百体対特別科
ミクラにより敵が現れたダンジョンでノード達は各々が出来ることを最大限活かし戦っていた。
「カラス!!!」
「なんだノード?」
「索敵はもういい!このダンジョンは一度に出て来る敵の数が決まっている」
ノードは戦っていながら違和感を感じていた。百体と言われたが出て来る敵の数が一定を超えないことをよってこのダンジョンでは出て来る敵の数が決まってるのではと考えた。
「さっきから倒してからしか新しい敵が現れていない!」
「なるほどな…でノードは我になにをさせたい?」
「俺の魔力を使っていい全員に壁を貼れ」
「よいのか残りの魔力を使って、流石に魔力切れを起こすぞ」
「いい!全員で戦っていればぎりぎり百体倒せるはずだ」
ノードは相対しながら百体は倒せる数だと踏んでいた。ダンジョン内で出て来る数が一定で決まってるのであれば尚更。
「わかった。借りるぞ」
カラスはノードの魔力を自身の魔力に変換し魔法を使っていく。
「アーマードカーテン」
「カレイサちゃんなにこれ」
「気づくのが早いな」
「これは」
「薄い膜」
カラスの魔法によって全員に薄いカーテンのような膜状の壁が展開されていた。
「それはちょっとした防御が出来るだけの代物だ。本来ならノード一人にしかできんがノードの魔力を借りれば全員同時に展開が可能だ」
「余り期待するなよ。本当にちょっとの防御にしかならんからな」
「今はそれだけでもありがたいですね」
「ノード魔力持つの?」
「ぎりぎりなんとか」
「ならあるうちに早期決着だな」
全員がカラスの貼った魔法により防御する意識を少し攻撃へ意識を変えた。それにより少しずつ敵の数を減らすが
「出て来る敵の数が決まってるとは言ってもきりがないように思えますね」
「百体ってわかっているだけマシだけどねライファ」
「ルーちゃんそれでも多いって」
「今でどれくらい?」
「二十体くらいじゃないかなアリア」
「今で五分の一程度か」
「これ一回全部殲滅したほうが楽じゃないかな」
「ソフィ方法があればいいですが」
「あるよ~」
「あるんですか!!!」
ソフィにはここにいる敵を一度に殲滅出来る方法があった。
「ソフィあれ溜めに時間いるでしょ」
「うん、だけど一定数しか敵が絶対に出てこないなら大丈夫」
「確かに」
「やると皆の援護射撃ができなくなるけどいい?」
「全部殲滅出来るならいい」
「同じく」
全員が先程からソフィの援護射撃には助けられていたがそれより殲滅出来るならいいと判断した。
「了解。魔力を溜めるのに時間がかかるからちょっと待っててね」
ソフィは援護射撃をやめて一度に殲滅するため魔力を溜めていくが。
「体内で魔力を溜めていくじゃないのか」
「外に出してる」
「あれはねソフィの魔導銃が少し特殊な作りをしているから出来るんだよ」
「特殊な作り?」
「そう、本来なら魔導銃は魔力を変換し放出するのが普通だけどソフィの持つ魔導銃は魔力を溜めることが出来るソフィ専用の一点物なんだよ」
ソフィの持つ二つの魔導銃はソフィ専用に改造された一点物であった。
「そんな魔導銃どこで?」
「ソフィのおじいちゃんが作ったんだよソフィの体質に合わせてね」
「体質?」
「よくあることだよ。魔力を多く持って産まれたけどうまく魔法として使えないっていうやつ」
ソフィは産まれながらに魔力が多かったが魔法として扱うことが出来なかった。
「魔力を扱える者達は純粋な魔法使いとして魔法を唱えたり魔法陣を使う。。魔力を多く持って産まれたけどうまく魔法として使えない者達は武器達を媒体として使うけどソフィの場合放出することすらも難しいかったんだ」
魔法として扱うことができない者達もいるにはいるがソフィはほんの少しの放出することすらも難しかった。
「だからね魔力を媒体とした普通の武器達じゃあ駄目だったんだよソフィは。そこでソフィのおじいちゃんが作ったんだよ。ソフィ専用に改造された魔導銃を」
「そんな物が作られているならもっと有名になっていると思うけど聞いたことがない」
「完全完璧に完成したものだったら有名だったかもね」
「欠陥品?」
ソフィの持つ魔導銃は完成とは言い難い代物であった。
「欠陥も欠陥品だよ。持っているだけで自分の魔力を勝手に外に出しちゃんだよ」
想定では指定した量の魔力を放出したかったが作ることができなかった。そんな技術が簡単に出来るはずなどなく、作れた魔導銃は自身の魔力を持つだけで強制的に外に放出する仕組みになってしまっていた。
「持っているだけで勝手に放出するもんだから困ってね。そこで外に勝手に放出しちゃうならその魔力を押し止める方法があれば使い物になるんじゃないかって」
「なるほど外に放出する機能を残したままにして外側で自身の魔力を押し止める。それを圧縮し弾丸にして撃っているのか。それがソフィの援護射撃だったのか」
「大正解」
ソフィの魔導銃は魔力押し止める方法があればこそ使うことができる。外に放出されていた自身の魔力を押し止め、圧縮することで弾丸として攻撃する。それがソフィの戦い方であった。
本来魔力を外に出し続ける状態では魔力切れを起こす可能性が非常に高いがソフィは自身の魔力量の多さでカバーすることができた。
こうして他の人が使うことができないソフィ一点物の魔導銃が出来上がった。
「もしやソフィが他の人の魔力に敏感なのは外に自身の魔力を強制的に放出されていたからか?」
「そうだよ。カレイサちゃん」
カレイサの先程の魔法然りサイグルでのダンリの魔力についても特別科の中でいち早く気づいていたのはソフィであった。
「まぁそれは完全に副産物なんだけどね」
常に自身の魔力が外側に出ているせいで自身の魔力以外の他人の魔力の存在を探知しやすくなっていた。
「皆、準備完了だよ」
自身の周りに魔力を留めていたソフィの周りには三つの球体が浮かんでいた。
「いっくよ~」
一つの球体が敵の中心部へ。
その球体は敵を強制的にその場に止める。
さしずめ重力で押しつぶすように。
残りの二つの球体は外側から敵を囲うように回る。
「トリオシュバルツ!!!」
二つの球体が中心部の球体に円を描きながら動き出す。
すべての敵が中心部へと吸収されていき三つの球体が一つ重なって収束していく。
「ペルデーンドシ」
ソフィの合図ともに三つの球体は敵もろとも消滅した。
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