散りゆく恋と分かっていても、君を愛さずにはいられない!
僕の【恋】は、儚く終わる。
僕が好きな女性は、重い病気を患っていた。
僕が彼女に恋をしても、悲しい終わりを迎えるだけだと僕は
彼女をずっと避けていたのに、、、。
僕はいつの間にか、彼女に“恋”をしていた。
気がつけば、いつも彼女の事ばかり目で追っている。
彼女の姿を僕の目に焼き付けるために、僕は彼女だけを見ていた。
彼女の命は、よくて1年と医師に言われているらしい。
僕と出会った時は、普通の人のように元気に見えていたが。
彼女は皆に隠れて、大量の薬を飲んでいた...。
僕がたまたま、その姿を見てしまう。
『武山さん、その薬は?』
『河野くん、ごめんね、みんなに隠してて。』
『別にいいけど? 武山さんの病気は将来的に治るの?』
『今のところ、お医者さんは治らないって。』
『そんなの! 医者なのに、治せないっておかしいよ!』
『そうね、』
『武山さんはそれで、大丈夫なの?』
『・・・・・・』
『ごめん、武山さんが一番、不安だよね。』
『・・・ううん、この事は誰にも言わないで!』
『分かった』
『ありがとう。』
『うん。』
・・・この後、武山さんが泣き出してしまう。
僕は、彼女の背中を優しくさすって慰めるしかなかった。
この事があってから、僕は彼女の力になりたいと強く思うようになる。
それが、“正義感からなのか? 愛情からなのか?”
あの時の僕はまだ、何も分からなかった。
なにしろ、彼女の為に何かしてあげたいという気持ちが一番にあった
からだ。
*
そんな時、彼女がみんなの前で倒れてしまった。
彼女はそのまま救急車に運ばれて、病院に着き入院した。
そこで、他の友達も彼女の病気の事を知る。
『えぇ!? 噓でしょ? リンカが病気だなんて?』
『それも、相当重い病気らしいぞ!』
『なんで、俺達に隠してんだよ!』
『心配かけたくなかったからじゃないの。』
『・・・うん、そうだな。』
『リンカ、優しいから。』
『あぁ!』
『河野は、リンカの病気の事知らなかったんだよな。』
『・・・えぇ!? あぁ、』
『そっか、』
『取り敢えず、今はリンカが元気に退院できるのを待とう!』
【うん!】
僕達は、みんなでリンカが入院している病院へ何度もお見舞いに
行ってリンカを元気づけようとした。
みんなで、どうでもいい話で盛り上がったり。
時間があれば、リンカのお見舞いに誰かが行くようにしていた。
リンカも少しづつだが、元気を取り戻し無事に退院する事ができた。
『良かったよな!』
『あぁ! 無事に退院できてさー!』
『うん!』
『みんなありがとう!』
『いいのよ、リンカ退院おめでとう!』
『ありがとう!』
・・・僕は思い切ってこの時、彼女に告白する事にした。
『武山さん、退院おめでとう! こんな時にこういう事言うのも
変なんだけど? “僕と付き合ってください!”』
『えぇ!? 急に何言ってんだよ!』
『リンカが退院した日に、そんな事言うか? 普通!?』
『うん、私で良ければ。』
『えぇ!?』
『付き合うのか? お前らー!』
『なんだよ、河野! リンカの事、頼んだぞ!』
『お前、リンカの親父かよ!』
『まあ、そんなもんだ!』
『泣くなよ!』
『もぉ~男子ってバカね!』
『そうね!』
例え、彼女の命が短くても、、、。
僕は、彼女を幸せにして行くと決めた!
もう僕は、散りゆく恋と分かっていても、君を愛さずにはいられない!
君だけを見つめて、僅かな時間を君の為に捧げる。
最後までお読みいただきありがとうございます。




