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 サイグルに帰って来たダンリはさっそくハイザに連絡を取る。


「そうか、すべて討伐したか」

「そっちはどうだ」

「そんな存在がいたのなら捕縛して研究すべきって声がやっぱり上がったよ」


 ハイザは連絡を受けとりさっそく行動に出ていた。


「お前のたまたま巻き込まれ仕方なくって作戦うまくいきそうか?」

「大丈夫だよその辺は、誰も見てないしわかんないさ」

「皇太子殿下がそんなでいいのかよ」

「良いんだよそんなんで、案外うまくいくもんだぞ。変に隠すより適当の方がな、皆ダンリと俺の二人を敵にしたくはないしな」


 ハイザはこういう事をよくやっていた。

 騙し、化し、工作、隠蔽はお手の物だった。が今回はダンリも関わったため余り苦労をしていない。周りにいる連中は剣帝とよばれるダンリと王家の皇太子殿下で次期バルエド公国の王になるハイザに喧嘩するほどの度胸は持ち合わせてなかった。


「今回はサイグルに調査隊を派遣して終わりだ。二人も助かった」

「また依頼があればいつでも」

「次は昔みたいに敵かもなハイザ」

「そうだな、我々はそんな関係がいい」


 王家と傭兵、互いに自身の立場を理解しているからこその信頼関係と言えた。


「ダンリ今回は助かった。ところで話は変わるが次の遠征場所決まっているか?まだなら次の特別科の遠征場所俺が指定していいか?」

「なんだいきなり?」

「特別科に行って欲しい場合があってな」

「俺にじゃあなくて特別科にか」

「そうだ特別科に行って欲しい。なに強制ではない」


 ダンリは考えたがまだ次に行く場所は候補が上がっているだけで決まっていない。

 なら一度聞いてからにするかどこに行くを。


「その場所って?」

「ダンジョン国家レイベル」

「レイベルかいずれは考えていたが」


 ダンリはレイベルならいいと考えたが一つ確認したいことがあった。


「早くないか?もう一回ぐらい国内でと思っていたが」

「俺たちの代は長くいたからな国内」

「皇子がいればそうなるだろ」

「だな」

「それで特別科に行かせたい目的は」

「予兆があってな今のダンジョンの体験をしてきて欲しい。バルエド国内にダンジョンが現れたときの為に」


 その場に居た全員がハイザの言葉に動揺を隠せなかった。なにせ


「バルエドにダンジョンか、ほとんど出なかったはずだが予兆か」


 バルエドにはダンジョンがほとんどない、それこそここ数十年は新しいダンジョンが現れていない。


「俺たちも特別科時代にダンジョンに行ったが今現れているダンジョンは違うかもしれん」


 ダンジョンは現れた物によって少し異なる。どんなダンジョンなのかは入って見ないとわからないようになっている。


「探索者に任せないのか?俺たちの担任がそうだったじゃねか」

「頼んださ、そしたら『だったらついでに今の特別科を私がレイベルで経験させるわ』って」

「ハイザお前頼んだのってまさか………」

「俺たちの元担任だ、適任だろ」

「あの人かよ!!!」


 探索者

 ダンジョンを専門的に攻略し研究する者達

 ダンジョンに行っては攻略、帰って来ては研究それ以外することがないと言わんばかりの集団。

 その内の一人がダンリ達の代の担任であった。


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