44回目 仲間の増加と成長
仲間の成長も促していく。
トシキ一人で事をなすのは難しい。
その補佐として、力を持った者を育てていく。
これにはトシキに共鳴して、超能力を使えるようになった者達。
その中でもトシキの考えに賛同する者達を選んでいく。
一緒に行動しない者は切り捨てる。
育てても無駄にしかならないからだ。
最悪の場合、そういう者は敵になる。
ただ、さすがにそういう者はほとんどいない。
いずれも加害者によって苛まれていた者達である。
放置したらどうなるかを知っている。
加害者の処分というトシキの考えに賛同していく。
そういった者達の能力を引き延ばしていく。
能力の共鳴を意図的に起こし、能力を活性化させていく。
共鳴が共鳴を呼び、能力を向上させていく。
強力なトシキの能力に触れて、仲間の能力が上がっていく。
また、そうして共鳴する仲間の力よって、トシキも能力を共鳴させる。
互いに互いを高め合う事になる。
こうして能力を手にして強化された仲間が生まれていく。
それらがトシキの手が及ばないところで活躍していく。
こうして人手が増えた事で、多方面での活動が出来るようになる。
一人ではどうしても発生する限界を突破できるようになった。
トシキの代理としてあちこちに出向いてくれる。
おかげでやれる事が増えていく。
いずれもトシキほど強い力が使えるわけではない。
それでも、一般人相手なら何でも出来る。
思考を読み取り、洗脳を施していける。
また、処理を施した地域での工作もしてくれる。
トシキがわざわざ出向く必要も無い。
そうして出来た時間で、トシキは更にあちこちに出向けるようになっていく。
新たな地域に出向いて、問題を発見していけるようになる。
見つけた問題や事件を解決していける。
だが、活動範囲が広がるにつれて問題もやはり増えていく。
あちこちでトシキに共鳴して超能力に目覚める者が増えていく。
それに伴って、抵抗や反発も発生していく。
その対応も考えていかねばならない。
それでも、問題が解消された場所は増えている。
それに伴って、平穏に暮らしていける場所は拡大している。
幾らかの問題ははらみつつも、トシキの願いは成就されていっている。




