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騒がしい朝

コメディー&学園&恋愛ですよ。

チュンチュンと聞こえる小鳥の囀り。


リリリリと鳴るめざまし時計と重なり、なんとも心地の悪い不協和音が聞こえた。


一刻も早く不協和音の元凶を止めるため、私はパチリと目を開けた。


今もなお鳴り続けるソレに少々苛々しつつ、チョップでボタンを叩きつけた。


「うっせぇなァ!!何なんだよこの時計は!!アレンにセットしろって言われたからセットしたらこんな音が出るのか!!!」


「朝から五月蝿いですよ…。ハッ!!もうこんな時間!」


「ハッ、もうこんな時間!じゃねぇよ…。つーか起きて本読んでるんなら起こせよ馬鹿野郎!学生ってヤツは毎朝こんなの聞いてんのか…ってオイ!!聞いてんのかこのクソメイド!」


「メイドじゃないですよ?!ボクは執事ですよ?!勝手に性転換しないでいただけますか憂様。」


朝から騒がしい一軒家。


口の悪い女の子、ミラ・ユーリアスはメガネをかけたイケメン風で、スーツをピシッと着こなしているアレン・ルーザスに対して朝から怒り散らしている。


「大体なァ!なんでパートナーがアレンなんだっつーのッ。」


「そんなこと言ったってしょうがないでしょう?!コレはあくまでも任務なんですから。」


そう、私たちは任務としてこの街に越してきた。


越してきたと言うより、別荘を作ったという方が当てはまる。


自分の家はもっと遠く、外国にある。


私たちは任務のため、転校生としてこの町の学校に転入することになった。


「優様。もうすぐ登校時間ですよ。一旦口喧嘩は止めにして行きましょう!」


「あぁッ?!時間とかあるのか?!というか、その言い方なんだか納得出来ねぇ。」


「…じゃあ、帰宅後にバトルでもしますか?武器は無しですが。」


「武器無しっつーのはちょっとつまんねェケド、まぁいい。納得した。行くぞ!」


「行きましょう!…今からは僕の事はちゃんと「(れん)」と呼んでくださいよ?本名で呼ばないでくださいね?」


「…わかってるっつーの。お前も今から口調直せよ。蓮」


「当たり前だろ、憂。…コレなんか恥ずかしいですね…」


ぐずぐずしながらも学校へと向かっていった。



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