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第十二話 続勇者の大冒険

「頼もしい仲間と共に勇者たちの旅は順調に進んでいった。

 野を超え山を超えて、そしてとうとう敵の四天王が待つ砦へとたどり着くのであった」


『専用マップか、よく考えられているな』


「しかし、敵の砦に詰め寄る魔物の数は膨大、たった4人でどうこうできるものではない……

 勇者たちが解放した近くの街、ここの住人を増やして兵士を増やせば、勇者たちは敵の四天王へとたどり着けるかもしれない……。

 ミッション。街を発展させて勇者の手伝いをせよ」


『ああ、よくあるねこういうクエスト。えーっと、ああ、首都からの交易路を作って反映させていけばいいんだね……おっ! マイライフで作ったキャラなら兵隊を率いる将軍に出来たりするのか、おお物資の運搬の護衛なんかも……これ、マイライフ大量にやって強い人作ればどんどん楽になるな……』


 ただじっと内政をしていると敵軍も増えていく、適度に戦闘をつっかけて旨い事敵の数を増やさないようにしつつ内政値を上げていく。内政値が上がればお金で傭兵を雇ったり、軍を維持する経済力を伸ばしたり、武具を作って戦力を上げたり訓練で熟練度を上げたり、熟練度を上げれば兵科を変えられたり、まーたスルメのようなゲームを用意されてしまった。


『こういうの、限界までやっちゃうんだよなぁ……』


 街の規模が大きくなると店も増えてさらに出来ることが増えていく、兵士たちの育成、職業の組み合わせ、たまに攻めてくる敵軍への対応など、時間を忘れて没頭してしまう。

 マイライフで作ったキャラは基本的に強キャラになるので、一人いるだけで全体の流れが変わったりするので、そちらにも夢中になってしまう。

 例えば商人を作ったら、都市の商業成長に30%向上とか。戦士なら槍兵を率いると部隊の攻撃力が100%アップなどなど、様々なユニット効果を持っている。マイライフで関連のあった人間同士を組み合わせるスペシャルエフェクトなんかもあった。仲良し三人組を同一の部隊に所属させると攻撃力防御力自然回復力が100%アップ、みたいな壊れ性能も珍しくない。


『なんじゃこりゃ! くっそ、遠距離で被害なく楽勝だと思ったのに、敵に遠距離攻撃無効にする魔法使うやつがいるじゃねぇかあ! ちくしょうめぇ!!』


 相手の兵科を読んで賭けみたいに行くか、バランスよく揃えて数で押すか……

 でも数を揃えるなら経済基盤と食糧供給を考えて兵站を考えないといけないし……

 あー、このゲーム考えた人は頭がおかしい(誉め言葉)。

 攻めるだけに注力してると、町を攻められたときに手ひどい被害を受けてまた町の復興から始めなければいけない。街の発展、防衛、攻撃をバランスよくこなしながら敵の砦を落とす兵力を貯めていく。


『結局マイライフをやりまくるってのが一番の早道みたいだ……』


 幾度かの失敗を経て経験を積んだ俺の結論はそういうことになった。

 まずはある程度鍛えた内政系の人物を次々と送り込んで都市成長にバフをかける。

 経済基盤食糧基盤が出来て来たら武器開発を進めて、そこから一気に増員をかける。

 都市防衛は強力な兵器を利用して少人数で火力が出せるようにする。

 兵の派遣は逐次投入はせずに一気に投入して予定数削ったらきちんと撤退する。

 中途半端に砦に接近して人数を減らすような愚かなことはしない。

 あとはじっくりとこの生活を続けて、都市の成長を支えていく。


『長かった……ようやく敵を殲滅し砦を破れる戦力が完成したぞ……

 総員、出撃だぁ!!』


 まず飛行部隊で敵の遠距離攻撃兵を沈黙させる。

 魔法部隊は騎兵でつぶす。敵の騎兵は工兵の馬房柵で止めて長槍兵で撃退。

 

『ワイバーン部隊かよ! 頼むぞバリスタ隊……ああ……おおっ……おお!

 いいぞ、今だ歩兵部隊全軍突撃! 砦に貼り付け!!』


 砦に歩兵が取りつけば攻城兵器を呼び出せる。これ以上敵の兵力が出て来そうにない。

 破城槌とカタパルトが砦扉に攻撃を加えていく。

 砦の反撃に歩兵が一人、また一人と犠牲になっていく……


『いけ、いけいけ、イケイケイケ!!』


 ついに外門が破壊される。

 敵の四天王とその配下が現れる。

 

『よし、ここまで温存していた防衛部隊も全部突撃だぁ!!

 そして、勇者パーティ……それと余剰マイライフを全て突っ込んだ大剣部隊を突撃!!

 あとは野となれ山となれだ!』


 ユニットが戦場を移動し、敵とぶつかり戦いが繰り広げられる。砦に侵入した歩兵部隊は確実に砦を占領しようと頑張っている。

 四天王とその側近たちの部隊は非常に強力で、最大まで強化してさらに戦闘系マイライフを何名も所属させたエース部隊をぶつける。

 敵四天王には勇者パーティだ。

 それぞれの戦いでわずかに残った部隊は一か所に集めて混成部隊として勇者の戦いをサポートさせる。

 

「砦を制圧しました。敵の士気が低下します」


『よーーーし、よし! あとは四天王!!』


 敵四天王は巨大な一つ目のサイクロプス。鉄球のついたモーニングスターを振り回す強敵だ。 

 勇者たちは果敢に攻めこみ、味方の残存兵力も集中して攻撃を加えていく。

 

【人間の数を侮った……不覚……魔王様に栄光あれ!!】


「四天王を撃破しました。勇者のパーティは力のオーブを手に入れた。戦士はウェポンマスターへと進化しました。マイライフに新たなダンジョン、力のダンジョン。辺境都市が追加されました。上位職が解放されます」


『まじか、まだまだ奥が深いな。そうだよなぁまだダンジョン制覇もできなかったし。

 そっかー、上位職なんかあるのかぁ、道理でいくら頑張っても中層ぐらいまでしか進めないわけだぁ……まてよ、そうしたらマイライフでもっと強いキャラ作れるじゃないか……

 あ、またこういうのある時に必要なのかーーーー、うわーーーーー、奥深すぎ……沼だろ……』


「今回のように、新たに手に入れた都市には投資が可能です。

 資金はマイライフで稼いでいただきますが、投資によって町が発展し、街並みが成長すればマイライフでも有利になります。ぜひご利用ください」


『なるほどー、ところで俺はいつ帰れるの』


「それ……!?」


 答えようとしてぐっと我慢したことが伝わってくる。


『クッソ! 引っかからなかったか……』


 相変らず謎は多いけど、俺はとにもかくにも新要素を確かめたい。

 マイライフをポチってキャラをクリエイトするのであった……


 

 

 

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