始まりは生命の危機
ふと思い付いて書いてみました、努力はいつかどこかで実を結ぶ…例えそれが今生じゃなくてもきっと❗という感じのストーリーです。
グゥガァアアアア!!!!
咆哮が鳴り響く
(あぁ…自分は…私は、こんな事でこの人生が終わってしまうのか…また、何も残せないで……また?)
頭の中に鳴り響く車のブレーキ音、衝撃が走り、何もわからないまま意識はなくなり…次に起きたら瞼さえ動かせない病院のベットの上、理解して、ほどなく諦めて、そして…私はあの世界からナクナッタ
猛スピードで地を駆け此方へと向かってくる象程の大きさの生き物、竜、そのままぶつかればその顋に収まるまえに死ぬだろう
そう…また--
《っ、やめてっ!こっちに来ないでっ!!!》
ひきつる喉に構わず出した言葉は、いつも使っているものではなく
「竜」に対する条件反射で出た言葉
この世界で唯一、「私」だけが話せるもの…そう、前世であろうあの頃、必死になって覚えたオタク知識「竜語」であるのだから……
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薄暗い森の中…一人あるく
「なんで私あんな人達と組んじゃったんだろぅ…」
時は少し遡り
この世界は王族と、大きく分けて富民、普民、冒険者の三種類の人種で別れている
富民は富める民、簡単に言うと地位権力財力を持った者達、と
普民はそこそこの暮らしをして日々平穏に生きる者達、と
そして、冒険者だ。
冒険者だけは各国関係なく、冒険者組合に所属する事で自由に生きる事を選ぶ代わりに、権力や日々の平穏な暮らしを放棄する事でなれる。
主に冒険者となるのは、力が強かったり頭がよかったり一握りの魔法なる不思議な力を使えたりするものが、民の位を捨ててなるのだが、
まぁ要らない者として虐げられたり何らかの理由で居場所を追われた者が所属してたりもする。
各言う私も…
「ったく、折角俺たちが使えないお前と組んでやってるってのに感謝の気持ちがたりねーなぁ!」
ドガッ
「きゃぁっ」倒れ伏す私
この時私を蹴り倒したのが巷で有名になりつつある、自称元某国の王子だ。
「まったくだわ!収納の魔法が使えるって聞いたから連れてきてあげたのに、全然使えないし!何よ水筒5個が精一杯って!!バカじゃないの?」
ごもっとも、私もそう、何度も思った事だ
まるでゴミを見るように貶すこの女性も最近どこかから流れてきた女性冒険者で、自称聖女様だ、珍しい収納の魔法を使える私だが、その要領は極めて少ない
でも月一回は冒険者組合から出される依頼をこなさないといけないと定められている現状、どんなに蔑まれても弱い私は誰かに付いて町の外へと出ないと、すぐ死んでしまうだろう。
(でも、最初に組む時ちゃんと容量の事も話したはずなのに・・・ハァ)
そうこの世界には、魔物と呼ばれる生き物がおり
その昔、偉い人が「龍」から貰ったと言われてる町の回りを護る護法の陣から一歩でれば
人を襲ってくる魔物がウロウロしている。
この町の傍にはその昔その偉い人が出会ったと言われる言葉が解る「龍」がいた森があり、
冒険者は主にその森で狩りや採集の依頼を受けおこなうのだ。
さてこの世界の魔物とは何か…
それは「竜」だ。
一概に竜といっても羽があるものや四肢が太く頑丈なものと色々な種類がいる、
頭の良い冒険者達が長い時間かけて解読している過去の記録(人語を介する龍)からの話が書いてある偉い人の日記いわく、
まだ全ては解読されてないが、独自の文化を持つ種族が多くこの世界に存在している事と、総じて龍、
竜にとって人間は嫌悪の対象なのだそうだ。
なぜそうなのか…それはまだ解読されていない。
ここで生き物の括りとして「龍」とは主に胴が長く翼はないが空を駆ける事ができ知識欲が強いとされる一種族であり龍はあまり人の前には姿は表さない、
また「竜」とは…あまり頭が良くない動物に近い種族とされているのである。
さて、冒険者の言う狩りだが、もちろん竜が相手ではない
魔物(竜)以外の動物を狩っているのである。
竜はどの種族も強く、また竜同士の繋がりは強い為
『人』が『竜』を傷付ければその人間がいる町は、すぐさま廃墟とかす…なので町の外で活動する冒険者はまず最初に竜にだけは手を出してはいけないと教え込まされる。
そう、魔物から守られている陣とはすなわち過去の好意的な龍が授けてくれた《ここは友がいるから襲わないでね》の印なのだから、少しでも竜が傷つけられれば…そんな印気にもされず町は消し去られるだろう。
…中には愚かにも竜に手をだした者達も過去にいたらしい、
他国の事なので噂程度だが
一夜にして街が焼き払われ、無くなっていたとか…
さて冒頭に戻ろう、なぜ私が一人その竜の森を歩いているのかというと…
「あんな最低な人達だったなんてっ何が王子よ!なにが聖女よ!!」
簡単な話だ、あの後散々貶され、それでも置いてかれては町まで戻れる可能性は低いと二人の後ろつき歩いていた時、運悪く竜種に出くわした
それも普段は比較的森の中枢にいるとされている四足歩行型の大型竜だ
その鱗の色は鈍色に発光し明らかに激怒している様子であった
「ひっ!」
「な、なんでこんな浅いところにこんな重種の魔物が!」
慌てふためく自称王子と自称聖女がそのあと取った行動は・・・
私の事を後ろから殴りつけ、竜の方へと突き飛ばす事だった
そう…囮とされたのだ
あれからどうやってあの竜から逃げたのかは覚えていないが
どうやら元気よく逃げてく2人の方へと竜の意識が向いた隙に命からがら逃げられたようだ
(必死すぎて覚えてない・・・しかも突き飛ばされた時に足をひねったみたいで、今になってすごく痛くなってきた)
もう少し行けば確か沢があったはず、ほんとならすぐに街へ戻りたいが
冷静になって考えればココはすでに中枢近くまで来てしまっている、
私一人では万全の状態でも厳しいのに、と軽くため息をつきながら比較的まともなパーティと組んだ時になんどか訪れた事のある中枢の中でもまだ浅い部分の沢を目指すことにする。
沢へと辿りつき
そっと靴をずらす、足首が大分腫れてきていた
(しょうがないか・・・)
いざという時靴を履いていないと逃げるのが遅くなる為、そのまま沢へと足を浸す
濡れた靴で歩くのは気持ちが悪いが、足の裏を怪我することよりはマシだ
ほっと一息ついていると、沢の反対側から
がさっ
「おや・・・こんな所に人がいるなんて」
男が一人出てきた
「っ!・・・え?」
珍しい黒髪のその男は大きな袋を肩にかけ、こちらをニコニコとみている
「あ、あの・・・」
男の後ろから金髪の青年が姿を現す
「何をしてる、とっとと進め」
その青年をちらりと見、私へと視線を向けると黒髪の男は
「あぁ、すみませんね、先を急いでいますので失礼しますよ」
と、苦笑してみせた
(中枢より奥側から出てくるくらいの力の持ち主なら、なんとか一緒に町まで言ってくれないかな?)
「え、ちょ、ちょっとあの!私一人で森を抜けるのに困ってましてっ」
「ふんっ」鼻であしらう金髪に
「それはそれは、でもすみません急いでますので、では」にこにことでも話を聞くつもりはない黒髪
すごく嫌な感じだけど背に腹は代えられないと
「あの、ま、まってくださ」
とその時
ガァアアア!
又も少し離れた場所からだろうか、竜の咆哮が聞こえてきた
「ひっ」首をすくめる私の耳にぼそりと男の低い声が響く
「ふ、しつこいですね・・・」
なぜかその言葉に悪寒を感じ、茫然と男の方をみる
「では、あなたもお気をつけて」
優雅に一礼をし去っていく男達を引き留めようとはもう思わなかった
(なんだろう・・・関わってはいけない気がする)
バキバキバキっ!
とにかく自分も早く森を出ようと立ち上がろうとした時男が出てきた側の森から木々をなぎ倒し現れたのは
先ほども出くわした、アノ激怒した様子の竜であった
グゥガァアアアアアア!!!
猛然とかけてくる竜
いまだ立ち上がる事さえできない私は・・・
ゆっっっくり書いて行きます、あまり長くはなりません。少しでも楽しんで頂ければうれしいです‼️




