなかったが 」
「届くって言われたらびっくりしますよヘルムート会長」
生徒会のメンバーは次元の違う会話についていけそうになかった。
「アスバーク団長依頼人から連絡が入りましたぜ」
そこに落底のサソリの団員がやって来る。
「皇太子殿下からの連絡か、今の現状の確認をするための連絡か新たなダンジョンの情報かどっちかねこれ」
「ハイザなら両方かもな」
「有り得そうじゃねぇか。とりあえず連絡を取るか」
アスバークとダンリはハイザと連絡を取るために動き出す。
「ダンリにアスバーク団長二人とも早かったな」
「アスバーク師兄が暇過ぎて勝負しようとか言い出してな」
「勝負だと?」
「お前も昔に見ただろ一本取り勝負あれだよ」
「あぁ、あれか」
ハイザは学生時代に見た二人の勝負である一本勝負を思い出していた。
「したのか一本勝負?」
「本当に一本だけな」
「なるほどなそれで二人とも嬉しそうなのか、剣士としてさらに高みへと登ったのを感じたな一本勝負で」
「あぁ、アスバーク師兄と一本勝負して自身の剣がさらに高みへと登ったのを感じたな。師匠が言っていた剣の至境への道たったの一振りのただの剣に」
「そうだな師匠はただの一振りを極めようとした人だったからな。剣士なら誰もが憧れる最高の一振りそれを目指して愚直に鍛錬を繰り返すそんな人であったからな。その意志は弟子たる俺たち二人にも引き継がれているさ今でもずっとな」
「そうか、ならいずれ見せてもらうぞ、剣士のたった一振りの至高てやつをな」
「そういう依頼ならただで受けてやるぜ皇太子殿下、いや剣士ハイザ」
「ハイザも同じ剣士だからな。バルエドの王家の人間として産まれなかったら剣を振るってただろうしな」
「今でも暇を見つけては剣を振るってはいるがな、俺がそこの域にいくのは王座を明け渡したあとにただの一人の剣士になったときであるだろうし」
ハイザはたった一振りの剣の至高に至るのを王座を明け渡したあとの楽しみにしていた。
「そろそろ本題に入るぞ。今我々は新たに現れるダンジョンについて備えようとしているわけだがアスバーク団長今現在のそちらの現状は」
「ここいら一帯ほぼすべて一切の変化なしだな」
「やはりそうか、ネモイの占った通りか」
「ネモイの占った通りって何かわかったのか」
「ネモイってお前らの同期のあの占い師の嬢ちゃんか?」
「その嬢ちゃんだよアスバーク団長」
占い師ネモイ
ダンリやハイザと同じく特別科に在席していた同期の占い師。今現在はバルエド王家の専属占い師であり宮廷魔術師でもあった。
「ネモイの占星術結構当たるからな」
「そのネモイの嬢ちゃんがなんて」
「ダンジョンが現れるのは一ヶ月後、規模はダンリ達がいる一帯ほぼすべてだってさ」
「後一ヶ月か結構暇じゃねぇか」
「規模はある程度想定の範囲内か」
ネモイの占星術によって後一ヶ月にダンジョンが現れる、規模は一帯ほぼすべて、想定の範囲内で収まってはいたが
「ただしまったく新しいダンジョンの可能性があるそうだがな」
「それを先に言えよ」
「まったく新しいダンジョンかおもしろそうじゃねぇか」
新しいダンジョンと聞き口角を上げ楽しみにするアスバーク
「そういうことでアスバーク団長これからいろいろ準備を頼んだよ。なにせダンリに一本取り勝負をするほど暇なんだし」
「あ~いや暇じゃねぇかも俺団長だし」
アスバークは何か嫌な予感しかしないハイザの言い方に上がった口角が引きつった。
「また追って連絡する。それじゃあ頼んだよダンリ、アスバーク団長」
そう言うとハイザは二人との連絡をきる。
「あいついろいろ頼んだって追加でなに頼むつもりだよ。嫌な予感しかしなかったんだが」
「とりあえず今やれる事をするかアスバーク師兄」
「だな」
やれる事をするしかない一ヶ月後に向けて
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