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枕の下に 希望の上に(1)

一人では無い

作者: 袋小路 めいろ

死ぬ時は一人だ

そんな事言っている人が居る

一人では

無いかもしれないのに




人が集まるから一人じゃない

それは

ある事かもしれない

それは

明るい事かもしれない

それは

幸せな事かもしれない




でも そんな事じゃない

一人では無い

一人が満タンになっていない

一人を形作ってない

そういう意味での

一人では無い

人という生物の形をした

一人では無い生き物




絶望は出来ない

そんな概念は無い

希望を持つ

そんな概念も無い

足りない 足りない

一人で存在する事が

出来ない

一人では無いんだ

明日も

一人では無いんだ




死ぬ時も一人では無い

今のままじゃ一人では無い

今日も一人では無かった

人 一人とは簡単に言えない

足りない 足りない

人 一人とは数えられながら

何か足りない

不完全な存在は

死ぬ時も一人じゃ死ねない

一人で居るとは難しい

一人で死ぬとは難しいんだ




部屋の隅で一人で居る

そんな事ですら

難問になり下がって

一人に足りない人

一人で居られない人

人が一人で居るという文章に

綺麗に当てはまらない人

一人になれない

足りない 足りない

人 一人に何か足りない

明確にならない

明日も

一人では無い




孤独という形に

当てはまらない人の

一人という形に

当てはまらない人の

足りない何かは

他人に補わせるから

埋まるわけじゃない

足りないモノは

足りない人が埋めるモノ

明日も

一人では無い

足りない 足りない

人 一人に何か足りない

未来も

一人では無い




命に一人を当てはめれば

一人になるけれど

意識に一人を当てはめれば

一人にはならない

生物として数えられるか

人として数えられるか

どちらが人の在り方か

そんな事も分からない

足りない 足りない

人 一人に何か足りない

明日も

一人では無い

明日も

一人では無い

考える事を諦めた人間にとっては

永遠に









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