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ありす☆らぶ  作者: 湖森姫綺
87/156

no.87

「ほれ、こっちはあったかいからこれ、いらない!」

 そう言って握り締めていたガウンを取られてしまった。


 慌てて胸を隠す。

 ブラしてないんだよ~~~。

 襟が大きく開いてて、肩紐見えちゃうものだからつけてないんだよぉ。


「上隠しても下、透けてる……ぷっ」


 きゃ~~~~~~~っ、パンティ透けてる!

 慌ててしゃがみこんだ。


 ふぇ~ん。

 もう、もうこんなの着なきゃよかった。

 恥ずかしいよぉ。


「隠すなよ。せっかく綺麗なのに」

 綺麗って言われても……。


「こっち来て座れよ。コーヒーもう一杯入れといた」

 マグカップから湯気が立ち上っていた。


 私はハイハイの格好で宮川の横まで行くと隣に座った。

 体の水分、目一杯蒸発しちゃった感じ。

 コーヒーはもらおう……。


 マグカップを両手で持ってフーフーッ。

 あったかぁ~い。


 コーヒーを半分くらい飲んだとき、髪に触れられた。

 ドッキン。


「マ、ママたち、今頃どうしてるかな」

「温泉でも入ってんじゃねーか」


 はぁー、髪、離してくれた。


「いいな、温泉。あのね、ママたちってあまり旅行とかしてないから、楽しんでると思うよ。私が出かけるの嫌がったから、ママたちも行かなくて。ママたちだけで行ってくればって言っても、私だけ一人になっちゃうからって行かなくて。別に旅行が嫌いだったわけじゃないけど、私ってひねくれてたのかな……」


「アリス……」

「えっ?」

「俺がこれからいろいろ連れてってやるよ」


 ま、また髪に触れられて……もうドキドキとまんない。

 マグカップ持ってる手が震えて……。


 髪にキスされた。

 神経通ってないよね。

 で、でも……熱いよ。

 すごく。


 宮川は私の手からマグカップを取って、テーブルに置いた。

 な、なんか……やっぱり、これはまずいかも……。


「アリス……」

 半分閉じた目で見つめられた。


 ど、どうしよう……。

「アリス……」


 キスされて、ドキドキが激しくなって……。

 抱きしめられて耳にもキスされた。


「先輩……」

「今夜はこっちでいいだろ……」


「えっ?」

「俺の部屋で一緒に寝たい」


 ……それってもしかして……。

 私の部屋は一緒に寝るだけ……で、こっちは違うんだったよね。


 ということは……もしかして……。

 もう頭の中、パニック。


「まだだめなのか? 俺、もう限界なんだ……」

 抱きしめられたまま、耳元で言われて、体中に電気が走るみたいで……。


「だめ?」


 ダメじゃない。

 ただ、少し怖い?

 よくわからない。

 頭を思いっきり振る。


「ダメなのか、わからないよ。アリス」


 声が出ないよ。

 胸の前にあった手を宮川の体に回した。

 頬から伝わってくる宮川の鼓動。

 とっても早いよ。


「アリス……いいの?」

「……うん……」


 やっと声が出た。

 ずっと怖かった。

 今も怖いのかもしれない。


 でも嫌じゃない。

 そうなってもいいと思ってる。


 抱きしめられたまま立って、宮川はベッドの掛け布団をよけてからそこに私を座らせた。

 恥ずかしくて顔が上げられない。


 パサッと足元に宮川のパジャマの上が落ちた。

 きゃ~~~っ。


 横に座わられて顎に手が触れる。

 ビクッ。

 体が勝手に反応しちゃう。


「アリス、愛してるよ」

 愛してるって始めて言われた……。


 好きとなんだか重さが違って思えるのは気のせいかな。

 キスされてそのままベットに倒れた。


 ゆっくりとひとつひとつ確かめるみたいなキス。

 額に瞼に頬に唇に……。

 あったかくて柔らかい唇。

 触れられる毎に体は熱くなって……。


 ネグリジェのボタンに手がかかって……。

「せ、先輩、消して、電気……」

「いやだ……」


 でも、明るいと恥ずかしいよ。

 ボタンが外されていって……。


「先輩、消して!」

「アリスを見てたい」


「でも……こんな……明るいの……やだ」

 キスが続いて、苦しくなってきた。

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