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碩学の無能力者  作者: 髙津 央
第09章.援軍

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68/95

68.大丈夫

 誰もいない家は平和だった。

 二日連続風呂に入っていないので、頭が痒い。

 着替えを取りに部屋に入ると、一足先に鞄が戻っていた。姉ちゃんだろう。腕環もある。


 風呂でさっぱりして、点滴痕の絆創膏(ばんそうこう)を剥がす。

 すっかり元気になった。点滴スゲー。


 メールをチェックする。

 巴からの着信が一件。時間は昨日の19時12分。


 件名:大丈夫? 

 本文:これを読んでるって事は退院できた……で合ってる?

    「なるべく早く家に来て」って宗教叔父さんが言ってる。

    夕方五時半以降なら、父さんが車で迎えに行けます。

    無理しないで。お大事に。


 ディスプレイの時間は17時23分。


 件名:Re:大丈夫? 

 本文:心配掛けてすみません。ジャージありがとうございます。

    俺はもう大丈夫です。

    今から行ってもいいですか? 歩いていきます。


 すぐにレスが来た。


 件名:OK

 本文:公園の東口で待っていて下さい。父さんが車で迎えに行きます。


 少し迷ったが、了解と返信する。

 腕環をポケットに入れ、姉ちゃん宛のメモを残して、家を出た。

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用語は、大体ここで説明しています。

野茨の環シリーズ 設定資料(図やイラスト、地図も掲載)
地図などは「野茨の環シリーズ 設定資料『用語解説17.日之本帝国』
【関連が強い話】
野茨の血族」 巴君のその後。
虚ろな器」 高校生になった友田君が登場。
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