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腹黒女は泣いて笑った3  作者: 猫の集会
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腹黒女は泣いて笑った3ー4

 私の名前は、サチ。漢字だと幸。

 

 やっとあの人に会えたと思ったら違う人だ

 

 ったみたい…

 

 でも、あの人に笑った顔がそっくり。

 

 もしかして、痩せた?

 

 この前と、だいぶ印象が違う。

 

 痩せて眼鏡もかけていない。

 

 とてもイケメンになっていた。

 

 でも、きっとあの笑い方はあの人だ。

 

「以前私にクレープくださいました?」

 

「え、はい。もしかして覚えてくれていたん

 

 ですか?」

 

「もちろんです。」

 

 私は、そう言うとずっと渡せずにいたお礼

 

 のスリッパを渡した。

 

 やっと渡せた…

 

 私のバックからシャランシャラン〜と

 

 鈴が鳴った。

 

 その鈴、もしかしてお揃いですかね?

 

 と話してきた。

 

 少し時間あれば、一緒にお話ししたいと私

 

 から申し出た。

 

 彼は、びっくりした顔をしたけど快く受け

 

 入れてくれた。

 

 そして、ずっとお礼がしたくて探していた

 

 事を伝えた。

 

 話しながらも、あのぽっちゃり眼鏡君がこ

 

 んなイケメンに変身したなんてなんか信じ

 

 られなかった。

 

 彼を探してパワースポットまで行ってしま

 

 った話しもした。

 

 そしたら、自分もよく行くと教えてくれた。

 

 だから、あの鈴。

 

 しかも、初めてそのスポットに行った日の

 

 帰り、私にクレープを渡してくれたそうな。

 

 凄くきれいな人で驚きましたと。

 

 天使に会えたと思いました。

 

 なんて言われてしまった。

 

 そんな…照れます…

 

 なんだか、この人と話していると落ち着く

 

 な。

 

 ずっと一緒にいたいなぁなんて思わず考え

 

 てしまった。

 

 それから、話の流れであのパワースポット

 

 に今から一緒にいきましょうとなった。

 

 なんか、デートしているみたい。

 

 ドキドキする。

 

 しかも、横に並ぶとやっぱり背が高い。

 

 あー、やっと会えてしかもデートみたいな

 

 事してるし、これは夢?

 

 じゃない…

 

 スポットに来て、神さまにお礼をした。

 

 やっと巡り会えましたと。

 

 なんか、とってもホッとした。

 

 だってずーっと探してきたんだもん。

 

 ホッとしたのは、いいんだけどなんでこの

 

 人、眼鏡やめて痩せたのだろうか?

 

 聞いても良いものか…

 

 スポットを出ようとした瞬間、

 

 はずみで彼と私の手が少し当たってしまっ

 

 た。

 

 あっと思って手をパッと避けた。

 

 そしたら、彼がなんと私の手をギュっと握

 

 ってきた。

 

 ?  ?  ?

 

 彼の顔は真っ赤になった。

 

 そして、こう話し出した。

 

 僕は、あなたに初めて出会った時決めたん

 

 です。

 

 あなたに似合うような男になろうと。

 

 そして、見事ダイエットにも成功しました。

 

 僕は、あの日から一度もあなたを忘れた事

 

 がありません。

 

 ずっと想っていました。

 

 気持ち悪いですよね?でも、この気持ち伝

 

 えたくて。

 

 ずっと好きでした。

 

 と。

 

 え?

 

 もしかして、私がこの人に出会えていい事

 

 ばっかりに変化して行ったけどこの人も私

 

 に出会って色々変わって行ったんだ。

 

 なんだか、とてもすごい運命のような物を

 

 感じた。

 

 私もあなたのことこれからよく知りたいで

 

 すと返事をした。

 

 すると、ありがとう。とまた

 

 ニコッとした。

 

 出会いの神さま。

 

 運命の出会いをありがとうございます。

 

 それから、数ヶ月とりあえずお友達として

 

 お付き合いしていたのだけど、正式にカッ 

 

 プルとして付き合う事になった。

 

 なんか照れます。

 

 そして、この後意外な事実が判明した。

 

 なんと彼の実家クレープ屋さんのオーナー

 

 をしているんだって。

 

 だから、いつでも食べれるって言っていた

 

 のね。

 

 そして、そろそろ二号店を出す予定なんだ

 

 って。

 

 そこを彼がいずれ任されるそうな。

 

 すごいじゃない⁈

 

 私もクレープ焼くのすっかり上達したし、

 

 そのうちお手伝いさせてもらおうかな。

 

 なんてね。

 

 私は、彼に会うまで何をしてもつまらない

 

 と思っていた。

 

 でも、彼に出会いなにかが変わりました。

 

 なんでもつまらないと思えばそれまでだし、

 

 楽しいと思えば楽しいし。

 

 明るい未来は、自分でどんどんきりひらけ

 

 るんじゃないかなと思う。

 

 そのおかげでいい友達にも、

 

 素敵な彼氏にも巡り会えた。

 

 あと、美味しいクレープにもね。

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