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ありす☆らぶ  作者: 湖森姫綺
61/156

no.61

 ******



 いろんな思いを乗せて夏休みは終わった。

 そして一月が過ぎた。


「基樹、そろそろさぁ、聖桜祭の企画立てたいなって思わない?」

 高田が言った。


 今日もみんな生徒会室に集まっていた。

 2学期が始まってほとんど皆こうして集まっていた。


「そうだな。部毎の出し物やらはもうそれぞれ決めてるんだろうし、生徒会もなにかやらかさないとな」

 また、なにか突拍子もないことをやろうと考えてるんじゃないでしょーね。


 私は川上と視線があった。

 あっ、川上先輩も私と同じこと、思ってるんだ。


「体育祭であれだけ盛り上がったし、メイン行事の聖桜祭で何もないなんて皆に叱られますね」

 大里が言った。


 え~っ、大里もしっかり宮川に染まっちゃってる。

 ぎょっとして川上が大里を見るところなんて、おかしい。


「どんな企画がいいかな。体育祭はこっちで勝手に企画しちまったからなぁ。今度はみんなにアンケートでもとるか? 何がやりたいかって」


「そうですね。それがいいと思います」

 川上が冷静に答えた。


 まだ宮川がとんでもない案を出すより、みんなの意見を聞いたほうが無難かもしれない。

 私もそう思った。


「そんじゃ、さっそくアンケート箱設置! 決まったらさっさと行動開始」

「まずはみんなにアンケート用紙配らなくちゃ。アンケート用紙はどうします?」

 

 川上が聞いているうちに、また宮川はノートを一枚切るとササッと書いた。

 それには聖桜祭でやりたいことは?と書かれていて、ここに君のアイディアを書いてくれっ!

 アンケート箱はここ。

 と、簡単に描かれた学校の見取り図に丸印がつけられていた。


「じゃ、ペーパー作っちゃうわね」

「じゃ、私と俊平はアンケート箱設置しま~す」


「由美、がんばるぞっ」

 そんなに力入れなくても……。


 それにしてもやるとなったら行動が早い。

 結束が固いんだか、ただのお祭り好きが集まったんだか……。

 こういうの見てると以前のパーフェクトのアリスに戻って冷静に分析してしまいそう。


 バタバタとやること始めた4人を私は見つめていた。

 楽しそうだな。

 みんな、わくわくしてるんだよね。

 そしてこんな生徒会に全校生徒が期待してるんだよね、きっと。


「おまえは何かやりたいことあるか?」

 いきなり宮川が聞いた。


「えっ、私は特に……」

「おまえはどうしたい」

 もう一度まっすぐ見つめられて聞かれた。


「……私は先輩と一緒にいられればいい」

「いられればいいじゃなくて、いたいと言いなさい」


「もぅ~、いたい!」

 ちょっと声が大きくなっちゃって、ガサガサとそれぞれのことをしていた4人にまで聞こえてしまった。


「えっ、アリス、どこか痛いの?」

 川上が聞いた。


「痛いんじゃなくて、一緒にいたいの!」

「えっ?!」

 ぎゃ~~~~~、これは言いなおさなくてよかったのね……。


「やぁだ、アリスったら。欲求不満なんじゃない。旦那もあんまりじらさないほうがいいよぉ」

 山内が冷やかして言った。

 なんでそうなっちゃうのよぉ。


「そうだよなぁ。しかしじらされてるのはこっちなんだけど」

 そこでぬけぬけとそういうことを言わないでよ、先輩!!


 ひとしきり大笑いした皆はそれぞれの作業をして、解散した。



 ******



 翌日配られたアンケートは3日後には生徒会室に集められていた。

 ものすごい数。

 みんなそれだけ期待してるってことだよねぇ。


「では、アンケートの集計ですけど、やっばりペアで何かしたいっていうのが一番多かったですよ。それから宝探し。あとは鬼ごっこぉ? あとミスコンとか、カラオケ大会なんていうのもありますよ」


川上が集計結果を発表した。

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