38回目 隠蔽工作
そこから様々な行動が始まっていく。
まず、処分した者達。
それらの死亡届などを親に出させていく。
これで消えた事を合法的に処理できる。
家族全員処分した場合は、近所の人間に死亡届を出させる。
姿が見えないので家の様子をうかがったら、既に死んでいたと。
警察などの介入もあるが、そこはやってきた警察官を洗脳して誤魔化していく。
医者の診断なども、洗脳で解決していく。
死んだ理由は適当にでっち上げさせていく。
こうして大量の死亡事例が発生する。
さすがに一度に全員の処理はしない。
そんな事したら大事件になる。
なので、小出しに少しずつ届け出を出させていった。
それでも、短期間で大量の死者が発生したので大騒ぎになるが。
それらも外部に漏れないようにしていく。
死亡届を受け取る部署の人間などを洗脳していく。
その事について口外しないように。
「面倒だな」
見つからないようにするというのは難しい。
だからこそ偽の死亡届を出させているのだが。
それもまた新たな手間を発生させていく。
「やり方を考えないと……」
これからも問題を起こす者を処分していくつもりである。
だが、やり方は考えないといけない。
でなければ、無駄な手間を増やす事になる。
世界を圧倒できる程の力があるならともかく。
そうでないのならば、やり方を考えねばならない。
その事を思い知らされた。
「さて、どうするか」
今後の為に、上手くやっていく方法を考えていく。
無駄な人間の処分を、どのように簡単にこなしていくかと。




