第二話 ファーストウエポンに名前をつけた。
歩き始めたのはいいけど、本当になんにもない。え、なにこの世界、怖。あるのは森と林と森と林と、
って木ばっかじゃん。しばらく歩くと川が見えた。近づいて見てみるとすごくきれいな川だった。そして近くにある看板にはこう書いていた。
〔ここの川の水は飲めます〕
まじか、飲めるのか。すごく喉が乾いたし、ちょうど良かった。私は手で川の水をすくいあげ、飲んだ。なにこの水。
めっっっっっっちゃうまい。いままで飲んだ水の中で一番美味しい。喉は潤ったけど、お腹が空きました。川はきれいだけど魚などは泳いでいなかった。なんでだろう?っと疑問に思ったが、そこまで気にはしなかった。
そして水をたくさん飲んだとき、
『ファーストウエポン燃料80%になりました。』
あ、あのときの声だ。
『そうです。あのときの声です』
うんうんそうだよね。ってえええええええええええええええ
なんで私の心が分かるの?
『それは、あなたの体の中にいるからです。』
いや、まずなんでファーストウエポンさんが私の体の中にいるわけ?
『私自身もよく分からないのですが、気がついたらあなたの体の一部になっていました。』
そうなんだ、前世とかの記憶とかはあるの?
『ないです』
即答だった。
あとなんで急に喋れたの?燃料が切れていたとかですか?
『はい、私の燃料はユイ様の落下を防ぐときに燃料の90%を使用しました。10%以下の燃料では武装だけしか出来なくなります。11%以上になれば喋ることが出来るようになります。他にも機能がありますが、アンロックされています。』
なるほど、説明ありがとう、ファーストウエポンさん。
てかファーストウエポンって呼びづらいな。私はこのファーストウエポンさんに名前をつけることにした。
なんて名前をつけようか?仮にも私を救ってくれた恩人だし、なにか可愛い名前がいいよね。
うーん、、
ファーストウエポンさん!
『なんでしょうか?』
ファーストウエポンって呼びづらいから今からあなたの呼び名を決めるよ。
『良いのですか?ありがとうございます』
あなたの名前は、まこちゃん
『まこ、ですか』
うん、今日からあなたはまこちゃんで!
そう呼んで良いかな?
『嬉しいです。ファーストウエポン改めてまこ。精一杯ユイ様のために頑張ります』
ユイ様は恥ずかしいから、様はなしでお願いします。
『ではユイちゃんとお呼びしますね』
りょーかい
この世界で始めてのパートナーが出来ました。そして私は探索を続けるのであった。