変人先輩と不良
超気持ちいい。
今日はいつもより風が吹いてるからかな?
まあなんと空の青いことよ。
ここらでちょっと寝よっかな~。
「おい!てめえ何してんだよ!!」
いきなり大声を聞かされて機嫌がよいハズなんてないですよね、あははは。
「うるっっっせぇよ!!人がせっかく寝ようとしてんのに何なんだよ!安眠妨害罪で訴えるぞ?!つーか誰だよ!!」
大声には大声で対抗してみました。
・・・ウソ。ムカついただけです。短気です。
ていうか安眠妨害罪なんて罪あったっけ?
まあいっか。私が今作った!!
「嘘だろ・・女かよ?!」
「女ですが何か?!つーかアンタ誰?!」
「俺は2年の大島玲人だけど。」
「あっそう。良かったね!名前なんて聞いてないんだよ!!」
「聞いたじゃなねえかよ!!アンタ誰って!」
「うるさいうるさいうるさい!!どうでもいいけど私は今から寝るの!邪魔しないでよ!」
おっ相手は返す言葉がなくなったみたいだな。
ガキは早く教室に戻って先生の授業でもうけてなさーい。
これでようやく寝られる~。ああ、睡眠イズオアシスーー!!
「つーかそこ俺の場所だからどけよ。」
「・・・・。」
「おい、聞いてんのかよ?!どけよ!俺の特等席なんだよ。」
「・・・・。」
「聞いてんのかよこのクソガキ!!」
ブチッ☆
「だああああああああああああ!!!うるさいって言ってんでしょ!わ・た・し・は!今から寝るの!!ていうか何?!ガキとか聞こえたけど幻聴だよね。あははははは~~。とりあえず黙れ。」
「俺の話シカトするからだろ!!つーかなんだよガキだろ!」
「ガキはアンタでしょうが!この2年坊主!私は3年なんだからね!!敬え!」
「はぁ?!ウソだろ?!先輩かよ!!・・・その童顔で?」
「誰が童顔だオイ!もう聞き飽きたんだよその言葉は!」
「いや、言ったの初めてだし。」
「ていうか何なの?何の用?えーと、田中。」
「田中じゃねえ大島だ!」
「田中だろうが大島だろうが太郎だろうがなんだって同じよ!」
「同じじゃねえ!しかも何で最後だけ名前なんだよ!」
・・・疲れたなぁ。
「この屋上で俺がいつも寝てんだよ。だからお前どけ。」
「はぁ?!ここ私の場所だから!しかもお前じゃないし。杉田結花っていう名前があるんですけど!」
「なんでお前の場所なんだよ!つーか今授業中だぞ?教室もどれよ受験生。」
「じゅ・・じゅけ・・ごめ、聞こえない。私の耳には聞こえない。」
「現実逃避かよ。」
「ああもう本当くそ生意気なガキね。あたしは1年の時からここにいんの。君は新入り。したがって所有権は私にあるの。分かる?今日は風が吹いてて気持ちいいから寝るの。おけ?」
「いや、ノットオーケー。でもお前と話してても埒があかない気がする。」
「お、悟ったねえ。まあ静かにしてりゃここにいてもいいよ。」
「何様だよ。まあ教室戻る気はねえけど。」
・・・。なんだこの和みムードは。
まあいっか。やっと寝れる~。
「君髪染めてると受験の時受かんないよ~。」
「君じゃねえ。大島だ。」
「おお大島。初知り!」
「言ったの2度目だし。・・・なあ。杉田だっけか?」
「何?てか先輩つけなさい。先輩を。」
「はいはい杉田先輩。アンタって変人だよな。友達いんの?」
「いるよ。友達はたくさんいる。親友が1人。」
「じゃあ彼氏は?」
「彼氏いない歴=年齢でっす☆」
「・・・・。」
「哀れまないでよ・・・。」
別に彼氏なんかいなくても困らないし。
とか言って自分を慰めてるだけなんだけどねぇ。ああ空しい。
ああなんかもうどうでもよくなってきたな。
「どこの大学受けんの?」
「うわっ!こいつ受験の話持ち出しやがった!!信じられなーい。」
「いや、だから現実逃避やめろって。」
「・・・私はー、大学行かない。・・・・かも。」
「は?なんで。」
「勉強好きじゃないし。私は自由に生きるって決めてるから。太郎も自由に生きてるんでしょ?不良っぽいし。」
「大島だっつってんだろ!!・・・まあ自由に生きてる・・・んじゃね?」
「じゃあそれでいいじゃん。・・・・っと。私はそろそろ教室戻るね。」
「結局寝ないで戻るのかよ。」
「うん。だってもう6時間目始まるし。次美術だから。」
「教科によって参加不参加決めてんのかよ。」
「まあね。自由人だから。んじゃあ行くわ。」
「・・・・・・。」
「・・・お?何?もしかしてさみしいの?」
「は?!別に。まったくもって。これで俺が寝れるから嬉しいだけだし。」
「なーんだよ素直じゃないなぁもう。じゃあね!!太田!!」
変な人に会ってしまった。
お陰で今日は寝れなかったし。
・・・まあ面白い奴だったしいっか。
さて美術美術~♪
「・・・おい!!」
まだ何かあるのか!!
「もー何?」
「太田じゃなくて大島だっつってんだろ!大島玲人だっつってんだろ。」
「はいはい。もう苗字覚えられないから名前で勘弁してね。じゃあね、玲人!」
私は屋上につながるドアを閉めて階段を下りて行った。
「・・・メアド聞くタイミング・・・逃した・・・。」
大島玲人のそんなつぶやきが結花に届くはずもなく。
どうも、紫紀です。2作目です。
何がしたかったのかなんて自分が一番わかりません。
この話のジャンルも分りません。完全な自己満足です☆←
よかったらこんなのでも感想くれると嬉しいです!!