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理想と現実

作者: フィフィ

私個人の考え方、想い、主義主張です。

何方に強制する訳でもないです。

謂わば、自分の思っている事の垂れ流しでです。



棲息している場所が田舎で

今はまだ、なんとか村として維持出来ているけれど

これが後、廿年経過したら、どうなるのだろうと思ってしまいます。


一番多い年代は八十歳以上と思われます。

あ、団塊の世代のほうが多いのではと思われがちですが


※団塊の世代とは、1947年から1949年に生まれた世代を指し、第一次ベビーブームの世代とも呼ばれます。


三年間の間に生まれた方々を指します。

多いことは多いでしょうが、田舎から都会へ大量流出していった世代でもあります。

と言うことは、田舎でもそれなりに多いけど、”それなり”で終わると言うことです。


そうです。人口比率は良くある逆さピラミッド型でしょう。

原因は簡単

進学先の選択肢が非常に狭い。

就職先の選択肢が非常に狭く、少なく、低収入。

若者にとって、閉塞感があり、古い因習を押し付けられ、生活するのには魅力ない村なのです。

若者が都会へと流出していきます。

若者が少なくなることで、子育て世代が必然的に少なく

更に子供が少なくなるという悪循環が五十年程前辺りから起きています。

風土に関しては、今回は除外しておきます。


多分、似たような同じような村や町や市が日本中にあるかと思ってます。


そんな中で、極稀に都会から田舎へ帰ってくる方々がいます。

多いのは退職年代か、その前後です。

自発的な方々と、親世代介護の為の仕方なくの方々です。

(で、奥様が離婚して出ていくのも噂で聞こえてきたりします。)

都会に馴染めなかった若い世代もぽつぽつと帰ってきます。


残念乍ら村人口の増加に寄与するほどではありません。


前提をお話して、ここからが本題です。


そして極々稀に若い世代、小さな子供連れで家族で帰ってきます。

伴侶にとっては馴染みのない土地になります。


お話する機会がありました。

明確な理念のもとに田舎へ住まいを移したようです。

「ゆったりとした田舎暮らしがしたかった。」

「子供たちに田舎暮らしをさせたかった。」

「自分で作った野菜や米を食べる生活がしたかった。」

等々、色々伺うこと出来ました。

流石に収入は大丈夫なのか?とは聞けず、その辺りについては曖昧です。


野菜やお米を作るのは簡単です。

田舎では耕作放棄地がたっぷりあります。

耕作放棄地でなくても引退したがってる方々が喜んで貸してくれます。

すぐに叶うでしょう。叶ったと言ってました。

でも知ってます。耕作放棄地を再開墾するって物凄い労力と肥料が必要で、普段の量の野菜やお米は収穫出来るようになるには何年もかかるのです。

自家消費には規格外の野菜でも構わないでしょうが、売り物には厳しいかなと思ってます。


子供たちに田舎暮らしをさせたい。

引っ越ししてきたことで実現です。

でも、近所に遊び相手になる子供達が居ません。

村が非常に広く、子供の数がとても少なく、子供の足で歩いて遊びにいける範囲に遊び相手が居ないんです。

学校で遊び、放課後に下校せずに遊ぶなら可能です。

公園はあるけど、「子供だけで遊びに行ってはいけません。大人の人と一緒に行きましょう。」と言われます。

意味不明なと思う方も居るでしょうが、危険なのです。

耕作放棄地や手入れしてない林に公園が囲まれ見通しが悪く、要注意人物が居座ってたり、大人のゲートボール優先で怒られたり、トイレに使用済み〇ン〇ー〇が置かれていて子供にとって危険な公園なんです。

何より公園まで学校からだと、子供の足ではたっぷり四十分はかかります。


小学・中学も統廃合となり、スクールバスがないんで毎日送迎してますよね?

何より進学先の選択肢が一つしかなく、それも今、閉校すると報道されてますんで、貴女の御子様達が大きくなる頃には高校ですら、遠隔地の寮の有る学校又は下宿先を見つけなくてはならないです。


ゆったりとした暮らしがしたい。

そうですか。ゆったりとした暮らし、生活、出来るといいですね。

田舎には田舎の因習があり、親切にしてくれる良い近所に人だわ~と思ってるといつの間にか、町内の様々な役員・町内会や民生委員や環境委員(ゴミステーションや町内清掃関係)や保健協力委員や青少協や交通安全協会や防犯委員や消防団や・・・に取り込まれ、夜な夜な、或いは昼間も駆り出されます。

細かいこと書くと村が特定されるかもなので、その辺は省略します。


子供の学校関係ではPTA役員や、村ぐるみの学校行事への毎回の手伝い

学校田、校庭の環境整備なども当然、ほぼ全員参加の様相を見せます。

何しろ子供の数が少ないので、必然的に保護者の数が少なく、毎回毎回手伝いが必要になります。


理想は立派です。素敵です。

でも、現実は厳しいのではと老婆心ながら心配して差し上げます。

ル・アモー・ドゥ・ラ・レーヌ(Le hameau de la Reine、王妃の村里)を夢見る夢子ちゃん、

そろそろ現実に遭遇して、開き直るのか、逃げ戻るのかと

野次馬してる私です。





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