自分には絶対来ないと思っていた転生トラックが突っ込んできてハーレムで英雄人生が始まった。
酒とネット小説ぐらいしか楽しみのない三十路の負け組男がいた。まあ、どこにでもいるタイプだ。この男が異世界の神様にヒーローに選ばれるなら、もっと多くの人間が幾らでも選ばれるだろう、そんな男。「異世界転生物」の小説を読んでは、こんなことが自分に起こればいいなあと思いながら、現実には何の努力もしない男。
そういう男がある日、トラックに轢かれた。
そういう男がある日、トラックに轢かれた。
孤独な負け組人生の終わり。と終わった後。
2015/03/07 22:06
(改)