1:疑わしいご挨拶 パートA (Suspicious Greeting Part A)
アラームが響く。俺は時計を叩き、起き上がり、ボウルにシリアルを入れて食い、非正規雇用で働く。そんな生活が3年続いた。そんな何も生きがいの感じない、そんな生活が今日終わったのだ。俺に仕事が訪れた。いや、仕事に俺が訪れたのだ。
俺はこの時を待っていた。俺は車を走らせ、「キョテン」と呼ばれるところへと急いだ。いつも走るあの道路から外れ、全く知らない土地へ。自分の街から一歩も出たことが無く、ずっと街中で一日が完了する日々を過ごした俺にとってそれは全くの新天地。途中で湖のほとりの、シカゴと呼ばれるビル街にも挨拶を交わした。その後、またベッドタウンに入り、農場が並ぶ光景も見ることになった。まるで新しい旅をしているようだった。
着くとそこは、レクリエーションセンターだった。名前は、マッケンジーレクリエーションセンター、見るところまだ新しい建物である。私は駐車場に白い車を止め、鼻歌を歌いながら中に入った。中は人が殆どいなく、警備員の人が1人中央に佇んでいるだけである。
「すみません。私、「キョテン」と呼ばれている場所を調べているのですが、」
そう言った後、警備員が走って私のシャツを引っ張った。
「二度とそれを大声で話すな。それは社会から秘密にされている組織で、誰にも聞かれてはならない。
警備員は小さく、そして威厳のある声で言った。その後、警備員は手を離した。
「…なぜですか。」
「ここでは話せない。『キョテン』で話そう。」
こうして、俺は警備員について行くことになった。俺の横に人がいないバスケットコートが並ぶ中、警備員はこう言った。
「ここから左に曲がるとキョテンの入り口になる。私も入るがくれぐれも気をつけろ。2人以上が同時に入っていると、閉じ込められ、永遠にその中で過ごすことになる。」
警備員は、歪な形をした板を、なんとも広い取っ手に差したあと、扉を開けた。中は黒に近い藍色の壁が「魔」を放ち、湿った空気が流れてきた。
「壁の色が赤になったら入り口に人がいる証拠だ。つまり入るなということだ。」
俺はなんとも異様な光景に対して、自分の唾を飲み込んだ。
「私が先だ。」
警備員は、平気な顔をして中に入っていった。
私は、その後を追おうとしたが、さっき警備員に言われたことを思い出し、しっかりと壁が赤色から青色に戻った後に入っていった。




