第1話 転生
記念すべき本編第一話。
なお、この先の回からはプロローグの内容が含まれています
ので、プロローグを読んでから観ることを推奨します。
目を開けた。
「あれ?、ここどこだっけ?てか俺何してた?」
目の前に広がる幻想的な景色に圧倒されながらそうつぶやいた。
「あれ?、確か死んで…ってじゃあ、何で今生きてるの?」
死んだ後、なにかがあったのは知っている。だが詳しく思い出そうとすればするほど遠くなっていく感じがする。
今はそんなことより状況把握を優先するべきだと思い、辺りを見渡す…美しい木々に緑の香りの風がなびいている。雲一つない青空に太陽らしき物が輝いている。
住んでいたはずの排気ガス臭いところとは大違いで、アルプスやスイスなんかの風景に似ている。
地面にはちょうどいい丈の草が生えていて、
踏んでいて気持ちがよい。
なんなら寝そべりたい気分である。
ていうか裸足である。
違和感がある
「ちっちゃ――。」
思わずそうつぶやいた。
少し先を眺めるとやや大きな湖と小さな川があった。さらに向こうには、小さな村やうっすら人影が見える。
この時俺は瞬時に悟った。
「これが、三途の川か……。」
俺は川の向こうに広がる人影のする方へ歩いていくのであった。
…その前に、明らかにこの身体、前世の自分の身体ではない。
視界には胸あたりまで届く金がかった銀髪が見えるし背中はくすぐったい感覚がある。両手、両足はしっかりあり人間と同じだ。髪で隠れていて分かりにくかったが、
全裸である。とてもまずい状態だ。
俺はそこら辺にあるものを掛け集め、ターザンがはおているようなパンツを作った。
下の方がスースーする。
恐る恐る確認してみると…息子がいない!?
びっくりしてよく見えなかった。しかし、いないことは、はっきりしていた。
万が一に備えて、もう見ないことにした。そして、背中がくすぐったい原因を探るべく、俺は右腕を背中に伸ばしていった
すると、畳んだ扇子のようなものにぶつかる。
長い髪がちょくちょく背中の何かにこすれる。
とってもかゆい。
背中の何かには感覚があり試しに少し力を入れて見ると、
「バサッ… 何かが開いた。」
少し後ろに顔を傾けて見てみると…
「つ、翼!?」
びっくりした。いやまさかな…俺は姿を確認すべく湖に急いで向かうのだった。
水面の反射で自分の顔と体を確認する。
「え?」
びっくりして、声しか出ない。
平凡かつ平均的な身体が。12歳程度の子供に…、
顔はどちらかと言うと女の子寄りである。
肩より少し長く、薄い青がかった銀髪。
青色の瞳にくっきりとした二重
長くてはっきりとしたまつげに白色っぽい眉毛
小さな鼻と唇。
それらがとても綺麗に配置されていて
自分で言うのもなんだが、二次元を超えていた。
そして、背中には翼が生えていた。
どうやら、消すこともできるらしいので、一旦は閉まっておいた。
「とりあえず、川の向こうに行こう。」
そう決めて歩き出したのである。
だんだん建物や人がはっきりと見えて来る。
…勘違いかもしれないけど角生えてない?
耳がやたらと長い人もいるし、
ましてや、でかい二足歩行の豚も見える。
…きっと疲れているのだろう。川の橋を渡り一つの酒屋らしきところに入って気づいた。
さっきのは見間違いじゃなかったらしい……
「誰だお前は?」
プロローグのキャラがこれからどんどん登場します。
次回もお楽しみください。




