表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/21

プロローグ

直しが間に合っていませんので、若干荒い文章はご容赦ください。2012年5月作の小説です。

 夕暮れの公園。

 

 滑り台を飽きる様子も無く、繰り返し、繰り返し滑り降りる二人の子供がいた。




 赤く焼けた空が端から濁りを見せる。


 徐々に薄暗くなって来た辺りの様子にも気がつく事無く、子供達は遊び続けていた。


 

 ベンチに座って微笑みながらそれを見ていた白髪の老婦人。彼女は何時間そうしていただろうか。


 しかし、公園になんら違和感を与えない子供と老人と言う光景に、それを気にかける人はいなかっただろう。




 日は沈み、公園が完全に深青緑に包まれた頃、子供達はようやく暗くなった空に気が付いた。


 寂しそうな表情をする二人。駆け足で公園の出口へ向かった。



「僕たち……仲が良いわね」



 二人は話しかけてきたお婆さんの前で立ち止まり、見上げた。彼女は身なりも良く、優しい目をしていた。



「うん!」



 背の低い方の子供が元気良く返事をする。もう一人の子は暗くなった公園を不安げな顔で見回しながら、返事をした子の袖を引っ張る。



「かずみくん、はやく帰らないと……」


 

 そんな二人の前でお婆さんはポケットから何かを取り出し、それを手のひらに乗せると子供達の前に差し出した。



「二人がずっと仲の良いままでいられるように……、これはプレゼントだよ」


「飴だぁ」



 それは、虹色のフィルムで包まれたキャンディだった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ