95回目 味方には決して出来ない者達
県内の霊能者と共犯者を消滅させる。
内部情報が漏れる危険は減った。
それから遠征を始めていく。
とりあえず、仲間は県内に留めておく。
新人超能力者達の育成もある。
防衛もしなくてはならない。
となると、空いてるのはトシキだけとなる。
そんなトシキは隣接する県に侵入し、敵を見つけて駆逐していく。
あちこちに潜んでいる加害者や共犯者。
敵対する霊能者達。
それらを探って巡りながら殲滅していく。
味方になりそうなのは残すつもりでいるが。
そういった者は少ない。
大半が加害者への同情や擁護をしている連中だからだ。
そのような者達はいても困る。
消えてくれた方がよっぽど楽になる。
生きていれば、どこで敵対するか分からない。
だが、殺してしまえば、もう二度と敵対しない。
処分しただけ敵対勢力が減る。
味方として抱えるにしても、いつ裏切るか分からない状態だと管理が手間になる。
それならば、いっそ切り捨てた方が身軽になれる。
変な重荷は背負わない方が良い。
そうして加害者や共犯者を処分し。
悪人悪党を擁護する偽善者を消していく。
これらを消していく事で、自然と敵の動きがトシキに集中する。
それは、制圧した県に振り向ける力を分散させる事になる。




