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名なき物語  作者: 小楓
プロローグ 魔王vs人類
1/7

EX-1 / Episode 1/2 開戦

これは主人公が異世界に転生する数年前に起きた話。

それは…埋められない差が生まれる瞬間であった。

「新参魔王vs人間」

この戦いの中にも後に重要になるキャラが所々、存在しています。名前を覚えとくと良いでしょう。

楽しんでお読みください。

1/2 ―序章―

見慣れていたはずだった山々、森林はこの日、

ほんの一瞬にして火と血の海と化していた。


裂夜ザクヤ「チンタラするな。」

「第1部隊及び第二、第三部隊、突撃開始!!」

「魔物を討伐しろ、一人の犠牲も許さないぞ!」

彼の名前は、神城ザクヤ 裂夜カミジョウ

年齢は120歳を超えた時から数えてないらしい。

金色の瞳に黒髪が似合う男である。

この世界では覚醒した人間は超能力者と言われ、とてつもない力を持つため寿命も数倍になる。それを考慮すると、実際、彼は21ぐらいだ。

そして、各国融合対魔王討伐軍の数少ない大将の中の一人である。

そしてこの世界は大きく分けて2つの種族が頂点を争っている。それは、

「"人間"と"魔物"」

である。

裂夜 : 「召喚者たちは何をしている?」

隊長 : 「もう少々で前線にたどり着くとの連絡です。およそ約30分後になるだそうです。」

裂夜 : 「遅いな、これじゃ前線は全滅だぞ。」


人間陣営は魔王が誕生すると全ての国の軍事を招集させ各国融合対魔王討伐軍を作成し魔物の大陸に進軍をし始める。今回は新参魔王バルザークの討伐である。


数キロ先には先ほど出発した第1、第2、第3部隊が魔物との戦闘を始めた。

裂夜 : 「何体いる?霧でよく見えない、」

隊長 : 「少なく見積もっても四百体以上います。」「しかもほとんどが予想と反しDランク以    上です!」


現場の騎士 : 「クッソ……なぜ豚人ボアがこんなにも強い!?」

「クぁぁアアアー!!」

仲間たちの悲鳴が聞こえる。

「普通Eランク以下だろ…少なく見積もっても、Dランクは超えているぞ。」

中隊長「一旦撤退、防御体制にはいれェー!!」「中距離攻撃部隊、精霊兵器を発射しろッ!」

「キュイィーー、……『発射!!』……ピカッ…ドカーン」

音より先に光が走った。

わずかだが爆発によって前線で暴れていた豚人を倒すことに成功した。しかし戦況は全く変わらない。

中隊長 : 「今ダァーー!!突撃!!」

騎士たち : 「ウゥォォォーーー!!!」


隊長 : 「こちらはEランク兵が二百ほど、計3部隊いて数では勝るものの、ランクが違うので、このままだとジリ貧でしょう。」

裂夜 : 「静かにしろ。ジリ貧ってことぐらいは、分かってんだよ。第4から、第13準備しろ!」

前線の兵たちが次々とやられていく。


隊長 : 「神城大将、桜井サクライ大将から通信信号です。」

裂夜 : 「わかった、…かわれ。」


「…あのな、こっちは今、立て込んでんだよ、さっさと用件を言え。」

憑美ツクミ: 「え…、!?もしかして、怒ってる?、残念ですね前線を任された藩は、こっちもですけど。こっちはもうすぐ突破されちゃいそうで…」

彼女は桜井ツクミ 憑美サクライ、年齢は生涯非公開。青色の瞳に黒髪のボブが似合う女の子である。一応数少ない大将のうちの一人である。

裂夜 : 「ッつ!おまえかよ…。俺らA藩はこれから召喚者が来る。まぁ崩れることはないだろう。危険なら合流するか? あと、それだけのために連絡してきた雰囲気ではなさそうだが…」

憑美 : 「お!さすがぁーよくわかってんじゃん。

最近東の軍事王国が南の帝国に滅ぼされたでしょ?

…噂だけどね、その軍事大国、1000隊以上の対魔物特化戦神タイマモノトッカセンジン、通称、女神メガミを大量生産する計画を立ててたらしいよ。それで……、あの…」

裂夜 : 「で…?、何が言いたい?」

憑美 : 「…はぁ、気づいてるでしょ…?」


「来るよ……"ココ" に、"女神メガミ"が…。」


「女神たちは人間と無理やり契約させ自我を奪い肉体の主導権を支配する。うちらはどんどん地位が高くなるにつれ人間社会の闇がみえてくる。…裂夜も兵を引くといいよ。戦争犯罪人になってお尋ね者リスト入りだけどね。森なんかでひそかに暮らすのも悪くわないかな?」

裂夜 : 「……ッフン、俺が人間のガラクタに負けるとでも…?、まぁ俺も森で暮らすのは悪くないと思う。」

憑美 : 「裂夜がそう言ってくれると思わなかったな――。」


そして二人は指示を出した――。


「「全部隊撤退、!一度本部に戻り形勢を立て直すぞ!」」


2/2 ―召喚者―


召喚者パーティーたちが前線に到着したのは撤退からしばらく経った後だった。

あちこちに人の死骸が散らばっている。

東馬ユヅキ 結月アズマ: 「悪夢をみてるみたいだな。…にしても魔物たちが見当たらない。撤退したのか?」

パーティーメンバー : 「この周辺には他のパーティーの生命反応しか確認できないよ。」


召喚者パーティーとは異世界から召喚された者の冒険者パーティーの上位互換的な存在である。召喚者は異世界を渡る際に特別な能力を手に入れるためランクはBランクオーバーだ。ランクはF〜Sまであり、Sランクは勇者などが該当する。そして、勇者は魔王を討伐できるほどの力を持っているとされている。


結月 : 「にしても、物騒だな。上からの連絡は?」

メンバーA : 「待機としか送られてきていないです。」

あたりを見渡すが死体だけが散らばっていて、そのどれもが生命反応を絶っていた。

結月 : 「…どうして魔王軍は撤退したんだ?」

メンバーBK : 「ッふ、俺らにビビったんだろ」

結月 : 「なら、いいんだが…」

メンバーBK : 「なにお前が内気になってるんだよ。魔物なんて悪だ。滅ぼすんだよ。

…そんで俺が人類の英雄になってチヤホヤされるんだ。お前も感じただろ?」


僕たちは自国を出発する時、人類の英雄的な感じで見送り出された。

元の世界では到底ありえない。

街を歩けば明るく声をかけてくれる人々、楽しそうに遊ぶ少年少女たち。この国はよそ者(召喚者)である俺たちを歓迎してくれていた。

そのうち、俺たちはこの人をたちを安心して暮らせるようにしたいと、思った。だから、この戦いに参加した。善良な市民を脅かす存在が僕には許せなかったから。出陣の時、市民たちは、

「魔王を倒してくれ!」

「君たちは人類の希望だ!」

「魔物を全滅させろォー!!」

という、魔物の不安と僕たちへの励ましの声が聞こえた。僕は素直にその声に応えたいと思った。


結月 : 「…悪は滅ぼすべきだろうな。大切な国を脅かす存在は許せない。少なくとも今はそう考えているよ。」

にしても魔王バルザークはなにを考えているんだ?



まだまだ続きます。………

どうぞ続話もお楽しみください

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