90回目 超能力戦争 2
「なるほど」
潜入してくる政府側の超能力者達。
それらを撃退し、霊魂を吸収していく。
そうしながらトシキは、相手の情報を調べあげていった。
各所から侵入してくる敵。
それらを察知し、仲間に迎撃をさせる。
そうしながらトシキは、倒した敵の霊魂を吸収していった。
相手の考えや情報を読み取ってから。
そうして得た情報で、敵がどういう立場でどんな存在なのかを掴んでいく。
これは少しばかり驚いた。
政府にもこういう人間がいる事に。
可能性は考えていた。
自分という超能力者がいるのだから、他にもこういった能力を持つ者はいるだろうと。
だが、それが実際に目の前に出てくると驚く。
しかも、政府がそういった者達を用いてる事に。
「もうちょっと頭が固いと思ってたけど」
そういった事は一切認めない。
あるいは、そういうものがあるのか調査中。
もしくは研究中だと思っていた。
こういう科学的とは思えない能力。
それについては懐疑的なものだと思っていたからだ。
しかし、実際には密かに運用していた。
そこはさすがに驚く。
だが、今回の件で相手にも超能力者がいるのが分かった。
今後はそれについての対応も考えていく。
さしあたっては、新たな超能力者の確保と、能力の向上。
これにつとめていく事になる。
県内を制圧したといえ、まだ仲間の数は心許ない。
もう少し増やして、対抗手段を増強するつもりでいる。




