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竜のいる日常  作者: 柳都
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竜の卵を拾いました

小説を書いた経験はかなり乏しく、乱文になると思いますがよろしくお願いします。出来る限り早くて1日、遅くとも3日ペースで連載できたらなと思っています。

とにかく楽しく書きたいと思っています。

感想などいただけるととてもうれしいです。

竜を育てることにした。


今日、日課の畑仕事から帰ると家の庭に卵が落ちていた、殻の模様や大きさを見るに多分亜竜か真竜種の卵ではないかと思う。


世界に穴が空き、魔物で溢れてから数百年、この世界に平和が戻ってからこういった捨て魔物も年々量が増えてきている。

特に竜はその希少価値から一時期は金持ち用のペットであったが(しかし今でも竜を専門に扱うブローカーやその竜の育ち方をみる品評会など金をかけようと思えばいくらでもかけられるのだが)今では竜特有の血の濃さから生まれる亜竜(ここでは別の生物との混血竜を指す)や亜竜同士から生まれる先祖返りの真竜種などが大量に生まれ、それが格安で大量に流れた結果、寿命が長く、雑食な野竜は数を増やし、社会問題となった時期もあり、それから政策によって大きく数は減らしたものの、こうして卵が落ちているというのはそう珍しいことではない。


なので取るに足らない日常の些事の一つでしかない、これだって役所に報告を行えば幾ばくかの報酬をもらって終わり……だったはずだ。

しかし、田舎での一人暮らしにも慣れてきてどこか寂しさを感じていた部分もある、命を育てるというのはそう簡単なものではないのはわかっていたがどことなく懐かしさを感じてこいつを育てて見たくなった。


しかし調べてみると竜というのは育てるために申請が必要らしい。魔物は全般的に許可が必要で更に一時期のブームで増えた捨て竜問題もあってか役所が竜の所有者を管理している。ということらしい。

しかし時刻は午後6時、流石に今から行っても空いていないだろう。どうやら申請は卵なら孵化して3日以内に申請すればいいらしいのでまだ日にちには余裕がある。なんせまだ卵だ、いつ生まれるかもわからない。


ということで今のうちに竜の育て方や孵化に必要な環境などを調べておこう。


調べてみるとなんと竜というのは孵化する温度によって性別が決定するとのことだ。

これは竜だけの特徴でなく、一部の亀やワニなども同じような性質を持っているらしい。

竜というのはメスのほうが美しいので多少温度を上げて孵化しよう。竜のオスはとても無骨でなんというか竜々しい感じの姿になる。あれはあれで嫌いではないが一緒にいることになれば美しい方がいい。

品評会で出されるのももっぱらメスがほとんどらしい。そだてかたによってかなり姿形に個性が出るらしい。


多少の寄り道はしたものの俺はやっと目的に必要な情報を手に入れた。

ネットと言うのは便利で良いが気がつくと別のこと調べたりしだして時間が潰れてしまうのは難点だな…今後のためにそれ用の本の一つでも買っておくべきだな。


「孵化のために必要なのは大きめのダンボールと毛布、それと温度調節用に太陽光の代わりになるライト……これは魔法でどうにかなるか。」


ブツブツと独り言を言いながら準備をする。

魔法というのもこの世界に穴が空いたときからこちらの世界に入ってきた技術だ、素養の問題もあるが簡単なものなら基本的に誰でも使用できるが免許制だ、無免許での魔法行使は警察に捕まってしまう。


余談になるが免許は低級1属性のみ行使可能な制限付き免許、低級~中級Aを行使できる普通免許、低級~中級すべてを行使できる中型免許、そしてすべての魔法を行使できる大型免許となっている。車か?


というわけでダンボールに毛布を敷き詰め、低級光魔法で温度が一定になるように照らし続ける。

これは自動でできるし温度が上がりすぎる心配もない。時間で光が止まるようにし、くるくると中空を回転させればいいだけだ。

この程度なら免許取りたての大学生にだってできる。


大体竜の卵は2,3日程度で孵化するらしいが一応卵に動きがあったら起きられるようにアラーム魔法もセットしておく。


一通りの準備を終えて気がつくともうだいぶ時間が経っていた。こうして何かに熱中するなんていつぶりだろうか。楽しい時間を過ごせた。明日はもっと楽しいだろう。

なんせこういうものは準備してるときが一番楽しいものなのだ。


その日は結局、卵をずっと見ていたのでとても卵かけご飯が食べたくなったので卵かけご飯を食べて味噌汁を飲んで寝た。

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