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3/5

耳を疑う短絡思考です、番…即お断り

単純=可愛いです

「いぎゃぁあああああああ!!!」


なんでなんでなんで!

足が痛い、でもそんな事にかまってられないくらい私は今必死に走っている

「ボォオオオ!」

四足歩行の熊がかけてくる

人の足なんてすぐ追いつかれるだろう


私は思った、竜が出てくると、助け=ほかの竜と

でも違ったみたいだ!

やってきたのは大きな真っ黒な熊、赤い瞳と目があった瞬間私は悟った

(あ、これ食われるやつ)

明らかに食料としてみられ、殺気満載で迫ってくる熊


(竜だったらまた竜語でなんとかなると頭の片隅で考えてしまった、前世の知識、ヲタク仲間としか享受できなかった言葉が伝わるっていう快感をこの世界でもう一度と・・・)


まさか竜が呼んだ助けが他の動物・・・あの熊なんだが、それを呼ばれるとはって感じだ。


もしかしたら通じるかもと思った少し前の私を殴りたい。


≪あ、あの私≫じゃねーよ!一言目で悟ったはこれ無理ってな!


≪あのりゅうぅううう!なにが助けを呼ぶよ!応えてくれたって会話もできない強者呼んでんじゃないわよー!!!≫

ドドッドドッっと迫ってくる足音


必死に走ってはいるが、負傷した足ではいつもよりも遅くなるし、四足歩行相手ではいずれ追いつかれる。


あぁ、せっかくのチートなのに!私の、前世の私の血と汗と涙とボーナスの結晶っ

まさにこの世界の為の知識

足音はすぐ後ろまで迫ってきてる。


風を切る音が聞こえ

とっさに身をよじる。

「あぁっ!」

脇腹が焼ける様に痛い。

地面を転がりながら衝撃をやり過ごす、

どうやら熊の爪がかすったようだ


(熱い・・・こんな、こんなところで、せっかく生き残れたのに・・・)


「たすけて・・・」

ドシン、ドシン、

≪誰か・・・≫

ドシ、

近づいてくる熊の足音が途切れる


≪よう、だいじょうぶかぁ?≫


「はっ?」


地面に倒れた状態で脇腹をかばいつつそっと後ろをみる

そこには、赤い鱗が美しい体調3メートル程の竜が・・・熊を咥えていた。


ぶんっと風を切る音と共に熊を放り投げた竜はそのまま顔を伸ばし

≪なぁ、お前今しゃべってたよな?≫


「・・・」(いや・・・)

口から熊の血だろうか、だらだらと流しながら顔を近づけられ、つかの間意識が飛びそうになった、

が、なんとか脇腹の痛みに助けられグッと目の前の竜の目を見返しつつ

≪しゃ、しゃべりました・・・≫


≪だよなだよなー!おーなんだお前初めてみる竜だな!羽もねーし!飛べんのか?そんなちっこくて親はどこいんだよ!危ないじゃないか!ん?・・・≫

ふんふんふんっ

ググッと顔を近づけた竜だったが、唐突にカッと目を口を開いたかと思うと


「グルゥォォオオオオオ!!!」

ビリビリと大地を揺るわせる咆哮、これぞ咆哮を空へ響かせたかと思うと

≪おおおおお、おまえ、おい、それ、その脇大丈夫か?!怪我してんだな!それ、早く治さねーと!≫

パニクりだした


(痛い痛い痛いっ)

どしんどしんと足踏みする竜

≪って傷に響くはっ!砂埃も舞うし、ちょっと落ち着いてっつっ≫

はっとこちらを見る赤い竜

≪あ、うん、そうだな、その、傷治せないほど弱ってんのか?≫

(治せないほどって・・・竜には治癒能力常備とかなのかな?)

≪すまんっ俺は治癒系弱いんだ、皮もかてーし早々傷なんてつかねーから

 ・・・どっちかってーと守備とかに回されっし、ど、どうしたらいい?お前みたいに小さい竜はどうしてんだ?俺お前みたいなの初めてみるから、わかんねー≫


(心配してくれてる・・・また竜だと断言されてるけど)

幸い傷口はそんなにひどくはない、だが治療は必要だろう。

(とにかく傷口を洗って確か収納に水と、薬が・・・)


容量は少ないが冒険には必須として入れてある水をだし

傷口を洗い出す


≪おまっちっこいのにそんな複雑な力使えんのか~すごいなぁ≫

と感心した様子で手元を覗き込む赤い竜

(複雑?)

簡単な応急手当を終え、心配そうにこちらを見つめる竜を見返す


≪あの、助けてくれてありがとう≫と頭を下げる

≪ん?あーあったりまえだろう?同種でしかもこんな小さいのを放置はできないって、それにしても、遊ぶときはあんま親と離れんなよ~、狩りの練習か?にしてもまだまだ小さいだろ、治癒も使えないし皮も、弱そうだしな≫

すっとその前指?を伸ばして触れようとしてくる竜

≪待った!何するの?≫

≪ん?いや・・・お前みたいなの初めて見たし、ちょっとどんなんか気になって≫

(あんな爪で突かれたら穴空くわ!熊の一撃より大惨事!)

≪わ、私のか皮はビランドの実より弱いから!触らないで!≫

≪ビランド?!そりゃ・・・あぶねーな・・・お前を壊すところだった≫

(ビランドが通じてよかった・・・あの実甘いけどすっごくやわらかいし皮薄いんだよね~この森にもよく生えてるからわかりやすいかと思ったけど、真っ青になるって事は想像してもらえたみたいで何よりね)


≪で、さっきの咆哮はお前か?≫

≪え?≫

≪いや、さっきこの辺りから救難の咆哮が・・・≫

≪お前か!≫

≪うぉ!≫

≪おっそいわ!危うく熊のお腹の中に入る所だったじゃない!≫

(なんて、同族の振りして強気に出てみたり・・・)

≪す、すまん!つい途中で旨そうな≫

≪食い気に負けて遅れたの?!≫

≪う≫

(う、じゃねーよ!)

先ほどまで振られていたしっぽが地面に着き、しょんぼり頭を下げてる赤竜を見て

ふと思う

(なんか、前世?思い出してから、性格変わったかも私・・・これで竜じゃないってバレたらやばいだろううに、なんか可愛いな竜・・・まぁ、とにかく今は早く町に帰りたい)


≪そ、そりゃ俺が悪いな、うん、でもまさかこんなちっこいのが一人でいるなんて思わなくて・・・いやいや、それでもこんなちっこいのに怪我までさせちゃったしな、ん、そうだな俺が悪い、俺もオスだ自分の過ちは潔く認めなきゃなんねー!≫

考え事をしている間も赤竜はうじうじと何かを言っていた、


と思ったら

≪ん、だな!俺が悪かった!だから詫びに俺がお前の番になってやる!≫

「は?」

突然何か叫びだした

≪だからお前をこれから俺が一生守ってやる!≫

≪は?≫

(なにそのプロポーず??!!!)

≪え、いや結構です。≫


≪安心しろ!こう見えて俺は結構若い!≫

≪いや、年齢の問題じゃないから≫

≪それに小さそうに見えんだろ?でも、これでも飛ぶとすごいんだぜ?俺の≫


≪おい≫

頭上に影が差す

≪そこの赤いの、こんなところで誰に何言ってんだ?恥ずかしいやつだな≫

ふわりと音を立てず

赤竜と私の頭上にいつの間にかいたのは

大きな翼を広げゆっくり降りてきていた漆黒の・・・







これまた大きな竜でした。

おっと早くも…2人?目…

て、主人公の名前はいつ出るかな~?

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